2017年11月28日
四天付き拝敷の製造
こんにちは。
同窓会でいい刺激を受けた静岡の畳屋の姉さんです。
11/25、私の出身中学校の創立70周年記念大同窓会がグランシップで開催されました。900人強の参加があったようです。
同窓会は5年ごとに行われていたのですが、5年前も10年前も覚えが無いのです。(でも10年前は出席したことになっています・・・。)

今回、今までの幹事から直々に幹事を頼まれ、にわか幹事として奔走していました。数名の同期生の助けを借りてなんとか同窓会の参加者や記念誌のとりまとめと同期会まで実現することができました。同期会は学年180人中60人の参加がありました。
幹事になったおかげで中学校時代には話をしたこともないような人と何人も関わることができました。一気に友達が増えた感じです。

今までの幹事と、今回協力してくれた同期生に心から感謝です。

先週、長男がお寺の「四天付き拝敷」を制作していました。
まず、反物のように巾の広い紋縁を切るところからです。
紋の数を間違えないようにメモしてありました。
上の図のように、紋縁をござの周囲と四隅に縫い付けます。その時、周囲の紋と四隅の四天王を表す紋はきっちりと模様が合っていなければなりません。
下の画像は以前弊社が製造した、違うお寺の拝敷です。
長男の仕事を見ていると、縫う時間よりも、測ったり、ずれないように鋲で留めたり、紋縁に霧をふいて叩いて縮めたりしている時間の方が長いように感じました。
縫い始めると速いです!手前に写っている四天は、まだ途中ですが紋の模様がしっかり合っていますね。
「四天付き拝敷」とは、仏教に関する有職畳(ゆうそくたたみ)の一種で、仏界における世界一高い山「須弥山(しゅみせん)」を表しています。この中央に僧侶が座って読経を行います。
本来「須弥山」の頂点は、阿修羅を征した帝釈天が坐する所であり、僧侶が拝敷の中央に座るということは、それぞれの宋派の本尊を想定し、本尊の代理として読経するという意味があります。
次回のブログでは四天王について書きます。
畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。
株式会社 新海畳店
〒422-8033
静岡市駿河区登呂一丁目17-2
TEL 054-285-3509
FAX 054-283-2047
2017年11月24日
勤労ご褒美のゴルフ
こんにちは。
長男に対抗意識を燃やす静岡の畳屋の姉さんです。
昨日11/23は勤労感謝の日ということで、日頃の勤労のご褒美にゴルフを楽しんでまいりました。

メンバーは社長、社長の体操部の先輩、長男、私です。
長男は昨年ゴルフを始めたばかりで、コースに出るのは昨日が3回目です。
私はゴルフを始めたのは約30年程前ですが、結婚後出産や育児に追われて何年もブランクがあります。5年前から小中学校の同窓会ゴルフコンペに参加するようになり、年に2~3回コースを回るようになりました。
ゴルフの前日、これではまずいと感じた長男と私は、一夜漬けの練習に行きました。
11/23当日は予想通りの大雨。

お昼ご飯で私はステーキ丼、社長と長男は相良CC名物の巨大メンチカツを食べてエネルギー充電。
後半は雨も上がったので、雨具を脱いで戦闘開始です。しかし今度は強風に泣かされました。
結果は長男も私も素晴らしいショットやナイスなパターが出るのですが、その足を引っ張るような大たたきや砂遊びもしてしまい、スコアはイマイチ、いやイマサンくらいでした。でも自分の課題がみつかったので、またボチボチ練習に行こうと思います。
次回は会長を誘って親子三代ゴルフをしようかな。長男が一番うまくなるのもそう遠い日ではないと思います。
2017年11月17日
優勝旗返還
こんにちは。
本当は京都に行きたかった静岡の畳屋の姉さんです。
2013~2016年の4年間、11月の第三水曜日は社長と私は京都に居ました。「京都畳技術競技会」の見学と、京都畳技術専門学院の保護者会の為です。
長男は今年学院を卒業したので競技会には出ませんが、昨年優勝したので「優勝旗返還」の為に単身京都に行きました。本当は私もついて行きたかったのですが、ちょっとそれだけでは仕事を休み辛く・・・。







長男が4年間の京都での修行中、獲得したトロフィーが4本!つまり四連覇です。

2017年11月07日
畳回収の為8時間耐久ドライブ
こんにちは。
腰、背中、肩、首がバキバキに凝った静岡の畳屋の姉さんです。
11/3~5、娘が在籍している音大で学園祭が開かれました。
先月、娘から、声楽科の学生が学祭で日本の歌を歌うので、舞台を和風に演出したいから畳を貸してくれないかと依頼がありました。
畳を大学に運ぶ=娘に会える→勿論、喜んで行きますよ!

