2019年06月28日

畳職租神「和多津海神社」

こんにちは。

ようやく研修旅行の本当の目的を語れる静岡の畳屋の姉さんです。


 私の人生初!山陰地方の旅は、実は観光目的ではありません。勿論観光もしましたが、本当の目的は畳職租神「和多津海神社」にお参りすることだったのです。松江城を見学した後、その神社に向いました。
阿羅波比神社


 あれ?提灯に「阿羅波比神社」と書いてありますよ!?でもよく見ると、向かって右の方に裏返しになっていますが「和多津海神社」と書いてあるのぼり旗が!

 早速のぼり旗の方に進んでいくと、ありましたemoji02これが「和多津海神社」です!
和多津海神社


 「阿羅波比神社」の境内には、他にも「松尾・番匠祖神社」「中原稲荷神社」「金毘羅神社」といった小さな神社が幾つかありました。(「番匠」=中世日本において木造建築に関わった建築工のこと。「木工(もく)}とも呼ばれ今日の大工の前身にあたる。)

 「和多津海神社」は全国でも稀な畳職租神で、270年くらいの歴史があります。松江畳組合では毎年この例祭を執り行い、業界の発展の要として後世に伝えていこうとされています。

 さて、厳かに神事が始まりました。神主さんの祝詞の後、一人ずつ榊を神様の前に置いてお詣りをしました。
「畳の良さが世の中に広く伝わりますように。畳業界が発展しますように。」


 その日の夜、松江畳組合の方と参拝者との懇親会に出席しました。

 静岡市の畳組合が偶然今年7月に研修旅行で松江に来る予定があることを話すと、是非お会いしたいと言っていただきました。私は7月の研修旅行には参加しませんが、社長と息子と静岡市の畳組合のメンバーがまた松江畳組合の方々にお世話になることになりそうです。

 懇親会(一次会)の最後に松江畳組合の方が披露してくださった「いやさか」という振り付きの掛け声がとても印象に残りました。「家が栄える」という意味があるそうです。

(続く)
  


Posted by 畳屋の姉さん at 16:18Comments(0)旅行

2019年06月25日

凄いぞ!松江城!!

こんにちは。

今まで見たお城の中で一番感動した静岡の畳屋の姉さんです。


 5/18、日本三大船神事の一つで10年振りに行われた「ホーランエンヤ」というお祭りを観た後、松江城に行きました。
 
 私はラッキーなことに、この研修旅行のしばらく前に偶然松江城が国宝に指定されるまでのご苦労をまとめた番組をテレビで観ていたのです。その時は、まさかそこに行くことになるとは思わずに。たまたまテレビをつけたらやっていた番組で、チャンネルも番組名も覚えていないのですが、今となっては録画しておきたかった番組でした。

 松江城は昭和10年、当時の「国宝保存法」によって国宝に指定されました。しかし昭和25年、「文化財保護法」で基準が変わったことにより、国宝指定を外されて「重要文化財」に格下げされてしまいました。

 その後、松江市は何度も国に国宝指定の陳情を行ったり、12万8千人もの署名を出したり、専門家による調査が行われたりしましたが、松江城天守が完成した年月日がはっきりしないことから国宝と認められませんでした。

 平成24年、松江城の近くにある松江神社で「慶長十六」などと書かれた札が見つかったものの、そこに「松江城」の文言が無かった為、その札が元々松江城にあったものだと証明するために、札の釘跡と松江城の柱の釘跡を丹念に調査し、ついにピッタリ合う釘穴を松江城内にみつけたということです。

 このことが決め手になり、平成27年に松江城は正式に国宝指定され、国宝5城の一つとなりました。

 いや~!ドラマチックですねemoji01


 ドラマチックといえば、松江城は明治時代に発令された「廃城令」によって壊されるところでした。実際に二の丸櫓は取り壊されてしまいました。そこで地元の豪農である勝部親子は、私財を投じて松江城を買い取り、天守を守ったそうです。

 そして松江城は、山陰地方で唯一天守が残っているお城となりました。全国で現存する12天守の中で3番目の高さ、総床面積は姫路城に次いで2番目です。

 いや~!本当に天守が壊されなくてよかったですねemoji02


 天守は見た目は「黒い!」という印象です。しかし白漆喰の部分もあり、この黒と白のコントラストから「千鳥城」とも呼ばれています。

 石垣の石は、角が丸っこい自然な感じの大きな石と石の隙間を小さな石が埋めるように積まれていました。そして石垣の石の中にハート形の石があるということで、私達、探して触って写真を撮ってきましたよ!
 
