2018年03月30日
力のいる繊細なお仕事
こんにちは。
東京に行くのが楽しみな静岡の畳屋の姉さんです。
今度の日曜日、東京に行きます。4/2は次男の大学の入学式なのです。次男に会うのは2週間振りですが・・・ちゃんとご飯を食べているのでしょうか。元気ならいいのですが・・・。
今月初旬、かなり気を遣うお仕事をさせていただきました。
藁床に「紋縁」を付けた畳なので、制作するときから紋の端=畳の端になるように微調整しながら縫わなければなりません。
更に気を遣ったのは敷き込み作業です。建物の修復作業がほぼ終わっていて、周囲は漆が綺麗に塗られているので、それらに絶対に触れてはならないのです。通常の畳よりもサイズが大きくて重い畳を担いで階段を上ったり敷居をまたいだり。ふらつかないように・・・なんてつい老婆心になってしまいました。
まずこの押入れのように高くなった所に一畳を敷きこみました。長男が先に脚立を使って高い所に入り込み、社長と社員が畳を周囲に当てないように注意深く斜めにして入れて長男に渡しました。
微調整をし、綺麗に収まったところで今度は床面の敷き込みです。
達成感が半端ないお仕事でした。
タグ :紋縁
2018年03月28日
可睡斎の仏像達
こんにちは。
芸術的彫刻として仏像に惹かれる静岡の畳屋の姉さんです。
今回可睡斎にはお雛様を観に行ったのですが、普段拝見することができる仏像もかなり見ごたえがあります。中でも有名な仏像はこの東司(トイレ)にいらっしゃいます。踏まれているのは、邪鬼ではなくて象の顔をした人達でした。
着物や表情の表現が凄いと思います。
トイレはこのようになっています。↓ちゃんと使用できます。
これは毘沙門天です。↓やはり奇妙な生き物を踏んづけています。
以前ブログに「四天付き拝敷」と四天王のことを書きましたが、「毘沙門天」は四天王の「多聞天」と同じです。しかし、「毘沙門天」として単独で居る時の方が、鬼のような激しい形相で表されるようですね。
拝観を終えて門の外に出てお土産屋さんの方に進むと、このような建物と仏像がありました。
この仏像の名前が書いてある看板の写真に撮り忘れてしまったのですが、名前の所に「一番」と書いてありました。トイレの仏像は「十八番」と書いてありますね。そういえば建物内に時々「〇〇番」と書かれた仏像か何かがあったような・・・。
2018年03月26日
圧巻!可睡斎のひな祭り(2)
こんにちは。
お雛様たちに圧倒された静岡の畳屋の姉さんです。
可睡斎の廊下と幾つかのお部屋に展示されたお雛様たちを見ながら進んで行って、ついにメイン会場に着きました。
なんとか迫力のある写真を撮ろうとする社長↓
ボランティアのガイドさんが、天井も写るように撮るといいよと教えてくれました。
他にもまだまだお雛様がありました。
豪華な家付きお雛様↓
近づいてみると、お雛様の台に「龍髯表」という、主に床の間に使用される貴重な畳表が使われていました。
家にも趣のあるお雛様↓
まるでかぐや姫のように竹に入っているお雛様↓
吊るし雛ばかり展示してあるお部屋もありました。
これは「傘福」という、宝づくしのものです。↓幸せをもたらすと言われています。
亀、軍配、巻物、打出の小づち・・・。現代人が「宝物」と聞いて想像するものとは違いますね。でも使われている金襴の布地からしてとても美しく、これを見ると「宝物」というのも頷けます。これは12人の「傘福くらぶ」の方が半年がかりで作って奉納したもので、高さ3.5m、重さ50kg、999個の飾りが付いているそうです。
このお雛様はちょっと・・・↓
ひな祭り開催中の期間限定の御朱印をいただきました。↓
(続く)
2018年03月24日
圧巻!可睡斎ひな祭り(1)
こんにちは。
つい畳と弓矢を見てしまう静岡の畳屋の姉さんです。
3/21、静岡県袋井市にある可睡斎に主人とお雛様を観に行ってきました。
「可睡斎ひな祭り」が4/3までだと知り、逆算して考えると21日の午前中しか行ける日が無かったのです。
下の写真は玄関に置かれたお雛様と畳ベンチです。
これだけでも立派なものですよ。しかし、これがほんのご挨拶程度のものだったとこの後すぐに思い知らされるのです。
廊下に置かれたお雛様↓
このお部屋では1枚の紙で作られた折り鶴が展示されていましたが・・・
なんと、そこの鴨居にも大勢のお雛様が!

