2017年10月27日
龍髭表がピンチ!(前編)
こんにちは。
龍髭表の生産者さんのお話にショックを受けた静岡の畳屋の姉さんです。
新海畳店ではここ2.3日、偶然ですが床の間の表替えのお仕事が続きました。
今日長男が手縫いで製造しているのは「床ござ」です。↓
これは三日前の様子です。↓
今日製造の床の間と三日前製造の床の間とでは、紋の模様と大きさが違いますね。でも、どんな大きさの畳でも、どんな大きさの紋でも、畳の端と紋の端が合うように、そして縁幅と紋の直径がピッタリ同じなるように、ある時は紋縁を引っ張りながら、またある時は逆に引っ張らないようにと微調整をしながら紋を縫い付けなければなりません。これは技術がいりますね。
畳表に注目してください。床の間に使われる畳表は全てというわけではありませんが、この黄金色の「龍髭表(りゅうびんおもて)」が使われることが多いです。
これは、床の間に飾られる掛け軸や生け花を引き立たせる為とも言われています。
また龍髭表は何日も天日干しされているため、壺や花瓶を置いても、青畳のようにそこだけ日焼けして周囲と色が変わってしまうということがありません。
長男が龍髭表で作ったミニ畳↓
このように、新海畳店にいると龍髭表があることがそんなに珍しいことだとは思っていませんでした。
ところが・・・。
前回のブログで明治村の坐漁荘にある龍髭表について触れたところ、広島県の龍髭表の生産者さんからコメントとメッセージをいただきました。
まず驚いたことは、龍髭表の生産者さんが、現在この日本中でたった4件しかないということです。


そういえば新築物件には和室が減っているし、和室があったとしても床の間が無い、つまり床の間の減少傾向は畳の減少傾向よりも激しいと言わざるを得ません。
近い将来、龍髭表が消滅するなんて・・・そんなの嫌です!!現存している今、何か手を打たなければ。そんな思いに駆られて私は今ブログを書いています。
(続く)
2017年10月20日
坐漁荘の畳
こんにちは。
「興津坐漁荘」に行きたくなった静岡の畳屋の姉さんです。
前回のブログでは、坐漁荘に使われている竹のことを主に書きましたが、今回こそ畳に注目して書きたいと思います。
下の画像はお風呂場に隣接している脱衣所です。
流しの部分にやはり竹が使われていました。
ここの畳は目が大きくて、イ草は太くて黄色いですね。まるで床の間のりゅうびん表のようです。床の木のはめ込み方も面白いですね。
隣の風呂場です。↓浴槽が意外と小さくて質素な感じを受けました。
この右側の細くて小さい畳は何でしょう?↓お茶を点てる時に御釜を入れるにしては細長過ぎるような気がしますが・・・。
でも振り向くと水屋があるので、やはり先ほどの細い畳は炉畳なのかもしれません。
2階から見たお庭の風景です。↓
木々の向こうに水面が見えますね。これは明治村の隣にある「入鹿池(いるかいけ)」です。
私は静岡市の「興津坐漁荘」にはまだ行ったことがありませんが、きっと似たような景色が見れるのだろうと思いました。興津坐漁荘から見える水面は駿河湾ですね。興津坐漁荘にそのうち必ず行こうと思いました。
2017年10月17日
「坐漁荘」に滑り込みセーフ!
こんにちは。
見学時間になんとか間に合った静岡の畳屋の姉さんです。
明治村で「早く、早く!」と社長にせかされて駆け込んだ「坐漁荘」。玄関から入ろうとしたら、すでに立ち入り禁止のような竹の柵(下の画像の下の方)が置かれていました。


一瞬、玄関の土間に茫然と立ち尽くしていたら、案内人のお姉さんが竹を外して入れてくれました。

「坐漁荘」は西園寺公望(さいおんじきんもち)の別邸で、静岡県静岡市清水区にあったものです。昭和45年に明治村での移設公開が始まり、平成15年に登録有形文化財に登録され、今年2月に重要文化財に指定されました。静岡市清水区にも平成16年に復元され、「興津坐漁荘」の名で一般公開されています。
西園寺公望は幕末~昭和に活躍した政治家です。戊辰戦争では官軍の総督を務め、その後貴族院議員や伊藤博文内閣の時に文部大臣や外務大臣を務め、第12代、14代内閣総理大臣を務めました。そして最後の「元老」として大正天皇、昭和天皇と関わり、政界に大きな影響を与えました。隠居後静岡県静岡市清水区興津にある坐漁荘で過ごしますが、訪問者が多く、なかなかゆっくりと過ごすことが難しかったようです。
公望さんは竹がお好きだったそうで、坐漁荘のあちらこちらに竹が使われています。先ほどの画像、玄関の土間の天井も竹、下の画像、玄関を上がってすぐの畳の間の天井も竹です。でも形状が違いますね。
そして襖の紙に漉き込まれているのは・・・杉の皮だったかな?すぐ奥のお部屋はまた天井が違いますね。
この建具の手をかけるところ↓なんと竹の節を埋め込んでありますよ!

