2018年09月14日
家族旅行に行けました(後編)
こんにちは。
夏の思い出を完結させたい静岡の畳屋の姉さんです。
夏の家族旅行二日目はいつもお決まりの所に行きます。朝、伊豆高原のホテルで朝食を済ませ、チェックアウトして松崎町の岩地海水浴場へ。こじんまりした海水浴場で、周辺に民宿が点在しています。
波は穏やかです。少し沖の方に人工の浮島があり、そこまで主人と息子達が泳いでいくのもいつものパターン。私は足が着かない海はちょっと・・・。というわけでいつも砂浜で暢気にしています。が、今年はなんと


娘が海で泳いだのは実に7年振りだそうです。私はそんな娘が心配で、ずっと目を離さないようにしていました。
そのうち皆が岩場に魚を見に行くというので、そこなら足が着く所もあるからと私も同行しました。そこで気付いたことがあります。家族から一番心配されているのはどうやら私でした。

岩場には鮮やかな青い魚や黄色と黒の縞々の魚、ハゼのように岩にはり付いている魚などが観れました。

泳いだ後は砂浜にある、船が湯船になっている温泉かけ流しのお風呂で温まります。
お昼ご飯は「長八美術館」前の「さくら」で。私と主人は桜葉うどんと海藻そばを注文しました。
鯵のたたき定食を頼んだのは娘です。途中でだし汁をご飯にかけてお茶漬けにして食べます。

「さくら」さんはお食事を注文した人はところてんが食べ放題になります。

たれは二種類あり、黒蜜やきな粉をかけて甘く仕上げるか、酢醤油と青のりでさっぱりと食べるか選べます。ちょっと残念だったのは、ところてんが一種類しかなかったことです。以前は抹茶味、コーヒー味、よもぎ味等のところてんがありました。
お腹がいっぱいになったところで帰路につきました。そしてその日のうちに娘は神奈川県に帰って行ってしまいました。
2018年06月28日
研修旅行(靖国神社)
こんにちは。
「カキツバタ」「ハナショウブ」「アヤメ」の違いを知った静岡の畳屋の姉さんです。
すっかり日にちが経ってしまいましたが、6/9の研修旅行の続きを書きます。
赤坂離宮迎賓館の見学を終えて,、近くのホテルで昼食をとりました。
皆さんのお食事が大体済んだ頃、希望者だけ靖国神社の参拝に行きました。私は毎年誰(主に政治家)がどういう立場で参拝したかと話題になっている靖国神社をじっくり見てみたかったので、靖国神社に出かけました。
鳥居、灯籠・・・すべてが大きかったです。
お参りしてから御朱印をいただきました。私は御朱印帳を持参していなかったので、あらかじめ書いてあるものがほしいと言うと、封筒に入った御朱印をすぐに購入できました。最近の御朱印ブームのためか、持参した御朱印帳にその場で書いてもらう人は順番で、暫く待たなければならないようでした。
境内で「カキツバタ」「ハナショウブ」「アヤメ」の展覧会が開かれていました。そこで以前から気になっていたそれぞれの違いを知ったというわけです。
では、下のお花は何でしょう?
帰り際、鳥居の外側にある大きな灯籠を観ました。
灯籠の台に戦争の様子がレリーフで描かれていました。
戦争がニ度と起きませんように。
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2018年06月18日
赤坂離宮の前庭側
こんにちは。
とにかくびっくりして感動した静岡の畳屋の姉さんです。
今、迎賓館赤坂離宮の写真集を見ながら6/9の研修旅行のおさらいをしています。
私達は敷地内に西側から入り、本館の中を鑑賞し、主庭の噴水をぐるっと回ってから前庭に行きました。
前庭はとにかく広いです。↓
ここに海外の要人が車で、時には馬車ごと乗り入れるのかな、と想像を膨らませました。
本館の中央の屋根の上、左右に武将の彫刻があります。口が「あ」「ん」になっているように見えました。
家紋の左右に鳳凰が。↓中央ドームの☆の模様が斬新です。
前庭を背に中門を通り、正門に向かいました。
スケールの大きな芸術品に圧倒されつつ、名残り惜しい気持ちで迎賓館を後にしました。
(続く)
2018年06月13日
結婚記念日に赤坂離宮へ
こんにちは。
いい結婚記念日を過ごせた静岡の畳屋の姉さんです。
私達夫婦は、25年前の6/6に結婚式と披露宴を挙げ、6/9に婚姻届けを出しました。(皇太子様と雅子様のご成婚と同じ日です。私はずっと6/10と勘違いしていました。)そんなわけで、私の中では結婚記念日がいつの間にか「なんとなくこの頃」のような扱いになっていて、特に何もしない年もありました。
しかしさすがに25周年といえば銀婚式ということで、少しはお互いに意識していました。
最初にアクションを起こしたのは社長です。丁度お菓子屋さんの畳替えのお仕事があったので、お仕事のついでにケーキを買ってきてくれました。
箱を開けると・・・ぐちゃぐちゃです。