そして、つい出てしまう畳屋の職業病。お雛様が座っている繧繝縁(うんげんべり)の台座に目が行ってしまいます。
お内裏様が座っている方は上の面と手前の面で縁の模様が合っていますが、向かって右側のお雛様の方は縁の柄がずれてしまっています。残念・・・。
このお雛様の着物は凄いですね。十二単(じゅうにひとえ)と言いますが、本当に12枚着ているのでしょうか?数えてみたら15枚くらい着ていらっしゃいました。こちらの台座は柄合わせもバッチリです。
こちらのお雛様は冠が豪華です。↓私の実家に眠っているお雛様も確かこのような豪華な冠だったような・・・。
こんなに丸っこいお雛様も!↓
こちらのお雛様はお花見をしているようですよ。↓なんだか風情があって楽しそうですね。
そして私達元弓道部夫婦、お雛様の弓矢の持ち方や矢の本数に目が行ってしまいます。
上の写真のお雛様の矢の持ち方は、まあいい方です。本当はもう少し矢じりの近くを持ってほしいですね。でも中には羽を持っていたり、上下逆に持っているお雛様もいて、つい直してあげたくなってしまいます。
背中に背負っている矢の本数は4~7本と様々でした。弓道では2本か4本で勝負することが多いので、5本や7本というのはどうなんだろう、予備なのかな、などとくだらない話をして・・・。なかなかメインのお部屋に辿り着きませんでした。
(続く)
2018年03月22日
次男の引っ越し
こんにちは。
寂しさを忙しさでごまかしている静岡の畳屋の姉さんです。
昨日、午前中は袋井の可睡斎にお雛様を観に、午後はマリナートに演奏を聴きに行きました。吹奏楽団「マリナート・ウインズ」に社長の妹と長男が所属しているからです。100人を超える団員の圧巻の演奏を社長と楽しんできました。


先週土曜日、次男が大学進学の為、東京に引っ越しました。
我が子が家を出るのはこれが3回目です。長男は昨年4月に4年振りに帰ってきてくれましたが。子どもの引っ越しは何度経験しても疲れるし寂しいです。
我が家の子どもの引っ越しはいつも業者に頼むことなく家族で協力して行います。
セカンドシートで息子達が荷物に押しつぶされそうになっています。

次男の引っ越し先に行く途中、神奈川県で娘の所に寄り、娘に頼まれたテレビやテーブルを下ろし、娘の不用品と娘を乗せて再出発しました。布団、棚、自転車、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、姿見、服、台所用品、調理器具・・・+5人。よくこの車1台に乗ったな、と感心しました。
実は冷蔵庫と洗濯機は電気屋さんから直接引っ越し先に配達してもらう予定でした。しかしこの時期、配達が混み合っていて、希望日の配達を断られてしまったのです。
荷物の積み込みは7~8割息子達が行いました。次男が、吹奏楽部でトラックに何度も楽器を積み下ろしした経験が活きたと言っていました。
家具の運搬は畳屋さんなら朝飯前です

ちなみに、娘の新居も次男の新居もフローリングなので、熱圧着工法で作った薄畳を置いてきましたよ。娘が布団を敷く所には厚い畳を。畳屋の子どもの特権です。

次回次男に会えるのは大学の入学式です。楽しみです。

2018年03月20日
「防災フェスタinしみず」に参加!
こんにちは。
「防災フェスタinしみず2018」に参加した静岡の畳屋の姉さんです。
「3.11」は日本人にとって忘れられない日ですね。その3.11に行われた「防災フェスタinしみず2018」に、「5日で5000枚の約束。」(災害時に無償で新畳を避難所にお届けするグループ)の静岡県チームとして参加しました。
このイベントに参加するのは昨年に引き続き2回目になります。
昨年はパネルの展示と紙芝居の上演のみでしたが、今年は畳表のコースター作りも行いました。おかげさまで親子連れの方が何人か足を運んでくださいました。
ステージでは「駿府レンジャー」がアニソンなどを歌って踊って大盛り上がり