このお部屋にも竹が!畳を観に来たはずなのに、いつの間にか竹探しが面白くなっていました。そして天井の違い!上を見たり下を見たり大忙しです。

二階のお部屋の欄間です。これは↓細い竹を格子状に縛ってありますね。
そして下の欄間はなんと

凄い技術ですね!

(続く)
2017年10月14日
時間が無い!明治村。
こんにちは。
最後は小走りで頑張った静岡の畳屋の姉さんです。
下の明治村の地図をご覧ください↓

私たちは1丁目と2丁目の間にある正門から入り、歩いて北の5丁目まで来ました。最初に見た武術道場「無声堂」は4丁目、「聖ザビエル天主堂」「大明寺聖パウロ教会堂」は5丁目です。
その他に5丁目で、大急ぎで帝国ホテルと金沢監獄中央看守所・監房を見ました。
そしてどうしても見たい建物があと二つありました。それは茶室「亦楽庵」と「坐漁荘」で、どちらも南の方の3丁目です。歩いて行くにはちょっと時間が・・・。そこで村営バスを走って追いかけて乗りました。

3丁目の入口でバスを降り、茶室「亦楽庵」に急ぎましたが・・・


最後に西園寺公望別邸「坐漁荘」を見学しました。
この建物は元々静岡県静岡市清水区にあったものなので、とても親近感を感じていました。
お庭から見える和室の写真を撮っていたら、社長に
「そんなの後でいい!早く来て!!」
とせかされました。「坐漁荘」は案内人の解説があり、入れる時間が決まっていたのです。
(続く)
2017年10月12日
畳が無くても見たかった明治村のある建物
こんにちは。
肉離れがなかなか完治しない静岡の畳屋の姉さんです。
私はここ数年、週1回のHPダンスとテニス、月2回のヨガを続けていました。しかし、7~8月は家庭の事情により、それらがほとんどできませんでした。教室に通えなくても自分で運動すればいいのに、なんだか気持ちが疲れていてそれもできず・・・


しばらくは安静に。痛いことをしてはダメだよ。気をつけないと、左足をかばって右足を痛めるからね。大体3週間くらいかかるかな。
というようなことをお医者さんに言われました。あ~それなのに、痛みが少なくなってきたのでつい重いものを持って何往復も階段を上り下りしてしまった私。今、右足も痛いです。体重はジワジワ増え続けるし・・・。

さて、明治村の続きです。
限られた時間の中でとにかく畳がある施設を見たいと思っていましたが、今日ご紹介する建物は例外的に、畳が無くても是非見たいと思っていたところです。
その一つめは、聖ザビエル天主堂です。建物や丸いステンドグラスの大きさがわかるように社長に入口に立ってもらいました。↓
この丸いステンドグラスは、建物内の入口近くにも展示されていました。背の高さよりも大きい直径に圧倒されました。
建物内から見上げた入口のステンドグラス↓
天井のアーチとステンドグラス↓
祭壇のステンドグラス↓
厳かな気持ちになりますね。ステンドグラス、大好きです。
もう一つ教会があったので行ってみました。大明寺聖パウロ教会堂です。
ステンドグラスはありませんが小さくて趣のある教会でした。特に建物内の白壁と木のコントラスト、木の曲線の美しさに惹かれました。
そしてちょこっと腹ごしらえ。明治村特製「食道楽のコロッケ」です。

社長と二つの味を一つづずつ頼んで半分こしました。

(続く)
2017年10月04日
明治村で畳があるところは・・・
こんにちは。
明治村を駆け足で回った静岡の畳屋の姉さんです。
前回のブログでご紹介した明治村の「無声堂」では少し時間をかけてじっくり見学しましたが、このペースでは見たいところが見れなくなってしまいます。次に畳がありそうな所は小泉八雲の家と呉服座辺りでしょうか。そちらを目指して急ぐことにしました。

しかし、好奇心旺盛な私は、ついフラフラと・・・
まずひっかかったのは「日本赤十字社中央病院病棟」(明治23年築)です。
建物に入ってすぐの所に立派なレリーフがありました。↓
病院の廊下にはずっと窓があり、明るくて通気・換気が良さそうです。でもやはり昔の病院はどことなくちょっと怖い雰囲気が・・・。
病院の窓の外のデザインはおしゃれですね!華やかな透かし軒飾りです。
この病棟の設計に当たったのは、宮廷建築家として名を馳せた「片山東熊」だそうです。
次にひっかかったのは「鉄道寮新橋工場(機械室)」のリンク精紡機です。
そして「宇治山田郵便局舎」(明治42年築)でも引っ掛かり・・・
でも中に入るのは諦めました。黄色い壁と白い漆喰のレリーフが綺麗です。
やっと畳がある建物「小泉八雲避暑の家」(明治初年築)に着きました。
小泉八雲は「耳なし芳一」で有名な静岡県焼津市にゆかりのある人です。
建物の1階は駄菓子屋さんになっていました。ここでは畳よりも、梯子のように急な階段に目が行きました。降りるときは怖いだろうな・・・。
そして「呉服座」(明治25年築)です。
ここは客席全て畳敷きでした

今日はハイペースで見学した所をご紹介しました。
(続く)
畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。
株式会社 新海畳店
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