私がびっくりしていると、長男が
「意識が低いんだよ!」
とボソッと言いました。長男の厳しい言葉に私は思わず笑っちゃいました。

そして本当の結婚記念日の6/9、工務店の研修旅行で「迎賓館赤坂離宮」に行きました。
ここは一般公開されるようになって2年だそうです。以前テレビで観たことがあり、一度本物を観てみたいと思っていました。
まず入口で手荷物検査を受ける為に並びました。
迎賓館見学の注意事項は・・・
1.建物の中は撮影禁止!
2.建物の中の壁や家具などには一切触れてはいけない!
3.建物の中は一方通行で戻ることはできない!
4.飲食禁止!(当然ですね。)
というわけで、緊張感を持って建物に入りました。
迎賓館赤坂離宮は、明治42年に東宮御所として建設された日本最初の西洋風宮殿建築です。当時の我が国の建築、美術、工芸界の総力を結集した建造物です。
昭和43年から5年余の歳月をかけて改修が行われ、現在の迎賓館が完成しました。
平成23年からは専門家の確認、指導のもと、文化財としての価値をそこなわない修復が順次進められています。特に壁画の修復は、事前調査(赤外線や紫外線を用いた撮影等)→浮き上がり接着作業→洗浄作業→充填整形・補修作業が行われています。
この日も修復中で見学できないお部屋がありました。しかし、修復技術の伝承は大切なことですから仕方ありません。
建物の中は、壁、天井、家具等全てが素晴らしかったのですが、中でも私が印象に残ったのは、大きなシャンデリアと壁の七宝作品です。
シャンデリアは一つが1.25トンもあるそうです。それが幾つも並んでいるのですから圧巻です。シャンデリアは天井裏から独立した鉄骨で組まれています。だから関東大震災にも耐えられたのですね。
七宝作品はあまりにも素晴らしかったので写真集を購入しました。
建物の裏庭には涼しげな噴水がありました。

噴水の奇妙な魚↓
噴水の奇妙な動物↓
裏庭側の建物の外観。↓手すりも壁のレリーフも凄いです。外なのにシャンデリアがあります。
上の写真の下の方に写っている木はこれです。↓
地面からすぐに何本も枝分かれしている松科の植物です。葉の緑が鮮やかでした。
この後、建物の周りをを半周回って表側の庭に行きました。
(続く)
2018年03月14日
濃い!モダン乱敷き畳勉強会
こんにちは。
花粉症の症状が出てきた静岡の畳屋の姉さんです。
昨日、今日と静岡は暖かい日が続いています。気持ちがいいですね!しかし、最近ティッシュが手放せなくなってきました。

2/25午後、「モダン乱敷き畳 中四国勉強会」の座学が始まりました。
初めに、カリスマ女性設計士さんから「モダン」とは何ぞやというお話や、消費者目線から考えられる「モダン乱敷き」の可能性や魅力、私達畳店が克服すべき課題などを伺いました。「モダニズム建築」のお話は、久々に大学の美術の講義を受けているようでちょっとワクワクしましたよ。