駿府レンジャーが終わったところで「しかくくなっちゃった」という紙芝居を上演しました。(なぜ「畳になっちゃった」という題ではないのかな?)
空いている時間に起震車で震度7を体験。↓もうすぐ揺れるとわかっていてもびっくりして何もできませんでした。
お利口な災害救助犬。↓この黒いワンちゃんは捨て犬だったそうです。実際に熊本で活躍したということでした。
照明車とはしご車↓
災害時に畳屋としてできることは・・・?日頃からこのような場に参加し、地域と繋がり、仕組みを確認することが大事ですね
2018年03月16日
くまモン、建築・建材展へ
こんにちは。
子供の引っ越しが続く静岡の畳屋の姉さんです。
前回までのブログで私が岡山県の方に研修で出かけていたことを書きましたが、実はこの時、娘が引っ越しをしていました。丁度長男も次男も用事があったので、社長と娘だけの引っ越し作業、なかなか大変だったようです。
そして明日は次男の引っ越しです。今はバタバタしていますが、引っ越しが終わったら寂しさに襲われるんだろうな・・・。(T_T)
3/6~9、東京ビッグサイトで「第24回 建築・建材展2018」が開催されていました。
畳業界でも機械メーカーさんや材料商さん等の出展がありました。そして新海畳店もメンバーの一員である「畳でおもてなしプロジェクト」や「モダン乱敷き畳」のグループの出展も!しかしどうしても都合がつかず、現地にお手伝いに行けませんでした。
そこで、現地の様子をSNSに投稿してくださった方の画像をお借りしてご紹介します。
現地でのメインは、様々な畳表と畳縁でミニ畳を作っていただくコーナーではないでしょうか。来場された方はその種類の豊富さやデザイン性に富んだ新柄に驚かれたことと思います。

あら


いい感じにできましたね!


ミニ畳作りで疲れてしまったのでしょうか?くまモンが畳の上で寝てしまいました。


でも、くまモンはちゃんとアピールもしてくれましたよ。国産イ草は90%以上が熊本県産ですから。

このカラフルな畳は「モダン乱敷き畳」です。↓新海畳店は「モダン乱敷き畳」施工店です。

ご興味のある方はお問合せください。
畳の魅力が広まるといいな~。
2018年03月14日
濃い!モダン乱敷き畳勉強会
こんにちは。
花粉症の症状が出てきた静岡の畳屋の姉さんです。
昨日、今日と静岡は暖かい日が続いています。気持ちがいいですね!しかし、最近ティッシュが手放せなくなってきました。

2/25午後、「モダン乱敷き畳 中四国勉強会」の座学が始まりました。
初めに、カリスマ女性設計士さんから「モダン」とは何ぞやというお話や、消費者目線から考えられる「モダン乱敷き」の可能性や魅力、私達畳店が克服すべき課題などを伺いました。「モダニズム建築」のお話は、久々に大学の美術の講義を受けているようでちょっとワクワクしましたよ。

