2021年09月17日

伊那下神社はパワースポット!

こんにちは。


パワースポットを発見した静岡の畳屋の姉さんです。



 前回のブログで、西伊豆の松崎町にある伊那下神社に、「琉球畳表の碑」と、畳表を織る道具「筬(おさ)」がある事を書きました。

 伊那下神社には他にも観るべきものが沢山あります!

 まず境内に樹齢1000年以上の大銀杏の木!なんと2本もあるのですよemoji01このクラスの木はまるで神様が宿っているかのような迫力と荘厳さがあります。

 そして境内のあちらこちらにある木像。粗削りな感じが魅力的な木像は、なんと住職がチェーンソーで削って作ったものでした!face08この日もずっとチェーンソーの音がしていたので、何か改修工事でもしているのかと思ったら・・・。

 資料館の展示物は内容が豊富で充実しているので、是非じっくり観てほしい所です。幕末に活躍した山岡鉄舟や清水の次郎長の資料もあり、今放送されている大河ドラマ、渋沢栄一さんのことなどを思いながら資料を拝見しました。

 そして、書の作品が沢山展示されていたのですが、大抵こういうのって達筆過ぎて何て書いてあるのかわからないじゃないですか。それが殆ど何て書いてあってどういう意味かということが日本語と英語で解説されていました。私は特に気に入った言葉と、私の名前が入っている書の写真を撮ってきました。
 
祥降


 松崎町の伊那下神社は、間違いなくパワースポットだと思いました。また行きますemoji02
  


Posted by 畳屋の姉さん at 17:10Comments(0)静岡の話題旅行休日西伊豆

2021年09月02日

静岡にある琉球畳表の碑

こんにちは。


前回のブログの投稿日を見て驚いている静岡の畳屋の姉さんです。



 私は普段スマホからインスタグラムやTwitter、facebookに投稿することが多いのですが、しっかり調査し、考察して書きたいことは、デスクトップのパソコンからじっくりと時間をかけてブログに書きます。
 
 株式会社新海畳店は7月決算。プラス残暑お見舞いを800枚程書いていたら、前回のブログ投稿が何と7月15日じゃあありませんか!face08もう9月ですよ!!face08

 というわけでかなり時差ネタではありますが、7月22~23日、西伊豆の松崎町に行ってきたときのことを書きます。



 新海家は子供達が幼い頃から、ほぼ毎年海水浴の為に松崎町に出かけていました。
 
 しかし、最近主人と二人で出かけることが多くなり、何度も出かけた松崎町の中でも「なぜ一今まで度も行ったことが無かったのだろう???」
という所を狙って行くようになりました。

 その中の一つ、新海家がよく行く「さくら」というお食事処のすぐ近く、長八美術館の隣の隣くらいに「伊那下神社」という神社がありました。今まで気にとめなかった神社に足が向くようになったのは、御朱印集めを始めたおかげです。

 神社の駐車場の近くに湧水が豊富に流出している所があり、「神明水」という看板と、お水をいただくときの作法が書いてありました。空のペットボトルを沢山持ってお水をくみに来ている人もいました。

 私達もお水をいただきました。とても冷たくて美味しかったです。今度は空き容器を沢山用意しようと思いました。


 さて、御朱印はどこでいただけるかなと境内をうろついていると、丁度私と同じ目的で神社に来た女性が、神主さんと一緒に資料館に入っていくのが見えましたので、私も一緒に御朱印をお願いしました。

 御朱印を待っている間、資料館を拝見しました。松崎町の歴史を中心とした大変充実した見ごたえのある資料館でした。

 そして何といっても私達畳屋が無視できない、大変興味深いものが展示されていましたemoji02それは琉球畳表と琉球畳を織る道具である「筬(おさ)」と「琉球音頭」の歌詞です。

 昔、松崎町が畳表の産地だったということは、国指定文化財「岩科学校」に畳表の織機が展示されていることから知っていましたが、伊那下神社にもこんなにその足跡が展示されていたとは全く知りませんでした。



 ところで、ただの縁無し畳のことを「琉球畳」と呼ぶ方がいらっしゃいますが、本来琉球畳とは琉球表が縫い付けられた畳のことを言います。
 
 多分昭和初期くらいまでは縁無しの琉球畳は庶民の象徴でしたが、現在は琉球表用の「七島藺」を育てて琉球表を織っているのは、日本全国を探しても大分県で5件のみ。琉球表は大変貴重な高級品になってしまいました。
 たまに古民家でかなり傷んだ琉球畳を見ることがあります。表替えをしてほしい、でも元と同じ琉球畳にするにはとてもお金がかかってしまう、というジレンマに陥ります。

 そんな大変貴重な琉球表が、ここ静岡県の松崎町で盛んに生産されていたなんて!途絶えてしまったことが残念だし、誰かここで琉球畳表の生産を再開してくれないかな~なんて思ったりもします。

 神主さんが、境内に「琉球畳表の碑」があること、昔は毎年琉球畳表祭が行われていたことなどを教えてくださいました。

(続く)
 
 


 
  


Posted by 畳屋の姉さん at 15:22Comments(0)静岡の話題旅行休日い草古民家西伊豆

2021年07月09日

旧大沢学舎・山神社・仁科港

こんにちは。


夏にもう一度西伊豆に行きたい静岡の畳屋の姉さんです。



 前回の続きです。
 「旧依田邸」を出て、すぐ近くの「旧大沢学舎」に寄りました。「岩科学校」の校舎に似た感じの味のある建物でした。
旧大沢学舎



 そして、これまたすぐ近くの「山神社」にも寄りました。「神社」と聞いて御朱印をいただけるかと思いましたが、無人の神社でした。


 ここの本殿には、仁徳天皇、大山祇命(おおやまつみのみこと)、猿田彦命(さるたひこのみこと)の三祭神が鎮座されています。暗くてよく見えませんでしたが、荘厳な雰囲気がありました。

 鳥居の横には「繭霊大神の碑」があります。昔、養蚕農家の人々が、良質の繭が採れるように祈願した所です。

 そのすぐ隣には、二十歳になった若者が背負って山神社の石段を上がり力自慢を競った力石が二つあります。ここは境内のパワースポットだそうです。

 いつも畳を担いでいる主人がその力石を持ち上げようとしましたが、重くて断念しました。でもパワーだけはいただいたと思います。


 山神社を出て、途中のお菓子屋さんで松崎町名物の桜葉餅をお土産に購入し、仁科港に向かいました。facebookの投稿で見つけた「沖あがり食堂」「いか様丼」を食べる為に!どちらも面白い名前ですね。