次に、日本でたった4人しかいない「龍鬢表」の生産者さんから、「天然イ草、龍鬢、染色イ草の特性と、モダン乱敷き畳での活用法」というお話を伺いました。
次に、対話形式営業トークレッスンが行われました。
(例題1)72歳の田中さんは、座敷の8畳を介護が必要になることを考えてフローリングにしてベッドを置きたいと話されています。畳を無くさずに田中さんの満足のいく提案とプラン作りをしてください。
(例題2)32歳の伊藤さん(主婦)は中古住宅を購入して引っ越しまでにリノベーションする予定です。限られた予算の中でお洒落で今風な畳を提案してください。
(例題3)借家の大家さんである横山さんは、借家の老朽化とニーズの変化で入居率が悪化してきたことに頭を悩ませている。不動産屋さんからは、リフォーム業者をあっせんするのでフローリングにする工事を勧められている。畳の利点と、入居率が上がる「モダン乱敷き」での提案と交渉をしてください。
いや~難しいですが、よくありそうな事例ですね。借家の大家さんを説得する畳屋さんが最も苦戦していました。
勉強会で配布されたお茶↓
九州から関東から、勉強会に集まった畳業界の方々。↓お世話になりました。
翌日、岡山名物「えび飯」を皆で食べて解散しました。
えび飯の写真の画像↑と、リアルなえび飯の画像↓
うどんを食べそびれたので、お土産に買って帰りました↓
ここで学んだことを早速今後に活かしていこうと思います。
2018年03月13日
宇久津から倉敷へ
こんにちは。
同級生にバイクの修理を頼んだ静岡の畳屋の姉さんです。
一昨日、次男の高校にバイクで行こうとしたらエンジンがかかりませんでした。寒い日と雨の日はバイクに乗らない軟弱ライダーは、春、いよいよバイクに乗ろうとすると毎年動かないのです。
2/25宇久津の朝。友人とホテルの近くを散策しました。「入浜式復旧塩田」がありました。
「入浜式」とは、堤防に水門を設け、潮の干満の差を利用して塩田に海水を取り込む方式です。その海水を、太陽熱と風で水分を蒸発させて濃い海水にし、釜で煮詰めて塩の結晶にします。
水門と釜屋↓
明治時代、宇久津には200ha程の塩田があったそうですが、新しい塩の製法が主流になり、昭和47年に塩田は廃止されました。
朝の散策を終え、温泉に入って朝食をいただき、ホテルを後にし電車に乗りました。車窓からはまるで富士山のような山が幾つも見えました。
瀬戸大橋の手前の駅で友人と別れました。色々有難う!またいつか会う日までお元気で。

そして私は一人瀬戸大橋を渡って倉敷に向かいました。いよいよ研修会本番です。
2018年03月12日
ジーンズの街から人生初四国上陸!
こんにちは。
次男の部活の「三送会」で大笑いした静岡の畳屋の姉さんです。
昨日、3/1の卒業式以来久々に高校に行った3年生達。「三送会」というのは、「三年生を送る会」のことです。あまり観に行く保護者はいないのですが、それでも図々しく観に行ってしまう私。最初の方の1.2年生の出し物しか観れませんでしたが、1年生のドリフターズ風のコントと2年生の3年生の物真似が面白過ぎて大笑いでした。

2/24、畳縁工場見学後、ジーンズストリートに行きました。
これは↑ジーンズの生地でできた「ジーンベイ鮫」ですね

これは↑畳縁でできた「Gパンダ」の小物入れですね

児島の方は駄洒落がお好きなのかな?

ジーンズストリートにはあちらこちらにジーンズが吊るされていました。
そして、置いてある物がほぼ全部ジーンズ柄です。自動販売機も、灰皿も

畳業界の皆さんとは翌日の研修会での再会を約束して一旦ここでお別れです。この後児島駅まで送っていただきました
児島駅にはまだまだジーンズが!これは自動改札口ですよ

巨大なジーンズ

この後私は友人と電車で瀬戸大橋を渡り、宿泊先である宇田津に向かいました。私にとっては人生初の四国上陸です。
瀬戸内海って、島が沢山あるのですね。船も沢山

2018年03月08日
畳縁工場見学
こんにちは。
初めての確定申告を終えた静岡の畳屋の姉さんです。
昨年まで母がやってくれていた確定申告を、今年は私がやることになりました。しかも長男の分まで!さっぱりわけがわからない状態でしたが、どうにか終わりました。やれやれ。
前回の続きです。
岡山城と岡山後楽園を見学した私は、岡山駅からマリンライナーで児島に向かいました。「ジーンズの街」と言われるだけあって、児島駅の入口のアーケードの下にジーンズが何着か吊るしてありました。

ここで他県から研修に来ている数名の畳屋さんと、高松在住の友人と待ち合わせをしていました。そして車数台に分乗し、畳縁工場の高田織物株式会社さんに向かいました。
ここは工場の入口にある「FLAT」という展示スペースです。↓
実に多種多様の畳縁と小物が展示販売されていて、普段縁や小物を販売している畳屋さんでもつい買いたくなってしまいます。(実際皆さん購入されていました。勿論私も!新海畳店が仕入れたことが無いような縁を選んで購入しました。
)

