2018年10月30日
「日日是好日」に学ぼう(1)
こんにちは。
「日日是好日」を観たい静岡の畳屋の姉さんです。
10/7(日)、社長と日本橋に向かいました。「チームJ-culture2020」主催の「映画『日日是好日』に学ぼう」というイベントに参加する為です。「チームJ-culture」は、東京オリンピック・パラリンピックを契機とした和文化の発信に向け、畳(畳でおもてなしプロジェクト)、お茶(日本茶業中央会と日本茶インストラクター協会)、お花(日本いけばな芸術協会)、着物(大日本蚕糸会とチーム着物2020)が中核となって発足し、東京都、オリンピック組織委員会、JOC等関係組織へ、日本文化の魅力発信による「おもてなし」と「お役立ち」を提案しています。
新海畳店も「畳でおもてなしプロジェクト」の一員なので、本来ならばイベント主査者側に立ってお客様をおもてなししなければなりません。何かお手伝いできることがあればという気持ちで上京しましたが、今回は主に東京のメンバー畳店にすっかり甘えてお客様になってしまいました。
会場には多くの着物が展示されていました。


お客様は着物をお召しになられている方の方が多いくらいで、洋服を着ている私はアウェイ感が・・・。

生け花の台、畳ですね!

お部屋の中には畳ベンチと茶室のような畳コーナーができていました。

ミニ畳ワークショップではお好きな畳表と縁でミニ畳を作ることができます。なかなかの人気で、畳ベンチに座って順番待ちをする人が途切れませんでした。

私も順番に並んでミニ畳を作りました。

私が作ったミニ畳です。↓

いつもの作り方と違っていたので、とても参考になりました。
ミニ畳ができたらそれを持って茶室風の畳コーナーに行き、お点前を体験します。

自民党参議院全国区選出のありむら治子さんも会場にみえて、ミニ畳作りとお点前体験をされました。


(続く)
2018年10月26日
東京の親戚宅の畳替え(3)
こんにちは。
甘酒作りにはまっている静岡の畳屋の姉さんです。
作り方は簡単!ヨーグルトメーカーに残りご飯と米麹とぬるま湯をセットして放置するだけです。時間は5~10時間で試しましたが、時間が短いと甘味が少ないようです。10時間以上は試したことがありません。残りご飯は、もち麦入り、雑穀米、韃靼そば茶入り等試しました。どれも美味しいですよ。ただ、おかゆではなくて残りご飯で作った場合、飲み物ではなく食べ物感が強いです。
出仕事の表替えの続きです。
「框」を縫い終わったら畳の下の角材を外して平にし、縁と縁下紙を縫い付ける「平刺し」の作業に入ります。ここでポータブルミシンの登場です。
ミシンが進むレールを畳に固定し、縁と縁下紙をセットします。
社長が長男に使い方を教えています。
ミシンで縫った後は縁と縁下紙を外側に折り返して畳の角を包み、手縫いで仕上げていきます。(返し縫い)長男は向こうの角から中央へ、社長は中央からこちらの角へ、二人同時に縫っていました。
午前9時頃~簡単なお部屋の片づけから初めて、お昼休憩をはさんで15時頃に作業が終わりました。
BEFORE
AFTER
それにしても残暑厳しい一日で、汗のしずくが畳の上に落ちないように気を付けながらの作業でした。作業後のお風呂がありがたかったです。
2018年10月25日
東京の親戚宅の畳替え(2)
こんにちは。
スマホの復活を願う静岡の畳屋の姉さんです。
一週間前にアップルの修理店に電話をし、今週金曜日にやっと修理の予約がとれました。と言っても修理できる状態かどうかはわかりません。頑張れ!スマホ君