 「いか様丼」は、すし飯に青のりと烏賊の刺身と烏賊の刺身の醤油漬けと卵の黄身が乗っていました。天草入りのお味噌汁付きで、勿論美味しかったです。
 
 主人は1日限定10食?のいか刺身定食を注文しました。烏賊が新鮮で透き通っていました。

 沖あがり食堂を出て隣の売店に寄りました。新鮮なお魚がこんなに安くていいの?という値段で販売されていました。

 私は小鯵が沢山入っている1パック140円のものを購入しました。翌日南蛮漬けにしていただきました。

 
 今回の旅行で初めて大沢温泉と仁科港に行きましたが、もっと時間をかけて周辺を散策したいと思いました。今月のオリンピック連休か来月のお盆休みに行こうかな~。
 

 



畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。
障子、襖、網戸の張替えも始めました。

株式会社 新海畳店


〒422-8033
 静岡市駿河区登呂一丁目17-2

TEL 054-285-3509
FAX 054-283-2047  


Posted by 畳屋の姉さん at 17:26Comments(0)静岡の話題旅行休日西伊豆

2021年07月02日

大好きな西伊豆へ行ってきました

こんにちは。


毎年1回は西伊豆に出かけている静岡の畳屋の姉さんです。



 かなり時差ネタになってしまいましたが、5月15~16日、西伊豆に一泊旅行に行ってきました。

 思えば今まで西伊豆に出かけていたのは8月の夏休みが8割、お正月休みが2割くらいだったでしょうか。この時期に西伊豆に出かけたことはほとんどありませんでした。
 そこで今回は、幾つか行ったことのない所に行き、体験したことのないことを体験しました。


 15日は堂ヶ島でトンボロ現象(干潮時に島まで歩いて行ける)と、洞窟巡り遊覧船を楽しみました。

 トンボロ現象で現れた道は、石ころだらけで濡れている所もあるので、水陸両用の靴に履き替えてよかったです。やどかり、イソギンチャク、エビ、カニ、ハゼの仲間等が沢山いました。
堂ヶ島のトンボロ




 洞窟巡りの遊覧船は、主人は初体験、私は二度目でした。何度乗っても面白いです。

  
 宿泊先は土肥にしました。大きな花時計、手湯と足湯等、散策するにはいい所です。今回、和歌山牧水さんの像を見つけました。牧水さんも土肥がお気に入りだったのですね。
 

 16日は松崎町に行きました。目的地は「大沢温泉 依田の庄」です。
 
 こちらのことはある方のfacebookの投稿で知りました。どうやら県指定有形文化財旧依田邸の一部が日帰り温泉に改装されたようです。

 古民家好きで温泉好きの私がここに行かないわけにはいきません!

 温泉施設は令和2年に改装されたばかりだそうで、とても綺麗でした。入浴者の休憩室として和室が一室解放されていたので早速利用させていただきました。中庭が見えて寛げるお部屋でした。

 温泉施設の奥の方には旧依田邸があり、無料で見学ができるので行ってみました。

 ところで依田さんってどんな方だったのでしょう?パンフレットをもとに簡単に説明します。

 依田家はそもそも武田信玄の家臣といわれ、武田家滅亡に際し伊豆に逃れ、大沢の地に居を構えました。江戸時代には庄屋として村民の生活を支えました。
 19歳で11代当主になった依田佐二平は、弟、妹を養育しながら邸内に私塾大沢学舎を開き、近隣の子弟を教育しました。
 また、維新政府の殖産興業政策を受け、伊豆で最初の製糸工場を建て、農家の豊かな現金収入の道を開きました。
 更に奥伊豆に通じる天城峠を開通させたり、高等教育の場として私立豆陽中学(現県立下田高等学校)を創立しました。
 弟の依田勉三は、慶應義塾で福沢諭吉とも交わり、北海道十勝平野の開拓を志し、十勝では「開拓の祖」として帯広市民の尊崇の念を集めているそうです。


 なんだか大河ドラマを観ているようですね。渋沢栄一もそうですが、幕末~明治にはとてもエネルギッシュに世の中を変えていこうという人達がいたのですね。

 次回は300年前に建てられた旧依田邸の母屋について書きます。


 
  


Posted by 畳屋の姉さん at 17:29Comments(0)静岡の話題旅行休日温泉古民家西伊豆

2020年04月06日

温泉の町、別府

こんにちは。

コロナウイルスの早期終息を願う静岡の畳屋の姉さんです。


 2月下旬頃から数回にわたり、2/14~16に九州に研修に行ったことをブログに書いているのですが、研修に行っていた時はまさか世の中がこんな事態になるなんて全く想像もできませんでした。
 次回九州に行くのは7月初旬の藺草刈り取りの頃と心に決めていたのですが、どうなんでしょう・・・。


 さて、2/16のお話の続きです。

 午前中、国東半島の諸冨商店で七島藺の畳表(琉球畳表)などの見学をさせて頂き、昼過ぎに急いで別府に戻り、静岡出身の友人と原さんと主人と私でランチをしました。友人が元気そうで何よりでした。とっても優しそうなご主人にも赤ちゃんにも初めてお会いすることができました。face02

 私達はその日の夕方、新幹線を乗り継いで静岡に帰らなければなりません。その前に一か所だけ、別府在住の原さんと友人おススメの市営「竹瓦温泉」に行くことにしました。

 「竹瓦温泉」とは・・・。
 明治12年、竹瓦葺きの温泉が建てられた。後に瓦葺きに改修されたため、当時の姿を偲んで「竹瓦温泉」と呼ばれるようになった。現在の建物は昭和13年に造られたもので、唐破風(からはふ)造りの屋根と昭和初期の面影をのこす、別府温泉のシンボル。

 竹瓦温泉の入口には、大正10年にできたという日本最古のアーケード街である「竹瓦小路アーケード」がありました。
 
 まるで昭和初期にタイムスリップしたようです!
竹瓦温泉前



 「竹瓦温泉」は、入浴だけならなんと110円!砂風呂は1050円です。どうせなら砂風呂に入りたいと思ったのですが、入浴時間が決められており、定員8名ですでに順番待ち。新幹線に遅れると困るので、今回は諦めました。

 湯船がある方に入ると、なんとface08本当に湯船だけで、蛇口が一切無いのです。常連のお婆さんが先に入浴されていて、湯船からお湯を汲んで体を綺麗にしてから湯船に入る事、湯船の縁には腰かけない事などルールを教えてくださいました。
 私も他の観光客も
「熱~い!」
と言いながらそ~っと入りましたが、お婆さんは
「今日はぬるい方だよ。」
と言いました。face08