さあさあ、またあとでここに戻って来ますから、と催促されて工場へ。
凄い速さで縦糸に横糸が通されて、「ガシャガシャ」と畳縁が織られていました。
これは、畳縁ではなくて「たすき」かな?!↓
工場を出ると、始めに行った「FLAT」とは違う展示場が2棟ありました。今年1月にオープンしたばかりだそうで、まだ木の香りがしました。
2/24ということで、畳縁で作られたお雛様が飾られていました。
おっと!畳縁でできた巨大なサメに私の友人が食べられそうになっています


(続く)
2018年03月06日
広い!岡山後楽園
こんにちは。
ブログネタがどんどん溜まっていく静岡の畳屋の姉さんです。
前回のブログの続きです。
2/24、岡山城を見学した後、すぐ隣にある岡山後楽園に行きました。
岡山後楽園は日本三名園の一つです。と言われると、後の2つは何か気になりますね?
あとの2つは、石川県金沢市の兼六園と、茨木県水戸市の偕楽園です。
丁度今日のお昼、NHKの番組で偕楽園から中継をしていました。畳の縁が葵の御紋の紋縁畳でした。

話を岡山後楽園に戻します。岡山後楽園の広さは13.3ha

黄色い梅は満開でしたが、ピンクと白の梅はこれからという感じです。三色同時に咲けばいいのに・・・。
あとは駆け足で広~い園内を出口に向かって進みました。
来た時と同じようにバスで岡山駅に戻ろうと思ったら、電車に間に合いそうもないのでタクシーで戻りました。運転手さんがず~っと岡山の名勝の解説をしてくださったので、なんだか得した気分でした。
さて、次の行き先はジーンズの街、児島です!(続く)
2018年03月02日
ワクワク、へ~!の研修旅行(岡山城編)
こんにちは。
岡山県で楽しく勉強してきた静岡の畳屋の姉さんです。
2/24(土)~26(月)、家事などを主人に任せ、倉敷で行われた「モダン乱敷き畳 中四国勉強会」に参加してきました。
24日、まず岡山駅で降りて岡山城に行きました。静岡には今は走っていない路面電車で行くのもいいと思いましたが、丁度バスが停まっていたのでバスで。100円は安いですね!
表書院の横のこのような趣のある門をくぐって少し歩くと・・・
わ~!


色も形もインパクトがありますね!
入口でいただいたパンフレットによると、岡山城は天守台が北に大きく突き出た不等辺五角形という、全国に全く例のない珍しい形をしているそうです。
レトロなお顔立ちのお雛様↓
石垣の殆どは昔のままの状態で保存されています。特に貴重なのは、石積みが、丸い形の自然石を用いた野面積(のづらづみ)であることだそうです。
この岡山城を築いたのは、豊臣秀吉の養子となった宇喜多秀家です。年若くして異例の出世をとげ、「備前宰相」と呼ばれましたが、関ヶ原の戦い以降に島流しになってしまったそうです。
明治2年、岡山城は国の所有となったものの、全ての建物を維持していくことができず、明治15年以降に残ったのは天守閣、月見櫓、西の丸西手、櫓および石山門の4棟だけでした。
昭和20年、第2次大戦による市街地空襲で天守閣と石山門を焼失してしまいました。
現在の天守閣は、昭和41年、市民の長年にわたる要望で作られた鉄筋コンクリート造りですが、外観は昔のままに再現されました。外壁の下見板には黒漆が塗られていたので、カラスの濡れ羽色に似ているということで「烏城」の別名があります。
(続く)
2017年10月20日
坐漁荘の畳
こんにちは。
「興津坐漁荘」に行きたくなった静岡の畳屋の姉さんです。
前回のブログでは、坐漁荘に使われている竹のことを主に書きましたが、今回こそ畳に注目して書きたいと思います。
下の画像はお風呂場に隣接している脱衣所です。
流しの部分にやはり竹が使われていました。
ここの畳は目が大きくて、イ草は太くて黄色いですね。まるで床の間のりゅうびん表のようです。床の木のはめ込み方も面白いですね。
隣の風呂場です。↓浴槽が意外と小さくて質素な感じを受けました。
この右側の細くて小さい畳は何でしょう?↓お茶を点てる時に御釜を入れるにしては細長過ぎるような気がしますが・・・。
でも振り向くと水屋があるので、やはり先ほどの細い畳は炉畳なのかもしれません。
2階から見たお庭の風景です。↓
木々の向こうに水面が見えますね。これは明治村の隣にある「入鹿池(いるかいけ)」です。
私は静岡市の「興津坐漁荘」にはまだ行ったことがありませんが、きっと似たような景色が見れるのだろうと思いました。興津坐漁荘から見える水面は駿河湾ですね。興津坐漁荘にそのうち必ず行こうと思いました。
2017年10月17日
「坐漁荘」に滑り込みセーフ!
こんにちは。
見学時間になんとか間に合った静岡の畳屋の姉さんです。
明治村で「早く、早く!」と社長にせかされて駆け込んだ「坐漁荘」。玄関から入ろうとしたら、すでに立ち入り禁止のような竹の柵(下の画像の下の方)が置かれていました。