9/17、いよいよ東京の親戚宅で畳替えをする日です。私は出仕事を見るのは初めてですし、社長と長男が一緒に出仕事をするのも初めてなら、長男がポータブルミシンを使うのも初めて。もう初めて尽くしです。
まず畳をあげてベランダに出しました。床板が見えたお部屋の中心にブルーシートを敷いて畳の作業台を置き、作業が始まりました。
最初は畳を裏にして作業台の上に置きます。この状態で框と縁を縫い付けている糸を包丁で切ります。
次に畳を表に返してサイズを確認して縁と表を外します。
畳床に面白いラベルが付いていました。畳床の製造者と「昭和45年製造」と書いてあります。
次に、新しい畳表を乗せ、ピンと張ります。
畳の下の両端に角材のようなものを入れて畳を反らせています。このようにして框(縁が無い辺)を縫うと、角材を外した時に畳表がピンと張れるのです。
框を二人同時に縫っています。
畳の上に置いてあるのはこれです。↓
ゴザの切れ端で作った針山のようなもので、中に黄色い縫い糸が入っています。中央に置いてある黒い三角のものは「手当て」という道具で、中に金属の板が入っています。これを手の平側に付けて、畳に針を刺す時に手の平でグッと押し込みます。「手当て」を付けないと多分手の平に穴が開いてしまうでしょう。
今日はこの辺で。(つづく)
2018年10月22日
東京の親戚宅の畳替え(1)
こんにちは。
東京の親戚と交流を深めた静岡の畳屋の姉さんです。
8月末、音大に通う娘が東京の豊田駅のイオンモールで演奏しました。
東京にいる親戚や友人が何人か娘の演奏を聴きに来てくださいました。
その中の一人、実家の母の従弟のお宅の畳を表替えすることになったのです。
実はこの2~3か月前から打診されていました。「東京まで畳替えに来てくれる?大変かな?」と。でも「一晩ウチに泊ってもらって、皆でご飯食べたりして。時間があれば近所の散策などして。どうかな?」と言われたとき、
「面白そう!是非やらせてください!」
と思わずお返事してしまいました。
畳の表替えと裏返しは、通常ならばお客様の家から畳をお預かりし、新海畳店の工場内の機械を使って表替え又は裏返しをしてお客様のお宅に収めます。一般住宅ならば朝お預かりしてその日の内に収めます。
しかし、東京となると静岡から車で片道3時間強かかります。畳をお預かりするのに行って帰ってそれだけで7時間!無理です。こういう場合は現場で畳替えをします。いわゆる「出仕事」です。
畳替えをする日は9/17(月・祝)になりました。そこで8月末の娘の演奏の時には、縁の見本帳と畳表の見本をお持ちして、打ち合わせもしたのです。
9/16(日)午後、社長と長男と私は工務店のイベントが終わってからすぐに車で東京に駆けつけました。この日は皆で夕食を食べるのみです。東京にいる次男と神奈川にいる娘も呼びよせ、賑やかな夕食となりました。
母の従弟は音楽が大好きな人で、趣味で二胡を演奏します。この日も早速披露してくれました。
同じような弓を使うコントラバスが得意な長男が二胡に挑戦

二胡は弦が二本しかなく、その弦の間に弓の毛が通っています。馬上で演奏しても弓が落ちないようにこうなっているそうです。やはりコントラバスとは全然違いますね。それでも
「こんなに早く弾けるようになる人はなかなかいない」
と感心されました。
さて、翌日はいよいよ畳替えです。
(続く)
2018年10月17日
生涯学習交流館で雑学講座
こんにちは。
スマホが突然壊れてショックな静岡の畳屋の姉さんです。
思えば10/6.7.8の三連休、ちょっとスマホを酷使し過ぎたのかもしれません。10/6(土)は同窓会ゴルフコンペ、10/7(日)は日本橋で行われていたチームJ-cultureのイベントに出かけ、写真を撮りまくっていました。そもそももう2年以上使っていて、電池の減りが異様に早く、この二日間も出先でモバイルバッテリーで充電しながら使用していました。10/8は午前中にバックアップをとってから機種変に行く日と以前から決めていました。それなのに、朝起きたらもう・・・。

その後、ありとあらゆる手を尽くしましたが解決せず、とりあえず新しいスマホを買って生活していますが・・・。そのうちブログに書こうと思って撮りためておいた画像が幻に・・・。

日付はかなりさかのぼりますが、9/8(土)、静岡市清水区の蒲原生涯学習交流館で行われた「土曜雑学講座」に講師として参加させていただきました。
与えられた時間は2時間です。前半は畳、特にイ草についての魅力をお話しし、後半はミニ畳とコースター作りをしようと考えていました。
ミニ畳やコースター作りは今までにもあちらこちらのイベントで経験があります。しかし今回懸念されたことは、講師が社長と私の二人に対して受講生が17人と大人数な点です。特にタッカーを使って作るミニ畳は、マンツーマンで指導するか、せいぜい2~3人同時進行くらいです。さて、どうやって進めましょう・・・?
とりあえず受講生3~4人で1テーブルを囲むように座っていただきました。
まず社長がイ草のお話を。

次に私が「裏返し」「表替え」と畳の構造、ミニ畳の作り方を。

皆さん、とても熱心に耳を傾けてくださいました。
職員の王川さんと。

講座の進め方等アドバイスを沢山いただきました。お世話になりました。