次に、日本でたった4人しかいない「龍鬢表」の生産者さんから、「天然イ草、龍鬢、染色イ草の特性と、モダン乱敷き畳での活用法」というお話を伺いました。
次に、対話形式営業トークレッスンが行われました。
(例題1)72歳の田中さんは、座敷の8畳を介護が必要になることを考えてフローリングにしてベッドを置きたいと話されています。畳を無くさずに田中さんの満足のいく提案とプラン作りをしてください。
(例題2)32歳の伊藤さん(主婦)は中古住宅を購入して引っ越しまでにリノベーションする予定です。限られた予算の中でお洒落で今風な畳を提案してください。
(例題3)借家の大家さんである横山さんは、借家の老朽化とニーズの変化で入居率が悪化してきたことに頭を悩ませている。不動産屋さんからは、リフォーム業者をあっせんするのでフローリングにする工事を勧められている。畳の利点と、入居率が上がる「モダン乱敷き」での提案と交渉をしてください。
いや~難しいですが、よくありそうな事例ですね。借家の大家さんを説得する畳屋さんが最も苦戦していました。
勉強会で配布されたお茶↓
九州から関東から、勉強会に集まった畳業界の方々。↓お世話になりました。
翌日、岡山名物「えび飯」を皆で食べて解散しました。
えび飯の写真の画像↑と、リアルなえび飯の画像↓
うどんを食べそびれたので、お土産に買って帰りました↓
ここで学んだことを早速今後に活かしていこうと思います。
2018年03月13日
宇久津から倉敷へ
こんにちは。
同級生にバイクの修理を頼んだ静岡の畳屋の姉さんです。
一昨日、次男の高校にバイクで行こうとしたらエンジンがかかりませんでした。寒い日と雨の日はバイクに乗らない軟弱ライダーは、春、いよいよバイクに乗ろうとすると毎年動かないのです。
2/25宇久津の朝。友人とホテルの近くを散策しました。「入浜式復旧塩田」がありました。
「入浜式」とは、堤防に水門を設け、潮の干満の差を利用して塩田に海水を取り込む方式です。その海水を、太陽熱と風で水分を蒸発させて濃い海水にし、釜で煮詰めて塩の結晶にします。
水門と釜屋↓
明治時代、宇久津には200ha程の塩田があったそうですが、新しい塩の製法が主流になり、昭和47年に塩田は廃止されました。
朝の散策を終え、温泉に入って朝食をいただき、ホテルを後にし電車に乗りました。車窓からはまるで富士山のような山が幾つも見えました。
瀬戸大橋の手前の駅で友人と別れました。色々有難う!またいつか会う日までお元気で。

そして私は一人瀬戸大橋を渡って倉敷に向かいました。いよいよ研修会本番です。
2018年03月12日
ジーンズの街から人生初四国上陸!
こんにちは。
次男の部活の「三送会」で大笑いした静岡の畳屋の姉さんです。
昨日、3/1の卒業式以来久々に高校に行った3年生達。「三送会」というのは、「三年生を送る会」のことです。あまり観に行く保護者はいないのですが、それでも図々しく観に行ってしまう私。最初の方の1.2年生の出し物しか観れませんでしたが、1年生のドリフターズ風のコントと2年生の3年生の物真似が面白過ぎて大笑いでした。

2/24、畳縁工場見学後、ジーンズストリートに行きました。
これは↑ジーンズの生地でできた「ジーンベイ鮫」ですね

これは↑畳縁でできた「Gパンダ」の小物入れですね

児島の方は駄洒落がお好きなのかな?

ジーンズストリートにはあちらこちらにジーンズが吊るされていました。
そして、置いてある物がほぼ全部ジーンズ柄です。自動販売機も、灰皿も

畳業界の皆さんとは翌日の研修会での再会を約束して一旦ここでお別れです。この後児島駅まで送っていただきました
児島駅にはまだまだジーンズが!これは自動改札口ですよ

巨大なジーンズ

この後私は友人と電車で瀬戸大橋を渡り、宿泊先である宇田津に向かいました。私にとっては人生初の四国上陸です。
瀬戸内海って、島が沢山あるのですね。船も沢山

2018年03月08日
畳縁工場見学
こんにちは。
初めての確定申告を終えた静岡の畳屋の姉さんです。
昨年まで母がやってくれていた確定申告を、今年は私がやることになりました。しかも長男の分まで!さっぱりわけがわからない状態でしたが、どうにか終わりました。やれやれ。
前回の続きです。
岡山城と岡山後楽園を見学した私は、岡山駅からマリンライナーで児島に向かいました。「ジーンズの街」と言われるだけあって、児島駅の入口のアーケードの下にジーンズが何着か吊るしてありました。