一瞬、玄関の土間に茫然と立ち尽くしていたら、案内人のお姉さんが竹を外して入れてくれました。

「坐漁荘」は西園寺公望(さいおんじきんもち)の別邸で、静岡県静岡市清水区にあったものです。昭和45年に明治村での移設公開が始まり、平成15年に登録有形文化財に登録され、今年2月に重要文化財に指定されました。静岡市清水区にも平成16年に復元され、「興津坐漁荘」の名で一般公開されています。
西園寺公望は幕末~昭和に活躍した政治家です。戊辰戦争では官軍の総督を務め、その後貴族院議員や伊藤博文内閣の時に文部大臣や外務大臣を務め、第12代、14代内閣総理大臣を務めました。そして最後の「元老」として大正天皇、昭和天皇と関わり、政界に大きな影響を与えました。隠居後静岡県静岡市清水区興津にある坐漁荘で過ごしますが、訪問者が多く、なかなかゆっくりと過ごすことが難しかったようです。
公望さんは竹がお好きだったそうで、坐漁荘のあちらこちらに竹が使われています。先ほどの画像、玄関の土間の天井も竹、下の画像、玄関を上がってすぐの畳の間の天井も竹です。でも形状が違いますね。
そして襖の紙に漉き込まれているのは・・・杉の皮だったかな?すぐ奥のお部屋はまた天井が違いますね。
この建具の手をかけるところ↓なんと竹の節を埋め込んでありますよ!

このお部屋にも竹が!畳を観に来たはずなのに、いつの間にか竹探しが面白くなっていました。そして天井の違い!上を見たり下を見たり大忙しです。

二階のお部屋の欄間です。これは↓細い竹を格子状に縛ってありますね。
そして下の欄間はなんと

凄い技術ですね!

(続く)
2017年10月14日
時間が無い!明治村。
こんにちは。
最後は小走りで頑張った静岡の畳屋の姉さんです。
下の明治村の地図をご覧ください↓

私たちは1丁目と2丁目の間にある正門から入り、歩いて北の5丁目まで来ました。最初に見た武術道場「無声堂」は4丁目、「聖ザビエル天主堂」「大明寺聖パウロ教会堂」は5丁目です。
その他に5丁目で、大急ぎで帝国ホテルと金沢監獄中央看守所・監房を見ました。
そしてどうしても見たい建物があと二つありました。それは茶室「亦楽庵」と「坐漁荘」で、どちらも南の方の3丁目です。歩いて行くにはちょっと時間が・・・。そこで村営バスを走って追いかけて乗りました。

3丁目の入口でバスを降り、茶室「亦楽庵」に急ぎましたが・・・


最後に西園寺公望別邸「坐漁荘」を見学しました。
この建物は元々静岡県静岡市清水区にあったものなので、とても親近感を感じていました。
お庭から見える和室の写真を撮っていたら、社長に
「そんなの後でいい!早く来て!!」
とせかされました。「坐漁荘」は案内人の解説があり、入れる時間が決まっていたのです。
(続く)
2017年10月12日
畳が無くても見たかった明治村のある建物
こんにちは。
肉離れがなかなか完治しない静岡の畳屋の姉さんです。
私はここ数年、週1回のHPダンスとテニス、月2回のヨガを続けていました。しかし、7~8月は家庭の事情により、それらがほとんどできませんでした。教室に通えなくても自分で運動すればいいのに、なんだか気持ちが疲れていてそれもできず・・・