 お風呂から出て別府駅まで歩きました。駅の近くには、これまた趣のある「駅前高等温泉」や、足湯ならぬ「手湯」がありました。

 原さん曰く、別府の公民館には大体温泉が付いていて、会合の後にそのまま入浴して帰る人が多いとか。昨年の資料によると、市内中心部だけで立ち寄れる温泉が211カ所あるそうです。face08

 今度別府に行ったときには、幾つか温泉巡りをしたいです。
  


Posted by 畳屋の姉さん at 16:31Comments(0)旅行新海畳店休日

2020年03月30日

くにさき七島藺 諸冨商店

こんにちは。

ブログを書くのに時間がかかる静岡の畳屋の姉さんです。

 私は現在、インスタ、ツイッター、facebook、ブログを書いています。インスタはスマホからどこにいても投稿するのですが、ブログは会社のパソコンの前に腰を据え、文章も画像もじっくり吟味してから投稿する為、どうしても時間がかかってしまいます。

 今から書くことも一か月以上前のことになってしまいました・・・。face07それでもじっくり書きたいことなのでお許しを!


 2月16日、大分県行きの最大の目的は、国東半島の七島藺を栽培して畳表を作っている諸冨商店さんの見学でした。

 今の時期、田んぼには何もないということで、作業場のみの見学となりました。

 こちらが七島藺で畳表を織る織機です。↓
七島藺織機


 前日見学させていただいた熊本県八代市で作られている一般的な畳表の織機とどこが違うでしょう?

 最大の違いは、七島藺の織機は織機の左右から藺草が中央に向かって飛んでこないということでしょう。

 七島藺は八代の丸藺草よりも丈が長くて太いので、縦に半分に割いてから加工します。だから飛ばせないのかな?とにかく手作業の工程が多いです。

 織り上がった畳表を見せていただきました。社長も私も思わず
「わ~綺麗emoji02
と声を上げてしまいました。

 七島藺で織られた畳表=琉球畳表なのですが、私達が知っている琉球畳の畳表はもっとゴツゴツしていて荒々しい感じでした。でも諸冨さんの畳表はとても繊細で美しかったです。

 長さが足りない等の理由で畳表にできなかった七島藺は、同じ作業場内にいらっしゃる七島藺作家の岩切さんの手で素敵な円座や民芸品になります。
岩切さん


 
 七島藺と丸藺草で引っ張りっこをする動画を撮ったり、七島藺のお話を伺っていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいました。face08急いで大分空港のバス停に向かわないと、別府で待つ私の友人との約束に間に合わなくなってしまいます。emoji09
 ご挨拶もそこそこに諸冨さんの車に乗せていただくと、岩切さんも車に駆け込んできて、車の中で主人と原さんと私の為に七島藺でリストバンドを作ってくださいました!

 岩切さんがなぜ七島藺作家になったか、いきさつを伺い、私は岩切さんの考え方と男気に惚れてしまいました。(岩切さんは可愛い女性ですが。)それ以来私は七島藺のリストバンドをずっと付けています。

 大分県、今度は七島藺が生えている時期にゆっくり行きます!
 

 

  


Posted by 畳屋の姉さん at 12:44Comments(0)旅行新海畳店い草

2020年03月26日

パワースポットだらけの国東半島の両子寺

こんにちは。

独特な雰囲気の仏様からパワーをいただいた静岡の畳屋の姉さんです。


 初めての国東半島に行くにあたり、御朱印コレクターの私としてはどこか一カ所でも神社かお寺に行きたいと諸冨さんに相談したところ、七島藺学舎から諸冨商店に行く途中で両子寺(ふたごじ)に寄ってくださいました。

 両子寺はとても敷地が広く、全てを回ることはできませんでした。足を運んだ中で私が特に印象に残ったのは「奥の院本殿」です。

 そこに行く途中、石でできた小さな仁王像が立っていたのですが、これが怒った顔をしている割にはちょっとユーモラスな仁王像で。face02思わず写真を撮りましたよ。

 さて、登りの石段が現れました。ふもとの左右には石の獅子がいて、その足元に
「ご参拝の方で足腰の悪い人はこの獅子の足をさすって強い足にあやかってください」
と書いてありました。獅子が乗っている石の台には「慶應〇年建立」のようなことが書かれていました。

 石段を登り、山道を歩いていくと、「奥の院本殿」が見えてきましたが、その造りに驚きました。face08建物が半分山の岩に埋もれていて、屋根も壁も岩の凹凸に合わせて作られているのです。
 この薄暗い建物のような洞窟のような中に入っていくと、石仏が幾つか並んでいました。
奥の院石仏

優しい表情の仏様、ちょっぴり怖い表情の仏様・・・。京都や奈良にあるような木像や乾漆像とは雰囲気がまるで違いました。

 石仏の奥には、飲むと不老不死になるというお水がちょろちょろと流れており、小さな杯のようなものとスプーン程のひしゃくが置いてありましたので、そのお水をいただいてきました。
 
 山道を戻る途中、「お山巡り 七不思議 百体観音霊場へ」という看板がありました。なかなか細くて険しそうな道です。こちらは次回、お天気が良ければ行きたいですね。

 次回国東半島に来る時には、もっと時間に余裕をもって来たいと切に思いました。
 
 
  


Posted by 畳屋の姉さん at 17:49Comments(0)旅行新海畳店い草

2020年03月22日

素敵な出会いと七島藺学舎

こんにちは。

素敵な出会いに感動した静岡の畳屋の姉さんです。


 確か2/14~15の研修旅行の数日前だったと思います。fakebookで大分県の藺草農家の諸冨さんと「友達」になりました。そして、もうすぐ熊本県八代市に研修に行くことや、足を伸ばして大分県別府市まで主人と私それぞれの友人に会いに行くことをメッセージしました。すると、諸冨さんから是非国東半島の七島藺も見に来ていただきたいと連絡をいただきました。

 さて、2/16のたった一日で、いつどうやって二人の友人に会い、国東半島に行けばいいのでしょう。悩んでいたところ、諸冨さんが丁度15日に大分市にいらっしゃるので、国東半島に戻る時に別府で私達を車で拾って行ってもらえることになりました。(ラッキー!face02

 2/16朝、私達が泊まっていたホテルに先ず主人の友人の原さんが来てくださいました。原さんは、優しそうで芯のある女性でした。
私とは初対面、主人とは20年振りくらいの再会です。