 天守は5層の外層で内部は地下1階を含む6階で構成されています。少し大変かもしれませんが、是非最上階まで登って景色を眺めてほしいです。松江市内が360度見渡せます。

 そこに上るまでの階段は桐でできています。桐は軽く、燃えにくく腐りにくいという特徴があります。当時でも高級だった桐をあえて階段に使用しているのは、いざというときに階段を引き上げて敵が登れないようにするためとも言われています。

 そんな階段とは対照的に、出費を抑えていると思われる部材もあります。これは後から調べて知ったことですが、「富」の文字が刻印されている木が使われています。それは築城した堀尾吉晴がそれまで過ごした月山富田城の材木をリサイクルして使っているそうです。
 
 柱は、長くて太い大黒柱はあまり使われていません。全部で308本ある柱の内130本は「包板(つつみいた)」という技法が使われています。柱の周囲に板を張って大きなホチキスで留めるように鎹(かすがい)がうちこまれているのです。長さも2階ごとに繋げて組み合わせることによって上層部の重さを分散させながら強度を保っています。梁の上から立ち上がっている柱もありました。face08

 その他、天守の中に井戸があったり、敵に備えた矢狭間、鉄砲狭間、石落としなど、見所が沢山ありました。face02

(続く)  


Posted by 畳屋の姉さん at 13:56Comments(0)旅行

2019年06月19日

美保館、美保神社、青石畳通り、ホーランエンヤ

こんにちは。
どうしても「畳」に反応してしまう静岡の畳屋の姉さんです。

 5/17は松江女子会(畳屋の奥さん仲間4人)で美保関の美保館に泊りました。

 上げ膳据え膳でお食事がいただけて温泉にも入れるなんて、それだけで主婦は幸せです。face05

 宿泊した美保館は3つの建物に分かれています。中でも朝食会場になっている建物は登録有形文化財にし指定されているので、5/18は朝食をいただいた後、建物内の見学を楽しみました。

 電話の交換機?タイル張りの洗面所、昔ながらの鏡や摺りガラス、襖の取っ手の細工・・・。でも畳は・・・う~ん・・・。あえて触れないことにします。

 朝食後、近くの美保神社まで青石畳通り「を通って行きました。美保神社では朝のおつとめの様子が見られるということでしたので、それに間に合うように行きました。

 美保神社中央に本殿というのでしょうか、紋縁に龍鬢表のゴザが敷き詰められていました。ゴザはかなり傷んでいました。そろそろ新しいゴザに替えてほしいな・・・おっと、また職業病が。

 この日は風が強くて何度もゴザが飛ばされそうになっていたので、きっと畳屋でなくても飛んでいきそうなゴザに目が行ってしまったと思います。そのうち低い机がゴザの端に置かれたので、ゴザは飛ばずに済みました。

 神主さんのお祈りの儀式が済んだ後、このゴザの上で巫女さんの舞が奉納されました。

 一連の神事を見た後は、情緒ある青石畳通りを散策しました。仏谷寺にも行きました。

 さて、美保関を竹内さんの車で出発し、松江市の竹内畳店さんに連れて行ってもらいました。畳店の見学はとても勉強になります。機械や材料の配置等、皆さん工夫されているからです。