11/5の夕方、畳を使う舞台の本番です。この日社長は器械体操の大会があり、その役員なので娘の所に行けません。そこで私が一人で車を神奈川県の音大まで運転して、畳を回収してくることになりました。
私はこの日は午前中子ども会の行事があったので、昼過ぎに静岡を出発しました。大体2.5~3時間で行けるので、遅くとも16時頃には大学に着き、学祭を楽しむつもりでした。
ところが、御殿場を過ぎたあたりからでしょうか、「この先事故による渋滞」といった表示が出るようになり、とうとう渋滞にはまってしまいました。
マニュアル車は渋滞にはまると辛いですね。半クラッチ→ゆっくり走行→停止の連続で左足が痛くなってしまいました。余程近くのICで降りてしまおうかとも思いましたが、せめて神奈川県に入るまでは我慢しようと思いました。ナビがついているとはいえ、東名高速道路を降りたら道がさっぱりわかりませんし。
とにかく我慢して渋滞の中を進むと、やっとスイスイ走れるようになりました。やれやれと思ったのもつかの間、また事故渋滞の表示です。
結局、渋滞を完全に抜けるまでに3つの事故があったようです。


ちなみに、畳はこのように使われたようです。↓
観たかったな・・・。
大学に着いたら、すぐに男子学生が数名畳を運んで車に積んでくれました。でもこのまま帰るのはあまりにもつまらないので、娘と一緒に晩御飯を食べて買い物をして帰りました。
帰り道は睡魔との闘いです。SAに4回も停まって休憩をしたり仮眠をとったりしました。それでも3時間で帰って来れました。
トータル8時間以上のボランティア耐久ドライブ

やっぱりドライブは誰かと一緒がいいな~。
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2017年11月01日
龍髭表がピンチ!(後編)
こんにちは。
龍髭表に対して勉強不足を痛感した静岡の畳屋の姉さんです。
下の画像は京都迎賓館の「桐の間」の床の間です。↓龍髭表が使われています。

龍髭表の魅力は、何と言ってもこの美しい黄金色です。
なぜこんなに美しい黄金色なのでしょう?い草を天日干ししてから畳表に織るということは知っていましたが、それが具体的にどんな作業なのか、広島県の龍髭表の生産者さんのFacebookを見て、わからないところは直接質問してお勉強させていただきました。以下掲載させていただく画像は、生産者さんがFacebookに投稿されたものです。

い草を天日干ししていますね。上の画像のい草はまだ緑色ですが、下の画像のい草は黄色っぽくなってきています。

青空と黄色いイ草とのコントラストが綺麗ですね。

しかし、このような晴天が何日も続くとは限りません。実際、先々週あたりから台風が2回日本列島に上陸しています。そのような時には雨が降り出す前にこの広げたイ草をとりこまなければなりません。

最終的に、い草を何日間干すのか、何回ひっくり返すのか、生産者さんにお尋ねしました。
夏場は2週間~3か月、冬場は40日~1年越しになることもあるそうです。そして干す回数はなんと7~8回



風が強い日は飛ばされないように対策もします。

イ草を干すだけではありません。大きな水槽に一束ずつイ草を入れて、ジャブジャブと何度も水洗いもします。
このような作業の繰り返しのおかげか、龍髭表はカビが生えにくいです。(私は龍髭表にカビが生えているところを観たことがありません。)
い草が美しい黄金色になったら、このように↓織っていきます。


この美しい龍髭表の生産者さんがたったの4件だなんて・・・。安部さん、早急に政府でこの4件を保護して龍髭表の消滅を食い止めてください

和室も畳も減っている現在、それ以上に床の間は減少が進んでいるのでしょう。明治村で観た坐漁荘の脱衣所のように、床の間以外でも龍髭表を使わないと・・・。