 そこに諸冨さんが車で来てくださいました。 
 
 初めてお会いする諸冨さんは、作業着に麦わら帽子のfakebookの写真とは違った感じて、ダンディーで素敵な方でした。 諸冨さんと原さんと私達夫婦は、諸冨さんの車の中で自己紹介や知り合った経緯などをずっと話しました。face02

 七島藺を育てて畳表を作っている農家さんは現在たった6件しかないことや、諸冨さんは5年前に脱サラし七島藺を作り始めたこと等、驚く話ばかりでした。

 原さんはと主人とは20年くらい前、旅行先の韓国で偶然出会ったこと、現在棚田を保存する活動をされていること・・・。こちらのお話もびっくりすることばかりでした。

 お二人とも素晴らしいemoji02icon06エネルギーに満ちた方だと思いました。

 さて、車で1時間くらい走ったでしょうか。「七島藺学舎」に到着しました。元小学校の校舎の一角にある七島藺の資料館です。

 教室の黒板には七島藺の説明等が書かれており、七島藺の作品や織機、田んぼで使う道具などが展示されていました。

 七島藺は八代で勉強した藺草(丸藺草)よりもかなり太くてゴツゴツした草です。畳表や円座等の民芸品に織る前に、草を半分に割いて使います。その丈夫さから昔は柔道畳に使われることが多かったようです。

 鍋敷きやそれを連続させた敷物を編む為の道具は、板に釘が沢山刺さっているもので、私が最近興味を持っている「糸掛け曼荼羅」を連想させました。

 籠やすだれ、色を染めた七島藺の民芸品もあり、丸藺草とは違う使われ方も多いということがわかりました。
七島藺の作品



 他の教室には、段ボールアートがあったり、可愛くてふわふわした人形の教室があったり・・・。NHKの朝の連続テレビ小説「半分青い」に出てくる元小学校の校舎がシェアオフィスになっているのと同じ感じでした。

 この施設、諸冨さんが私達の為に鍵を開けて見せてくださいましたが、もっと多くの人に見てほしい所だと思いました。

(続く)


 

 



 
  


Posted by 畳屋の姉さん at 14:43Comments(0)旅行新海畳店い草

2020年03月17日

別府行きの電車が来ない?!

こんにちは。

温泉巡りができなかった静岡の畳屋の姉さんです。


 2月14(金)~15日(土)の八代での研修が終わり、研修生は現地解散となりました。

 私はなかなか九州まで行くことが無いので、このまま静岡に帰るのはもったいないと思い、16日(日)に大分県の国東半島に行き、七島藺の見学をさせていただく計画を立てました。そしてその前後で別府在住の友人知人とも会うことにしました。

 予定では17:23新八代発の新幹線さくらに乗り、福岡県の小倉で特急ソニックに乗り換え、別府到着は19:52。別府駅近くのホテルを予約してあるので、別府に着いたら近くのお店で美味しいものを食べ、温泉巡りをするつもりでした。ガイドブックによると、駅近くに幾つか温泉があり、0時まで営業している所もありました。コースを上手く考えれば2~3か所の温泉に行けるかも!face02

 小倉駅では乗換え時間が10分しかないので、新幹線を降りたら急いでソニックが来るホームに異動しなければなりません!!emoji09

 ところがホームに着くと、「到着時間遅延のお知らせ」が表示されていました。始めは9分遅れだったのが、15分遅れになり、20分遅れになり・・・。ついに
「18時41分発のソニック~は、只今人身事故発生により運転再開の見通しが立っておりません。」
というショッキングなアナウンスが!face08face07
 そこで駅員さんに、他に別府に行く方法は無いかと尋ねたのですが、要するに無いと。もしかしたら今後運転が再開するかもしれないので待つようにと。もうすでにホームで1時間くらい待ちぼうけです。寒さと空腹を紛らすために、私は主人と交代で列に並びながら、立ち食いソバを食べに行ったり、売店を見に行ったりしました。駅弁が半額引きになっていたので一つ購入しました。

 電車が予定時間よりも2時間以上遅れると払い戻しがあるそうですが、結局この日は1時間45分待ったところでソニックが来ました。face07まあ、来てよかったですけど。
 車内で半額引きの駅弁を主人と半分ずつ食べてこの日の夕飯は終了。face07

 さて、ちょっとおしゃれなデザインのソニックは、お手洗いや洗面所があるエリアの入口の柱の一部が小さなショーウインドになっており、そこに七島藺の民芸品が展示されていました。
七島藺の民芸品



 そんなこんなでどうにか別府に着きましたが、ホテルの部屋に入ったのは22時少し前。もう疲れてしまったのでホテルの温泉に入ってこの日は休みました。

(続く)

  


Posted by 畳屋の姉さん at 14:17Comments(0)旅行新海畳店畳の小物い草

2020年03月11日

八代のい草農家さん(午後の部)

こんにちは。

復習をしながら思い出に浸る静岡の畳屋の姉さんです。


 八代での研修2日目の午後。い草農家の吉田さんの作業場で織り上がった畳表の再検査と田んぼの見学の後、お宅にお邪魔させていただきました。

 玄関の靴箱の上には、い草でできた可愛い飾りが置いてありました。
玄関の飾り



 二間続きの和室には、立派なお雛様と、吉田さんが作った畳表が「農林水産大臣賞」等を受賞した時の数々の賞状や、金閣寺の畳に吉田さんの畳表が使われたという新聞記事等が飾られていました。

 そして私達は居間?(茶の間?)に集まり、更に吉田さんを質問責めにしました。face01

 私はそのお話の中で、肥料のことが印象に残りました。

 農家さんによって違いがあるようですが、吉田さんは牛の皮粉や骨粉等を発酵させた「ぼかし肥料」を使うそうです。でも肥料を与えるのは4~6月で、その後は水だけで肥料はやらないということでした。なぜならば、葉が伸びすぎると(株が張りすぎると)日光が根元に当たらなくなり、「根白」になってしまうからです。
 その辺の匙加減は難しそうですね。そもそもちゃんと手をかけ愛情をかけていい草を育てないと、いい畳表は織れないということです。

 そんなお話を伺いつつ、私達はお茶と野沢菜漬けと辛子蓮根といきなりもちをいただきました。奥様、ご馳走様でした!

(続く)
 


畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。
障子、襖、網戸の張替えも始めました。

株式会社 新海畳店

〒422-8033
 静岡市駿河区登呂一丁目17-2

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Posted by 畳屋の姉さん at 17:13Comments(0)旅行和文化い草

2020年03月10日

い草を食べました!