 竹内畳店さんからは愛知県の石黒畳店さん親子と合流し、10年に1度の奇祭であり日本三大船神事である「ホーランエンヤ」を観に行きました。
 
 川に何本か橋がかかっているのですが、どの橋も見物客でいっぱいです。それでもどうにか隙間をみつけて橋の手すりまで行って、下をくぐる鮮やかな色彩の船行列を見ることができました。
 船は大きいのと小さいのがあり、大きな船には歌舞伎役者のようなメイクと衣装で踊っている人もいました。

 どこの畳屋さんかは存じませんが橋の見物客が立つ所にずーっとゴザを敷いてあったので、履きなれないヒールを脱いで見物ができ、本当に助かりました。

 こんなに珍しいお祭りを丁度島根県に行ったときに観れるなんて!「超ラッキー」ですね?!

(続く)
 
  


Posted by 畳屋の姉さん at 16:46Comments(0)旅行休日

2019年06月13日

足立美術館と水木しげるロード

こんにちは。

鳥取県と島根県が混じってしまう静岡の畳屋の姉さんです。

 そもそも小学生の頃に県名を覚えることにつまずいていた私。今回の研修旅行で鳥取県と島根県に行ったので、今度こそはっきり覚えようと復習しながらブログを書いている次第です。

 前回のブログに書いた、1時間半も電車が停まっていた根雨駅は鳥取県でした。予定を変更して電車を降りた安来駅は島根県ですね。電車の中でいつの間にか県境を越えていたわけです。

 安来駅からは島根県松江市の竹内さんに車で足立美術館に連れて行ってもらいました。

 ここは日本一の庭園と言われるくらいお庭が綺麗な美術館です。ポスターで秋や冬の庭園を見ると、これは年に4回来なければ、と思いました。
 展示作品は日本画が中心で、横山大観さんのように著名な巨匠のものもあれば、現代の画家の作品もありました。その他に螺鈿細工の工芸品や、私の大好きな魯山人の陶芸作品等もあり、展示がとても充実していました。

 それにしても、陶芸の作品を見ていても、ついその下の紋縁の畳に目が行ってしまう職業病・・・。愛知県の榊原さんも同じ所を見て同じような反応をしていたので、お互いに笑っちゃいました。face02

 足立美術館の後は水木しげるロードに連れて行ってもらいました。ここは再び鳥取県です。

 着いたのがもう夕方で人通りがほとんど無く、お店もほとんど閉まっていました。それでも多くの妖怪のブロンズ像に私のテンションは上がりっぱなしです。 
 辺りがだんだん暗くなり、妖怪が徐々にライトアップされてきました。公園の街灯はなんと目玉!妖怪と一緒に、または顔はめパネルで写真を沢山撮りました。私の趣味の顔はめにお付き合いいただいた竹内玲子さん、武内美保さん、榊原友恵さん、ありがとうございましたemoji02face03

 そしてこの日の宿泊先、美保関の美保館へ。ここは再び島根県なのですね。地図を見て再確認しなければ。
  
 初日、なんだかんだで疲れました。ご馳走をいただいて、温泉に入って翌日に備えました。

(続く)

 
  


Posted by 畳屋の姉さん at 16:37Comments(0)旅行

2019年06月11日

人生初の鳥取県でいきなりハプニング!

こんにちは。

距離感が変わった静岡の畳屋の姉さんです。

 今年2月のこと、京都の「関西畳工業株式会社」の奥様(武内さん)から、島根県松江市にある畳職租神「和多津海神社」の例大祭に一緒に行きませんかとお誘いをいただきました。

 この全国でも珍しい、いわゆる「畳職の神様」は270年近い歴史があるそうで(江戸時代中期~)、現在は松江畳組合さんが毎年例祭を執り行うと共に、社殿の維持保存に努め、全国の畳店、組合員、材料商さん等にも業界発展の要として参列を呼び掛けているそうです。

 お声がけいただいた時、正直言って迷いました。静岡から島根県に行くには、静岡空港から行くか、新幹線で岡山まで行ってそこから「特急やくも」で行くかです。色々シュミレーションしましたが、いずれにせよ「遠い」と思ってしまいました。