ここで他県から研修に来ている数名の畳屋さんと、高松在住の友人と待ち合わせをしていました。そして車数台に分乗し、畳縁工場の高田織物株式会社さんに向かいました。
ここは工場の入口にある「FLAT」という展示スペースです。↓
実に多種多様の畳縁と小物が展示販売されていて、普段縁や小物を販売している畳屋さんでもつい買いたくなってしまいます。(実際皆さん購入されていました。勿論私も!新海畳店が仕入れたことが無いような縁を選んで購入しました。
)

さあさあ、またあとでここに戻って来ますから、と催促されて工場へ。
凄い速さで縦糸に横糸が通されて、「ガシャガシャ」と畳縁が織られていました。
これは、畳縁ではなくて「たすき」かな?!↓
工場を出ると、始めに行った「FLAT」とは違う展示場が2棟ありました。今年1月にオープンしたばかりだそうで、まだ木の香りがしました。
2/24ということで、畳縁で作られたお雛様が飾られていました。
おっと!畳縁でできた巨大なサメに私の友人が食べられそうになっています


(続く)
2018年03月06日
広い!岡山後楽園
こんにちは。
ブログネタがどんどん溜まっていく静岡の畳屋の姉さんです。
前回のブログの続きです。
2/24、岡山城を見学した後、すぐ隣にある岡山後楽園に行きました。
岡山後楽園は日本三名園の一つです。と言われると、後の2つは何か気になりますね?
あとの2つは、石川県金沢市の兼六園と、茨木県水戸市の偕楽園です。
丁度今日のお昼、NHKの番組で偕楽園から中継をしていました。畳の縁が葵の御紋の紋縁畳でした。

話を岡山後楽園に戻します。岡山後楽園の広さは13.3ha

黄色い梅は満開でしたが、ピンクと白の梅はこれからという感じです。三色同時に咲けばいいのに・・・。
あとは駆け足で広~い園内を出口に向かって進みました。
来た時と同じようにバスで岡山駅に戻ろうと思ったら、電車に間に合いそうもないのでタクシーで戻りました。運転手さんがず~っと岡山の名勝の解説をしてくださったので、なんだか得した気分でした。
さて、次の行き先はジーンズの街、児島です!(続く)
2018年03月02日
ワクワク、へ~!の研修旅行(岡山城編)
こんにちは。
岡山県で楽しく勉強してきた静岡の畳屋の姉さんです。
2/24(土)~26(月)、家事などを主人に任せ、倉敷で行われた「モダン乱敷き畳 中四国勉強会」に参加してきました。
24日、まず岡山駅で降りて岡山城に行きました。静岡には今は走っていない路面電車で行くのもいいと思いましたが、丁度バスが停まっていたのでバスで。100円は安いですね!
表書院の横のこのような趣のある門をくぐって少し歩くと・・・
わ~!


色も形もインパクトがありますね!
入口でいただいたパンフレットによると、岡山城は天守台が北に大きく突き出た不等辺五角形という、全国に全く例のない珍しい形をしているそうです。
レトロなお顔立ちのお雛様↓
石垣の殆どは昔のままの状態で保存されています。特に貴重なのは、石積みが、丸い形の自然石を用いた野面積(のづらづみ)であることだそうです。
この岡山城を築いたのは、豊臣秀吉の養子となった宇喜多秀家です。年若くして異例の出世をとげ、「備前宰相」と呼ばれましたが、関ヶ原の戦い以降に島流しになってしまったそうです。
明治2年、岡山城は国の所有となったものの、全ての建物を維持していくことができず、明治15年以降に残ったのは天守閣、月見櫓、西の丸西手、櫓および石山門の4棟だけでした。
昭和20年、第2次大戦による市街地空襲で天守閣と石山門を焼失してしまいました。
現在の天守閣は、昭和41年、市民の長年にわたる要望で作られた鉄筋コンクリート造りですが、外観は昔のままに再現されました。外壁の下見板には黒漆が塗られていたので、カラスの濡れ羽色に似ているということで「烏城」の別名があります。
(続く)