こんにちは。

食べることが大好きな静岡の畳屋の姉さんです。


 2月15日、い草農家さんの見学後、昼食をとる為に皆で車で道の駅のような所に出かけました。

 そこのレストランは、入口でお盆を持って好きなおかずを乗せ、メニューによっては注文して作っていただいて会計を済ませてから着席して食べるというシステムでした。
 
 私はなるべく野菜のおかずを沢山選びました。そして、これは絶対に食べようと思ったのが「い草のだご汁」です!い草の勉強をしに熊本まで来ているわけですから、食べて確認して研修を深めなければなりませんemoji02face02
い草のだご汁


 いわゆる「すいとん」ですね。多分小麦粉を練ったようなもちもちしたお団子が薄っすらと緑がかっていました。ここにい草の粉が混ぜてあるようです。味は・・・普通のすいとんの味です。勿論美味しいですが、い草の味はよくわかりませんでした。

 食後のデザートはい草のソフトクリームです。
「い草は葉緑素・ポリフェノール類・フラボノイド等を含む、健康的な食べ物です。」
と書いてありました。いいことづくめじゃないですかface08ダイエット中でも罪悪感0です。
 味は・・・薄い抹茶ソフトクリームの味でした。


 午後、再びい草農家さんの作業場に戻り、畳表の仕上げ作業を体験させていただきました。

 織り上がった畳表をよ~く見て、茶色や白い草が混じっていたらその草だけを抜き取る作業です。これがなかなか繊細な作業で、私達のような慣れない人がやると、抜かなくてもいい草まで切ってしまったり傷つけてしまったり・・・。綺麗な畳表に仕上げるには本当に手間がかかるということがよくわかりました。
畳表の草の抜き方



 い草の田んぼにも連れて行っていただきました。い草はまだ長さが30cm程でした。昨年末頃、苗畑から植え替えられたもので、今は根を張らせる時期だそうです。
い草の田んぼの見学



 私は、このい草たちが伸びて青々としているところを是非見に来たいと強く思ったのでした。

(続く)
 
  


Posted by 畳屋の姉さん at 10:44Comments(0)旅行新海畳店

2020年03月02日

八代のホテル周辺を早朝散歩

こんにちは。

研修旅行を振り返る静岡の畳屋の姉さんです。


 2月14~16日の研修旅行in九州emoji02
 
 一日目の問屋さんでの研修で頭がいっぱいになり、夜の懇親会でお腹も心もいっぱいになり、ホテルでしっかり休むことができました。

 15日早朝、社長はホテルから海の方までランニング。(8km。45分。)私はホテル周辺の散歩に出かけました。(1~2km。30分。)

 まだ薄暗く、人通りも少なかったので、とにかく迷子にならないようにホテルがどちらにあるかを常に意識しながらあてもなく歩きました。すると、歩道や駐車場入り口に人影が!一瞬ドキッとしましたが、彫刻でした。

 更に歩いて行くと、歩道に手形のある石碑が幾つも並んでいました。誰の手形かと見ていくと、「原辰徳」「木田優夫」「井上真二」・・・。これは巨人軍の選手の手形かなと思ったら、「コメディアン 南原清隆」「内村光良」!もしかして、熊本県出身の方々でしょうか?

 暫く進むと、ちょっとおしゃれな公園がありました。まずトイレの造りがお洒落で、色々な方向から写真を撮ってしまいました。

 公園内にはC57169の動輪があったり、タツノオトシゴが2匹並んでいる金の彫刻があったり。

 タツノオトシゴが並んでいる彫刻には「並駕斉駆(へいがさいく)」と名前が付いていました。轡(くつわ)を並べて共に前進するという意味だそうです。
 八代海沿岸や中国北海市のトンキン湾に広く生息するタツノオトシゴは、真っすぐ立った姿勢で泳ぎ、性格は穏やかで優しいそうです。八代市と北海市の共同発展と両市民間の友情が永遠に続きますようにという願いが込められた彫刻とのことでした。

 公園の向こうには「やつしろハーモニーホール」がありました。

 そのあたりを歩いていた時に社長から電話で呼び出しが。急いでホテルに戻る途中、消防署のシャッターにくまモンが描かれていたので、写真を撮って戻りました。
(全然急いでいない?マイペースな私。face02

 社長もランニング中にくまモンの看板の写真を撮ってきたのには笑えました(同じような事してる!face02  


Posted by 畳屋の姉さん at 17:43Comments(0)旅行

2019年09月24日

さくらんぼ狩りとほったらかし温泉

こんにちは。

3か月前のことをブログに書こうとしている静岡の畳屋の姉さんです。

 6月初旬のある日の仕事帰り、私は社長と一緒にスーパーマーケットに寄りました。野菜コーナーに美味しそうなさくらんぼが並んでいるのを見て、社長が
「山形県にさくらんぼ狩りに行きたいな。」
と言いました。
「山形県?ちょっと遠いね。さくらんぼ狩りなら山梨県にしようよ。山梨県に行くなら私は『ほったらかし温泉』に行きたい!」
ということで、急遽その数日後に山梨県に行くことになりました。

 この頃、丁度開通したばかりだった中部横断道を初めて使ってみました。家から2時間弱で『ほったらかし温泉』に着きました。

 『ほったらかし温泉』は小高い山の上にあり、ネットで見ると温泉から見える日の出や夜景がとても綺麗でした。真昼間に行ったのでそのような景色は観れず、しかもそこそこ混んでいました。
 「あっちの湯」と「こっちの湯」と二か所に分かれていて、両方入るつもりで行ったのですが、「あっちの湯」に入るには暫く並ばなければならず、さくらんぼ狩りの予約時間があったので「こっちの湯」だけで諦めました。

 さくらんぼ狩りは何年振りでしょう?10種類くらいの品種があり、全てを制覇しましたが、最後には味がよくわからなくなっていました。もう暫くさくらんぼは食べなくて大丈夫な感じでした。

 山梨県のあの辺り、今頃はきっとブドウ狩りをしていますね。もしまた行けたら、今度は『ほったらかし温泉』の「あっちの湯」にも入り、できれば日の出か夜景を見てみたいです。
  


Posted by 畳屋の姉さん at 16:17Comments(0)旅行休日

2019年07月02日

沢山の神社がある出雲

こんにちは。

神様のパワーを沢山いただいた静岡の畳屋の姉さんです。


 5/17~19の鳥取島根の旅で御朱印を8ついただきました。そのうち1つは美保関にある佛谷寺という小さなお寺でしたが、あとの7つは神社でした。さすが神々の国、出雲です。