しばらくは安静に。痛いことをしてはダメだよ。気をつけないと、左足をかばって右足を痛めるからね。大体3週間くらいかかるかな。
というようなことをお医者さんに言われました。あ~それなのに、痛みが少なくなってきたのでつい重いものを持って何往復も階段を上り下りしてしまった私。今、右足も痛いです。体重はジワジワ増え続けるし・・・。

さて、明治村の続きです。
限られた時間の中でとにかく畳がある施設を見たいと思っていましたが、今日ご紹介する建物は例外的に、畳が無くても是非見たいと思っていたところです。
その一つめは、聖ザビエル天主堂です。建物や丸いステンドグラスの大きさがわかるように社長に入口に立ってもらいました。↓
この丸いステンドグラスは、建物内の入口近くにも展示されていました。背の高さよりも大きい直径に圧倒されました。
建物内から見上げた入口のステンドグラス↓
天井のアーチとステンドグラス↓
祭壇のステンドグラス↓
厳かな気持ちになりますね。ステンドグラス、大好きです。
もう一つ教会があったので行ってみました。大明寺聖パウロ教会堂です。
ステンドグラスはありませんが小さくて趣のある教会でした。特に建物内の白壁と木のコントラスト、木の曲線の美しさに惹かれました。
そしてちょこっと腹ごしらえ。明治村特製「食道楽のコロッケ」です。

社長と二つの味を一つづずつ頼んで半分こしました。

(続く)
2017年10月04日
明治村で畳があるところは・・・
こんにちは。
明治村を駆け足で回った静岡の畳屋の姉さんです。
前回のブログでご紹介した明治村の「無声堂」では少し時間をかけてじっくり見学しましたが、このペースでは見たいところが見れなくなってしまいます。次に畳がありそうな所は小泉八雲の家と呉服座辺りでしょうか。そちらを目指して急ぐことにしました。

しかし、好奇心旺盛な私は、ついフラフラと・・・
まずひっかかったのは「日本赤十字社中央病院病棟」(明治23年築)です。
建物に入ってすぐの所に立派なレリーフがありました。↓
病院の廊下にはずっと窓があり、明るくて通気・換気が良さそうです。でもやはり昔の病院はどことなくちょっと怖い雰囲気が・・・。
病院の窓の外のデザインはおしゃれですね!華やかな透かし軒飾りです。
この病棟の設計に当たったのは、宮廷建築家として名を馳せた「片山東熊」だそうです。
次にひっかかったのは「鉄道寮新橋工場(機械室)」のリンク精紡機です。
そして「宇治山田郵便局舎」(明治42年築)でも引っ掛かり・・・
でも中に入るのは諦めました。黄色い壁と白い漆喰のレリーフが綺麗です。
やっと畳がある建物「小泉八雲避暑の家」(明治初年築)に着きました。
小泉八雲は「耳なし芳一」で有名な静岡県焼津市にゆかりのある人です。
建物の1階は駄菓子屋さんになっていました。ここでは畳よりも、梯子のように急な階段に目が行きました。降りるときは怖いだろうな・・・。
そして「呉服座」(明治25年築)です。
ここは客席全て畳敷きでした

今日はハイペースで見学した所をご紹介しました。
(続く)
畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。
株式会社 新海畳店
〒422-8033
静岡市駿河区登呂一丁目17-2
TEL 054-285-3509
FAX 054-283-2047
2017年09月21日
明治村の無声堂
こんにちは。
25年振り(?)に明治村に行った静岡の畳屋の姉さんです。
前回行ったのは多分独身の頃です。でも、いつ誰とどのように行ったのか、さっぱり思い出せません。だから見学したものもほぼ覚えていません。
今回は工務店の研修旅行で行きました。静岡市の畳組合の研修旅行で明治村に行ったばかりの社長に案内してもらいました。
じっくり見学すると丸一日あっても足りないと言われる明治村の滞在時間はたったの2時間。これはポイントを絞って、畳がある建物と有名所だけにしなければ。
そこで真っ先に向かったのが「無声堂」です。
「無声堂」は石川県金沢市の第四高等学校の武術道場です。柔道場と剣道場と弓道場が一つの建物になっています。
下の画像は入口の方から撮影した柔道場と剣道場です。畳の上で社長に、高校時代の弓道部を思い出して「黙想」をしてもらいました。
柔道場の手前は小上がりの畳スペースになっています。
おそらくここに指導者が座って稽古を見ていたのでしょう。
この小上がりの畳は一般的な縁付き畳でしたが、柔道場の畳はちょっと変わっていました