 ところが丁度その後、月に一度参加している「古典戯曲を読む会」が行われ、そこで中東から帰ってきた方のお話を伺ったり、6月にご友人の結婚式でトルコに行く予定がある方とお話する機会がありました。そのうち、こんな小さな日本の中で移動するだけで遠いと思っていた自分はなんてちっぽけなんだろうと思い始めました。そして松江行きを決めました。

 この研修旅行には、愛知県の榊原畳店の奥様も参加されることになりました。松江畳組合の組合長さんの奥様(竹内さん)も加わり、「松江女子会」が結成されましたemoji01face01
 
 まず私はこの「松江女子会」の皆さん(と言っても私以外3人ですが)のパワーに圧倒されました。例大祭の前後で出雲大社に行こうとか、化学表の工場見学をしようとか、「水木しげるロード」はどうかとか、宿泊場所はどうするとか、どんどん話が進んで行くのです。このような方達とご一緒できるだけでかなり勉強になるということを確信しました。

 研修旅行当日の5/17。私は早朝の新幹線に乗り、名古屋で榊原さんと合流しました。武内さんも京都から合流し、三人揃って岡山へ。そして特急「やくも」に乗り替えました。

 おしゃべりしたり、お菓子を食べたりしながらの電車はあっという間と思いきや・・・なんとface08トラブル発生ですemoji02私たちが乗った「やくも」の前の前の「やくも」で人身事故が発生したと!その復旧作業が終わるまで、私たちの乗った電車は「根雨」という、ホームに売店も無い駅で1時間半も足止めをくらいました。face07

 このことを早速松江市の竹内さんに報告すると、竹内さんはすぐに見学に行く予定だった化学表工場に連絡をとってくれたのですが、工場見学の時間変更はできないと言われ、中止せざるを得ませんでした。face07
 そして竹内さんは急遽旅程を考え直してくれました。こういう時、地元の方は目的地までの距離感や位置関係などを把握しているから強いですね。予定では玉造温泉駅まで「やくも」で行く予定でしたが、手前の「安来」で降りるようにと。この日に行く予定だった出雲大社は三日目に行くことにし、三日目に行く予定だった「足立美術館」に車で連れて行ってくれました。しかも車で迎えにきてくださって、その後の移動も竹内さんの車で。本当に助かりました。

(続く)

  


Posted by 畳屋の姉さん at 10:37Comments(0)旅行

2019年06月05日

自然に囲まれた素敵な古民家

こんにちは。

古民家が大好きな静岡の畳屋の姉さんです。


 5月3日、お茶摘みをしてお茶の葉のお料理等をいただいた後、近くにある祐子先生の新居の見学に行きました。

 実はこのイベントの数日前に新海畳店で畳替えをさせていただいたのです。(社長と社員は見ているのに私はまだ見ていない!見たい!!)

 歩いて数分のお宅に行くまでに目に入るものは、鮮やかな茶畑の緑と道端に咲く様々なお花たち。face05
 超ピンクの牡丹、淡い黄色のハハコグサ、紫のアザミ、白いマーガレット・・・。百花繚乱とはこのことですね。

 古民家の中は畳のお部屋が沢山あって、土間にかまど、模様入りのガラスの窓など、私のテンションが上がるものばかりでした。(実は私の実家も昭和初期に建てられたもので、土間とかまどがあるのです。)
 祐子先生はここで今後イベントやヨガ教室を開催したいということでした。都合がつく限り参加したいと思いました。

 帰りに川根温泉「ふれあいの泉」に寄りました。私の子どもたちが子供だった頃は時々家族で来ていたのですが、私は久しぶり過ぎて水着を持ってくるのを忘れてしまいました。しっかり水着も持ってきた主人は温泉プールで沢山泳ぎ、私は温泉でのんびりしました。

 SLの通過予定時刻には、2階テラスでスマホを構えてシャッターチャンスを狙いました。動画も静止画も摂れてよかったです。
 
  


Posted by 畳屋の姉さん at 16:26Comments(0)住宅自然静岡の話題