 5/18は美保神社→佛谷寺→松江神社→阿羅波比神社 境内 和多津海神社(畳職の神様)にお参りしました。


 5/19に始めに行ったのは「八重垣神社」です。

 ここは縁結びの神様ということでしたので、私には関係ないかな、と思ったのですが、「縁」というのは男女の仲だけではないのですね。じゃあちゃんとお参りをしなきゃと思い、本殿にお参りをする人の列に並びました。

 私のすぐ前に、荷物入れの付いた手押し車を押してきたお婆さんがいました。お婆さんは賽銭箱の前に進むとき、手押し車から手を離し、数段の石段を手をついて這うように上っていきました。近くにいた人が
「大丈夫ですか?」
と声をかけて手を貸そうとしましたが、お婆さんはそれを断って自力で段を上りお参りを済ませました。私は、このお婆さんは石段を下りる時には絶対に困ると思ったので、お婆さんが振り返って一瞬どうやって降りようという表情を浮かべたとき、黙って手を差し出しました。するとお婆さんは
「まあ!どこのお嬢さんか存じませんが、ご親切にありがとうございます。」
と私の手につかまって石段を下りました。そして私に
「いいご縁がありますように。」
とおっしゃいました。私はこのお婆さんとの出会いこそいいご縁だったと思いました。心がほっこりしました。

 八重垣神社の境内の奥に佐久佐女の森があり、そこに「夫婦杉」と「鏡の池」があります。「鏡の池」に占い用紙を浮かべ、硬貨をそっと乗せて紙の沈み方でご縁を占うものです。15分以内に紙が沈めば縁が早いということでしたが、全員15分以内に沈みました。近くに沈むと身近な人と、遠くで沈むと遠方の人とご縁があるそうです。

 八重垣神社の次に玉作湯神社に行きました。こちらも縁結びの神様です。

 神社の入口で白い紙に包まれた「叶い石」を購入します。それを「お神水」で清め、「願い石」に当ててお願い事を祈ります。「願い札」に願い事を書き、一枚は賽銭箱へ、もう一枚は願い石と一緒にお守り袋に入れて持ち帰ります。

 皆の石を見せ合ったら、色も形も全然違って、なんとなくその人らしい石がそれぞれの手に渡ったように見えました。


 それから熊野神社と出雲大社に行きました。

 出雲大社といえば全国的に「神無月」になるときに、出雲だけは「神有月」になるという神様が集まる所。入口付近から何か特別な空気を感じました。

 地元の竹内畳店さんに、大鳥居をくぐったらまず参道の地中右手にある祓社(はらえのやしろ)という小さなお社にお参りして心身を清めることを教わりました。皆さん素通りしていくので、ちょっと得した気分でした。

 松の参道は真ん中を歩いてはいけないことも教わりました。

 拝殿は1963年に新築された戦後最大の木造神社建築だそうです。熊野神社も出雲大社もしめ縄の太さと迫力は圧巻でした。そして出雲大社のしめ縄は他の神社とは左右が逆になっていると!気づきませんでした。

 また、一般的に神社は参拝する時「ニ礼二拍手一礼」ですが、出雲大社では「ニ礼四拍手一礼」です。

 やはり特別な神社だと感じます。

 
 沢山の神様にお参りし、沢山のパワーをいただいたような気がします。
 

 

 

   


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2019年06月28日

畳職租神「和多津海神社」

こんにちは。

ようやく研修旅行の本当の目的を語れる静岡の畳屋の姉さんです。


 私の人生初!山陰地方の旅は、実は観光目的ではありません。勿論観光もしましたが、本当の目的は畳職租神「和多津海神社」にお参りすることだったのです。松江城を見学した後、その神社に向いました。
阿羅波比神社


 あれ?提灯に「阿羅波比神社」と書いてありますよ!?でもよく見ると、向かって右の方に裏返しになっていますが「和多津海神社」と書いてあるのぼり旗が!

 早速のぼり旗の方に進んでいくと、ありましたemoji02これが「和多津海神社」です!
和多津海神社


 「阿羅波比神社」の境内には、他にも「松尾・番匠祖神社」「中原稲荷神社」「金毘羅神社」といった小さな神社が幾つかありました。(「番匠」=中世日本において木造建築に関わった建築工のこと。「木工(もく)}とも呼ばれ今日の大工の前身にあたる。)

 「和多津海神社」は全国でも稀な畳職租神で、270年くらいの歴史があります。松江畳組合では毎年この例祭を執り行い、業界の発展の要として後世に伝えていこうとされています。

 さて、厳かに神事が始まりました。神主さんの祝詞の後、一人ずつ榊を神様の前に置いてお詣りをしました。
「畳の良さが世の中に広く伝わりますように。畳業界が発展しますように。」


 その日の夜、松江畳組合の方と参拝者との懇親会に出席しました。

 静岡市の畳組合が偶然今年7月に研修旅行で松江に来る予定があることを話すと、是非お会いしたいと言っていただきました。私は7月の研修旅行には参加しませんが、社長と息子と静岡市の畳組合のメンバーがまた松江畳組合の方々にお世話になることになりそうです。

 懇親会(一次会)の最後に松江畳組合の方が披露してくださった「いやさか」という振り付きの掛け声がとても印象に残りました。「家が栄える」という意味があるそうです。

(続く)
  


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2019年06月25日

凄いぞ!松江城!!

こんにちは。

今まで見たお城の中で一番感動した静岡の畳屋の姉さんです。


 5/18、日本三大船神事の一つで10年振りに行われた「ホーランエンヤ」というお祭りを観た後、松江城に行きました。
 
 私はラッキーなことに、この研修旅行のしばらく前に偶然松江城が国宝に指定されるまでのご苦労をまとめた番組をテレビで観ていたのです。その時は、まさかそこに行くことになるとは思わずに。たまたまテレビをつけたらやっていた番組で、チャンネルも番組名も覚えていないのですが、今となっては録画しておきたかった番組でした。

 松江城は昭和10年、当時の「国宝保存法」によって国宝に指定されました。しかし昭和25年、「文化財保護法」で基準が変わったことにより、国宝指定を外されて「重要文化財」に格下げされてしまいました。

 その後、松江市は何度も国に国宝指定の陳情を行ったり、12万8千人もの署名を出したり、専門家による調査が行われたりしましたが、松江城天守が完成した年月日がはっきりしないことから国宝と認められませんでした。

 平成24年、松江城の近くにある松江神社で「慶長十六」などと書かれた札が見つかったものの、そこに「松江城」の文言が無かった為、その札が元々松江城にあったものだと証明するために、札の釘跡と松江城の柱の釘跡を丹念に調査し、ついにピッタリ合う釘穴を松江城内にみつけたということです。