畳表の上から畳全体をザクザクと縫ってあります。こういう畳を「目つぶし」というそうです。これならどんなに投げられても、踏ん張って力を入れても、畳表がよれたりずれたりしませんね。
下の画像は剣道場の方から撮影したものです。
剣道場の左右には畳が敷かれていました。ところがここの畳は・・・

いくら古い建物をそのままの形で保存するとはいっても、畳も替えてはいけないのでしょうか?畳だけ新しくなると違和感があると言うのなら、新品の畳表をある程度日焼けさせてから表替えをすることもできるのですが・・・。畳屋としては悲しくなってしまう畳でした。
そしてその隣の弓道場へ。
高校、大学と弓道部だった私は、思わずエアー弓道しちゃいました。
さあ、次の建物に移動しなきゃ!

2017年07月11日
和室は不便?母との旅行で・・・。
こんにちは。
今年も母とお墓参り兼旅行に行けた静岡の畳屋の姉さんです。
私の実家の父は93歳、母は89歳になります。毎年お墓参りを兼ねて伊豆方面に一泊旅行に行くのが母の兄弟姉妹を中心とした親戚との恒例行事となっています。
今年は父は体調不良の為留守番になりました。しかし、この旅行の主役は母です!姉家族と協力し、なんとか母だけでも連れ出すことに成功しました。
母は最近すっかり食が細くなり、体重も減ってしまって心配していたのですが、ホテルのお食事が美味しかったのと、久々に妹達に会えて嬉しかったのでしょう。夕食も朝食も美味しそうに食べてくれました。
今年の旅行でちょっとショックだったのは、母の妹である叔母の衰えです。叔母は今年79歳になります。
昨年のこの旅行では、私は叔母とバドミントンを楽しみました。今年も早朝に一緒にお散歩に出かけました。しかし、お散歩の後の朝風呂には入らないと言うのです。理由は、お風呂場の椅子に座ると立ち上がるのが難しいからだそうです。私は大浴場に偵察に行き、座面が高い背もたれ付の椅子も洗い場にあるから大丈夫、一緒にお風呂に行きましょうと誘ったのですが、遠慮もあるのか断られました。
寝る時にも叔母の布団の敷き方には工夫が必要でした。
私は二人の叔母と一緒に下の写真と似たようなお部屋に泊まりました。↓

畳コーナーがテーブルが置いてあるフロアよりも15~20cmくらい高くなっています。その段差を利用して布団から立ち上がれるように、敷き布団を2枚重ねて畳コーナーの一番端に敷きました。そうすることで叔母はベッドから立ち上がれるように楽に立てるのです。
昔の日本人は毎日布団の上げ下ろしをし、和式のトイレで用を足していたので足腰も丈夫だったと言われています。しかし、ずっと畳の上で布団の上げ下ろしをする生活をしていた叔母が、たった1年ご無沙汰していた間に、何かにつかまらないと布団から立ち上がれない程体力と筋力が落ちていたのです。
叔母は、できればスイッチ一つで背もたれが起きるベッドが欲しいと言っていました。そうするとますます衰えてしまうのはわかるのだけれど・・・と。
一人暮らしの叔母に、なるべく自力で頑張ってとも言えません。高齢化が進む日本で畳はどうあるべきか、改めて考えさせられました。
畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。
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メールアドレス tatamiss@f8.dion.ne.jp
2017年04月05日
引っ越し~平等院
こんにちは。
少しだけ京都を散策した静岡の畳屋の姉さんです。
3/31の午前中、嵯峨藤本畳店さんにご挨拶してから長男が住んでいたアパートに行き、荷物を運び出しました。
後輩の堀田君が沢山手伝ってくれました。
荷物を車に積み込み、静岡には無い「天下一品」で昼食をとりました。
噂には聞いていましたが、「まいう~」でした。

そして区役所に行って転出届けを出して手続き完了です。
その後、社長の希望で世界遺産平等院へ。10円玉の絵柄になっている所ですね。私は25年程前、中学校の教員だった頃に修学旅行の引率で行って以来です。
有名な鳳凰堂の手前に「養林庵書院」がありました。屋根と塀がとても美しいと思ったので1枚「パチリ!」

