2018年11月28日

番町学園祭でリアルHUG

こんにちは。
畳がお役に立てて嬉しい静岡の畳屋の姉さんです。

 10/28(日)、静岡市番町市民活動センターで「番町学園祭」が開催されました。ここは元小学校で、今は様々な市民活動に利用することができる施設です。

 この日、体育館ではリアルHUG(難所ん営ーム)や防災カルタ、腹話術などで防災の知識を学ぶことができました。校舎内や運動場ではマルシェや子供広場が行われました。

 新海畳店は、災害時に無償で畳を提供する有志畳店のグループ「5日で5000枚の約束。」のメンバーとして参加させていただきました。畳は前日に体育館の隅に運びました。
学園祭前日



 10/28午前10時、急に体育館の明かりが消えてマイクからハンドスピーカーに切り替わりました。地震が起きて停電になったという想定で、リアルHUGの始まりです。
「体育館に被害が無いことが確認できましたので、只今から体育館を避難所として開設します。」
というお知らせの後、次々と避難者が受付に来ました。参加者はある程度仕込んである人もいれば、偶然居合わせた人もいます。

受付の様子↓
 
避難所受付


 受付にはペット(ここではぬいぐるみ)を連れて来た人や車椅子の方(ここでは健常者)も来て、避難所のどこに行ったらいいかなどをデモンストレーションしました。
車椅子の避難者


 そのうち
「こんな冷たい床で休めるか!」
と文句を言う人(仕込んであります)が現れました。そこで私が
「『5日で5000枚の約束。』の新海です。畳をお持ちしました。」
と登場emoji02参加者の力もお借りして、畳スペースとキッズスペースを作りました。
体育館の畳スペース


ホワイトボード



 段ボールでベッドや仕切り作りも体験しました。
段ボールベッド


段ボールで仕切り


 1時間でリアルHUGは終了しました。
(続く)
  


Posted by 畳屋の姉さん at 15:36Comments(0)防災

2018年11月09日

由比街道まつり(2)

こんにちは。
畳を見つけるとつい近づいてしまう静岡の畳屋の姉さんです。

由比街道まつりでは、街道だけでなく港でもイベントが開催されているときいたので、出店が途絶えても港の方に向かって歩き続けました。
すると・・・
由比民家カフェ入口


「民家カフェ」という看板と共に、縁無し畳が目に入りました。そして私は吸い寄せられるように畳の方へ!
入口の畳コーナー


昔の縁無し畳


 琉球表の縁無し畳です。思わず撫でてしまいました。

 昭和初期、庶民の家の畳はこのような縁無し畳が多かったです。私の実家もそうでした。今では琉球表が稀少になり、このような畳にはあまりお目にかかれません。まだ世の中に存在してはいるものの、とても高価なものになってしまっています。

 エプロンと三角巾を付けた女子が
「いらっしゃいませ。」
と声をかけてくれました。私はコーヒーを注文し、靴を脱いで畳にあがっていただきました。
カフェのチラシ


 この日限定のカフェなのですね。しかももうお菓子のサービスは終わっているし。やはりイベントは午前中が勝負でしょうか。私は港に行くのをあきらめて、ここでゆっくりと過ごすことにしました。

 コーヒーをいただいた後も、私は畳や建具をジロジロと見ていました。すると男性が出て来られて2階も案内してくださいました。
 
2階の傷んだ畳


 2階の和室は、畳の上の全面に絨毯が敷かれていました。ちょっと絨毯をめくって撮影させていただきました。
 男性は、畳が傷んでいるのはわかっているし替えたいのだけれどNPO法人で管理していてあまり予算も無くて・・・とおっしゃっていました。できれば本物の琉球表で表替えをしたいですね。

間付きの和室なのに、左側は一般的な引き目の畳表、右側は琉球表の縁無し畳。↓
2階の畳
多分このガラスも稀少価値があるものではないでしょうか。↓
摺りガラス


1階に戻ってきました。先ほどコーヒーをいただいたお部屋の隣(奥)のお部屋です。↓間にあるのは雪見障子?
雪見障子


昔の家具


工夫された障子


 障子が一段ずつ取り外しできるようになっており、気候に合わせて調整ができるようです。

 そしてこの奥の土間にはかまどがありました。

 このような造りの古民家は、行政が補助して保存してほしいです。そして、完全に無くならないうちに本物の琉球表で畳替えを!
 