 このことが決め手になり、平成27年に松江城は正式に国宝指定され、国宝5城の一つとなりました。

 いや~!ドラマチックですねemoji01


 ドラマチックといえば、松江城は明治時代に発令された「廃城令」によって壊されるところでした。実際に二の丸櫓は取り壊されてしまいました。そこで地元の豪農である勝部親子は、私財を投じて松江城を買い取り、天守を守ったそうです。

 そして松江城は、山陰地方で唯一天守が残っているお城となりました。全国で現存する12天守の中で3番目の高さ、総床面積は姫路城に次いで2番目です。

 いや~!本当に天守が壊されなくてよかったですねemoji02


 天守は見た目は「黒い!」という印象です。しかし白漆喰の部分もあり、この黒と白のコントラストから「千鳥城」とも呼ばれています。

 石垣の石は、角が丸っこい自然な感じの大きな石と石の隙間を小さな石が埋めるように積まれていました。そして石垣の石の中にハート形の石があるということで、私達、探して触って写真を撮ってきましたよ!
 
 天守は5層の外層で内部は地下1階を含む6階で構成されています。少し大変かもしれませんが、是非最上階まで登って景色を眺めてほしいです。松江市内が360度見渡せます。

 そこに上るまでの階段は桐でできています。桐は軽く、燃えにくく腐りにくいという特徴があります。当時でも高級だった桐をあえて階段に使用しているのは、いざというときに階段を引き上げて敵が登れないようにするためとも言われています。

 そんな階段とは対照的に、出費を抑えていると思われる部材もあります。これは後から調べて知ったことですが、「富」の文字が刻印されている木が使われています。それは築城した堀尾吉晴がそれまで過ごした月山富田城の材木をリサイクルして使っているそうです。
 
 柱は、長くて太い大黒柱はあまり使われていません。全部で308本ある柱の内130本は「包板(つつみいた)」という技法が使われています。柱の周囲に板を張って大きなホチキスで留めるように鎹(かすがい)がうちこまれているのです。長さも2階ごとに繋げて組み合わせることによって上層部の重さを分散させながら強度を保っています。梁の上から立ち上がっている柱もありました。face08

 その他、天守の中に井戸があったり、敵に備えた矢狭間、鉄砲狭間、石落としなど、見所が沢山ありました。face02

(続く)  


Posted by 畳屋の姉さん at 13:56Comments(0)旅行

2019年06月19日

美保館、美保神社、青石畳通り、ホーランエンヤ

こんにちは。
どうしても「畳」に反応してしまう静岡の畳屋の姉さんです。

 5/17は松江女子会(畳屋の奥さん仲間4人)で美保関の美保館に泊りました。

 上げ膳据え膳でお食事がいただけて温泉にも入れるなんて、それだけで主婦は幸せです。face05

 宿泊した美保館は3つの建物に分かれています。中でも朝食会場になっている建物は登録有形文化財にし指定されているので、5/18は朝食をいただいた後、建物内の見学を楽しみました。

 電話の交換機?タイル張りの洗面所、昔ながらの鏡や摺りガラス、襖の取っ手の細工・・・。でも畳は・・・う~ん・・・。あえて触れないことにします。

 朝食後、近くの美保神社まで青石畳通り「を通って行きました。美保神社では朝のおつとめの様子が見られるということでしたので、それに間に合うように行きました。

 美保神社中央に本殿というのでしょうか、紋縁に龍鬢表のゴザが敷き詰められていました。ゴザはかなり傷んでいました。そろそろ新しいゴザに替えてほしいな・・・おっと、また職業病が。

 この日は風が強くて何度もゴザが飛ばされそうになっていたので、きっと畳屋でなくても飛んでいきそうなゴザに目が行ってしまったと思います。そのうち低い机がゴザの端に置かれたので、ゴザは飛ばずに済みました。

 神主さんのお祈りの儀式が済んだ後、このゴザの上で巫女さんの舞が奉納されました。

 一連の神事を見た後は、情緒ある青石畳通りを散策しました。仏谷寺にも行きました。

 さて、美保関を竹内さんの車で出発し、松江市の竹内畳店さんに連れて行ってもらいました。畳店の見学はとても勉強になります。機械や材料の配置等、皆さん工夫されているからです。

 竹内畳店さんからは愛知県の石黒畳店さん親子と合流し、10年に1度の奇祭であり日本三大船神事である「ホーランエンヤ」を観に行きました。
 
 川に何本か橋がかかっているのですが、どの橋も見物客でいっぱいです。それでもどうにか隙間をみつけて橋の手すりまで行って、下をくぐる鮮やかな色彩の船行列を見ることができました。
 船は大きいのと小さいのがあり、大きな船には歌舞伎役者のようなメイクと衣装で踊っている人もいました。

 どこの畳屋さんかは存じませんが橋の見物客が立つ所にずーっとゴザを敷いてあったので、履きなれないヒールを脱いで見物ができ、本当に助かりました。

 こんなに珍しいお祭りを丁度島根県に行ったときに観れるなんて!「超ラッキー」ですね?!

(続く)
 
  


Posted by 畳屋の姉さん at 16:46Comments(0)旅行休日

2019年06月13日

足立美術館と水木しげるロード

こんにちは。

鳥取県と島根県が混じってしまう静岡の畳屋の姉さんです。

 そもそも小学生の頃に県名を覚えることにつまずいていた私。今回の研修旅行で鳥取県と島根県に行ったので、今度こそはっきり覚えようと復習しながらブログを書いている次第です。

 前回のブログに書いた、1時間半も電車が停まっていた根雨駅は鳥取県でした。予定を変更して電車を降りた安来駅は島根県ですね。電車の中でいつの間にか県境を越えていたわけです。

 安来駅からは島根県松江市の竹内さんに車で足立美術館に連れて行ってもらいました。

 ここは日本一の庭園と言われるくらいお庭が綺麗な美術館です。ポスターで秋や冬の庭園を見ると、これは年に4回来なければ、と思いました。
 展示作品は日本画が中心で、横山大観さんのように著名な巨匠のものもあれば、現代の画家の作品もありました。その他に螺鈿細工の工芸品や、私の大好きな魯山人の陶芸作品等もあり、展示がとても充実していました。

 それにしても、陶芸の作品を見ていても、ついその下の紋縁の畳に目が行ってしまう職業病・・・。愛知県の榊原さんも同じ所を見て同じような反応をしていたので、お互いに笑っちゃいました。face02

 足立美術館の後は水木しげるロードに連れて行ってもらいました。ここは再び鳥取県です。

 着いたのがもう夕方で人通りがほとんど無く、お店もほとんど閉まっていました。それでも多くの妖怪のブロンズ像に私のテンションは上がりっぱなしです。 
 辺りがだんだん暗くなり、妖怪が徐々にライトアップされてきました。公園の街灯はなんと目玉!妖怪と一緒に、または顔はめパネルで写真を沢山撮りました。私の趣味の顔はめにお付き合いいただいた竹内玲子さん、武内美保さん、榊原友恵さん、ありがとうございましたemoji02face03

 そしてこの日の宿泊先、美保関の美保館へ。ここは再び島根県なのですね。地図を見て再確認しなければ。
  
 初日、なんだかんだで疲れました。ご馳走をいただいて、温泉に入って翌日に備えました。

(続く)

 
  


Posted by 畳屋の姉さん at 16:37Comments(0)旅行

2019年06月11日

人生初の鳥取県でいきなりハプニング!