この建物は「単層入母屋造檜皮葺」です。1601年、伏見城より移建されたと伝えられています。内部は書院と仏間、茶室という三つの要素を持ち、狩野派による襖絵や枯山水があるそうですが、残念ながらこの時は公開されていないようでした。
そしていよいよ鳳凰堂へ。入場できる時間が決まっていて、1回の入場者数は55人までです。入場時間が来るまで橋の手前で並んで待っていました。内部は撮影禁止なので、外から何枚か写真を撮りました。(25年前はこのようなシステムは無かったような・・・。)
鳳凰堂の横の入口方向から↓
10円玉の図柄のアングル↓
鳳凰堂の中央に国宝の阿弥陀如来坐像と二重天蓋があります。55人までの見学者が鳳凰堂に入るとライトアップされます。
「鳳凰堂」の名前の由来である屋根の上の鳳凰。銅製で金箔が施されています。数年前に修復済。↓
この後鳳翔館で鳳凰堂の周囲の壁に付いていた雲中供養菩薩像や扉絵等を鑑賞しました。
雲中供養菩薩像はそれぞれ違う楽器を持っているので、新海家の子ども達の吹奏楽の演奏を思い浮かべながら興味深く観ることができました。扉絵はあの世に行く時のお迎えが来る様子が「上の上」から「下の下」までの9段階に分けて描かれているそうです。この時代の人達が思い描く極楽浄土、とても面白いと思いました。
(続く)
畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。
株式会社 新海畳店
〒422-8033
静岡市駿河区登呂一丁目17-2
TEL 054-285-3509
FAX 054-283-2047
メールアドレス tatamiss@f8.dion.ne.jp
2016年11月24日
畳で「お・も・て・な・し」
こんにちは。
テレビを観ていてうなずいてしまった静岡の畳屋の姉さんです。
先週のことですが、朝のテレビ番組で、畳が沢山あるホテルのことを紹介していました。このホテルの宿泊客の5割は海外の方だそうです。そうでしょう?!特に海外からのお客様をおもてなしするには、やはり畳ですよね?!勿論日本人でも畳に癒されると思います。
廊下は隅々まで畳ではなく、端の方はフローリングになっていました。
客室には畳に合わせた低いベッドが入っていました。
「お茶の間ラウンジ」がありました!
いいですね~。私も泊まってみたいです。
弊社社長は、「畳でおもてなしプロジェクト」という、東京オリンピックで選手村などに畳を入れてもらおうというプロジェクトのメンバーになっています。11/22もこのプロジェクトの全体会議に出席するために東京に出かけていました。
東京オリンピックでは畳で「お・も・て・な・し」
畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。
株式会社 新海畳店
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2016年11月22日
初めての弘源寺とピーピング・トム
こんにちは。
まだまだ未体験の京都がある静岡の畳屋の姉さんです。
11/16の続きです。初めて天龍寺での紅葉狩りを楽しんだ後、お土産やさんの方に向かうことにしました。
すると、天龍寺の入口付近に弘源寺という小さなお寺があり、「秋の特別拝観」という看板が立っていました。
天龍寺には何度か訪れたことがありますが、ここに弘源寺があることは全く気づきませんでした。とても興味をそそられたので、社長に付き合ってもらいました。
展示されていた竹内栖鳳さんの画は筆遣いに勢いがあって迷いが無く、凄いと思いました。
さて、お腹ペコペコの社長と何かおやつでも食べようとウロウロ。ゆばパフェを食べようとお店に入ったらお客さんが順番待ちしていたので、諦めてテイクアウトでゆばスープとゆばドーナッツを食べました。そんなときに長男からお迎え要請の電話が!店内でスイーツを食べていなくてよかったです。
今回京都に車で行ったのは、来年3月いっぱいで静岡に帰ってくる長男の荷物を少しでも持ち帰るためでした。夏物が入った衣装ケースやアンプなどを車に詰め込んだ後、親子3人でステーキを食べに行きました。地元の人が美味しいと言っていた「ピーピング・トム」というお店です。
長男君、競技会お疲れさん!
長男はこの後、畳技術専門学院生がよく集まるというお店に自転車で向かいました。

次に長男に会えるのは年末です。
畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。
株式会社 新海畳店
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