  


Posted by 畳屋の姉さん at 16:18Comments(0)静岡の話題休日イベント

2018年11月08日

由比街道まつり(1)

こんにちは。
勉強と「出会い」が面白くてしょうがない静岡の畳屋の姉さんです。

 10/21(日)。この日はてんこ盛りな一日でした。

 午前中、アースカレッジのスピンオフ講座に主人と共に参加しました。肥田先生がスペインの事を、事前学習と旅行で体験されたことを絡めて解説してくださる講座です。
 スペインは私達が25年前に新婚旅行で訪れた国です。当時はスペイン語を少々勉強しただけで、スペインそのものの勉強は何もせずに行ってしまったので、思い出に浸りながら知識を深めたかったのです。
 私が新婚旅行にスペインを選んだ理由は、スペインの芸術に触れたかったからですが、この講座でも芸術やその背景となった歴史のお話が沢山聴けて面白かったです。もっと聴きたいと思いました。

 講座終了後、主人は駿府城公園へ。秀吉の何かが発掘されたたと大騒ぎになっていて、この日は解説付きで見学ができるということで出かけていきました。
 私は一人バイクを飛ばして由比街道まつりへ。お目当てはSPAC俳優の奥野晃士氏による歴史演壇の動読です。
歴史演壇


 由比街道に到着し、何か軽食で美味しそうなものは無いかと屋台を物色していると・・・ありました!
由比の薩摩揚げ


(どれも揚げたてで美味しそうemoji02迷うな~。味の好みとしては「しそチーズ」だけど、せっかくの由比だし・・・。)
欲張りなB型人間としては全種類制覇したいところですが、ここは思い切って(?)「桜えびお好み」にしました。外はパリッと、中はもっちりでペロリと食べてしまいました。

 この時点で私のお腹は六分くらい。ちょっと甘い物が欲しいな、と物色していると・・・ありました!
由比のスイーツ


 手作りのジャムとフレンチトースト、フルーツ入りのお水。店主の大倉さんは電気屋さんで、家電製品を使ったお料理教室等も行っているそうです。道理で美味しいわけですね。早速fakebookでお友達になりました。face02

 奥野さんの歴史演壇はとてもわかり易くて勉強になります。この日のお話は、江戸無血開城に繋がった駿府での西郷隆盛と山岡鉄舟との会見のこと、その山岡鉄舟が駿府に向かう途中、この由比で命を狙われた際にかくまってくれた人がいるということでした。もし由比で山岡鉄舟が暗殺されていたら、歴史は変わっていたでしょう。
由比街道まつりのステージ


 オーボエ1本だけの伴奏が、更に奥野さんの語りを盛り上げていました。このステージは静岡市長も最前列でご覧になっていました。

 お目当てのステージが終わり、再び街道へ。あてもなくお店を観ながら歩いていると、綺麗な衣装を着た女性に声をかけられました。次郎長道中保存会理事の池田さんでした。お友達のお茶屋さんとも仲良くなりました。
由比の美女3人


(続く)

 
 
   


Posted by 畳屋の姉さん at 15:01Comments(0)静岡の話題休日イベント

2018年11月01日

「日日是好日」に学ぼう(2)

こんにちは。

スマホが壊れたのに諦めきれない静岡の畳屋の姉さんです。

 前回のブログから「チームJ-culture」で10/5~7に行われたイベントのことを書いているのですが、まさにこの翌朝、スマホが瀕死の重症になっていました。イベントで充電しながら写真を撮りまくっていたのもスマホを弱らせてしまった原因の一つでしょう。多くの画像が復活できずに幻となってしまいました。face07前回も今回も、誰かが撮影した画像を使用してブログを書いています。

 さて、このイベントの中でも「ビッグイベント」と言っていいでしょう、映画「日日是好日」の原作者である森下典子さんのトークショーが行われました。
トークショーの全体


 薄いオレンジ色の着物をお召しになられているのが森下さん、向かって左に座られている薄緑の着物の方がバーランド和代アナウンサー、立ってマイクを持たれているのは着物の先生、その奥に立たれているのが畳の機械メーカー社長で「畳でおもてなしプロジェクト」の内藤さんです。客席最前列にありむら治子議員が座られています。
 
 会場は立ち見が大勢出るほどの大盛況でした。
トークショーの客席



 トークショーでは、映画撮影の裏話を幾つか伺うことができました。
 「日日是好日」と軸に書いたのは、樹木希林さんが推薦した小学生だということや、撮影場所は樹木さんの持ち物?である家屋に手を入れて作ったこと、樹木さんが着ている着物はやはり私物で、樹木さんがご自分で着ていたそうです。

樹木さんが着ていた着物↓ 

樹木さんの着物


樹木さんの生き方がにじみ出ている作品なのでしょうね。益々観たくなりました。

トークショー


バーランドさんと


  


Posted by 畳屋の姉さん at 15:29Comments(0)休日イベント和文化