こんにちは。

距離感が変わった静岡の畳屋の姉さんです。

 今年2月のこと、京都の「関西畳工業株式会社」の奥様(武内さん)から、島根県松江市にある畳職租神「和多津海神社」の例大祭に一緒に行きませんかとお誘いをいただきました。

 この全国でも珍しい、いわゆる「畳職の神様」は270年近い歴史があるそうで(江戸時代中期~)、現在は松江畳組合さんが毎年例祭を執り行うと共に、社殿の維持保存に努め、全国の畳店、組合員、材料商さん等にも業界発展の要として参列を呼び掛けているそうです。

 お声がけいただいた時、正直言って迷いました。静岡から島根県に行くには、静岡空港から行くか、新幹線で岡山まで行ってそこから「特急やくも」で行くかです。色々シュミレーションしましたが、いずれにせよ「遠い」と思ってしまいました。

 ところが丁度その後、月に一度参加している「古典戯曲を読む会」が行われ、そこで中東から帰ってきた方のお話を伺ったり、6月にご友人の結婚式でトルコに行く予定がある方とお話する機会がありました。そのうち、こんな小さな日本の中で移動するだけで遠いと思っていた自分はなんてちっぽけなんだろうと思い始めました。そして松江行きを決めました。

 この研修旅行には、愛知県の榊原畳店の奥様も参加されることになりました。松江畳組合の組合長さんの奥様(竹内さん)も加わり、「松江女子会」が結成されましたemoji01face01
 
 まず私はこの「松江女子会」の皆さん(と言っても私以外3人ですが)のパワーに圧倒されました。例大祭の前後で出雲大社に行こうとか、化学表の工場見学をしようとか、「水木しげるロード」はどうかとか、宿泊場所はどうするとか、どんどん話が進んで行くのです。このような方達とご一緒できるだけでかなり勉強になるということを確信しました。

 研修旅行当日の5/17。私は早朝の新幹線に乗り、名古屋で榊原さんと合流しました。武内さんも京都から合流し、三人揃って岡山へ。そして特急「やくも」に乗り替えました。

 おしゃべりしたり、お菓子を食べたりしながらの電車はあっという間と思いきや・・・なんとface08トラブル発生ですemoji02私たちが乗った「やくも」の前の前の「やくも」で人身事故が発生したと!その復旧作業が終わるまで、私たちの乗った電車は「根雨」という、ホームに売店も無い駅で1時間半も足止めをくらいました。face07

 このことを早速松江市の竹内さんに報告すると、竹内さんはすぐに見学に行く予定だった化学表工場に連絡をとってくれたのですが、工場見学の時間変更はできないと言われ、中止せざるを得ませんでした。face07
 そして竹内さんは急遽旅程を考え直してくれました。こういう時、地元の方は目的地までの距離感や位置関係などを把握しているから強いですね。予定では玉造温泉駅まで「やくも」で行く予定でしたが、手前の「安来」で降りるようにと。この日に行く予定だった出雲大社は三日目に行くことにし、三日目に行く予定だった「足立美術館」に車で連れて行ってくれました。しかも車で迎えにきてくださって、その後の移動も竹内さんの車で。本当に助かりました。

(続く)

  


Posted by 畳屋の姉さん at 10:37Comments(0)旅行

2019年05月21日

静岡満喫の旅の最後は・・・

こんにちは。

お味噌汁はなるべく毎日欠かさない静岡の畳屋の姉さんです。


 私は普段、一日1~2回お味噌汁をいただくようにしています。旅行に行ってもなるべく欠かしません。味噌は大豆イソフラボンやアミノ酸が含まれるし、具は野菜、海藻、魚介類、肉、卵、何でも合うからです。こんなに優れたお料理、他にはないと思いませんか?!

 さて、十連休前半静岡の旅もいよいよ終盤。富士芝桜まつりから始まり、伊豆高原、熱海、三島と回って静岡市に戻ってきました。

 宿泊先のホテルに行く前にわさび漬けの田丸屋さんの工場見学へ。製造ラインはほぼ止まっていましたが、辛さを体験できるお部屋に入ったら、皆泣きながら出て来たのには笑えました。face02
 
 そしてホテル松風閣へ。お天気が良ければ駿河湾と富士山を一望できる所なのですが、残念ながら雨で富士山は見えず、駿河湾の色も灰色でした。

 翌日は晴れていれば久能山東照宮に登り、お腹を空かせてからいちご狩りに行く予定でしたが、朝からしっかり雨が降っていたので、三保の水族館(東海大学海洋科学博物館)に予定を変更しました。久しぶりの水族館でしたが、なかなか面白かったです。

 そして久能海岸でいちご狩り。7人で一つのビニールハウスに入りましたが、とても食べきれないくらいに沢山苺がなっていました。しかも甘い!やはりスーパーで売られている苺と違い、完熟状態なので美味しいです。私は50個食べました。社長は70個くらい食べたと思います。

 その後登呂遺跡に寄ってから教え子さんが経営するお蕎麦屋さん「新ばし」へ。最近不漁続きで貴重な桜えびのかき揚げを特別に作ってもらいました。そこでお客さんとして来ていた教え子さんにも久々に遭遇。face08face02

 デザートは茶町のKINZABUROさんへ。「ちゃっふる」やお茶のパフェを注文して2階のお座敷でいただきました。

 ここで京都の武内家との静岡旅行は終了です。武内さんのおかげで普段なかなか行かない地元の施設にも行けました。京都と静岡の畳のお話も沢山できました。そしてとにかく楽しかったです!
 今回、娘と次男は連休中も大学の授業があるので参加できませんでしたが、いつかご一緒できればいいなと思いました。
  


Posted by 畳屋の姉さん at 12:33Comments(0)旅行教え子休日