2017年09月21日
明治村の無声堂
こんにちは。
25年振り(?)に明治村に行った静岡の畳屋の姉さんです。
前回行ったのは多分独身の頃です。でも、いつ誰とどのように行ったのか、さっぱり思い出せません。だから見学したものもほぼ覚えていません。
今回は工務店の研修旅行で行きました。静岡市の畳組合の研修旅行で明治村に行ったばかりの社長に案内してもらいました。
じっくり見学すると丸一日あっても足りないと言われる明治村の滞在時間はたったの2時間。これはポイントを絞って、畳がある建物と有名所だけにしなければ。
そこで真っ先に向かったのが「無声堂」です。
「無声堂」は石川県金沢市の第四高等学校の武術道場です。柔道場と剣道場と弓道場が一つの建物になっています。
下の画像は入口の方から撮影した柔道場と剣道場です。畳の上で社長に、高校時代の弓道部を思い出して「黙想」をしてもらいました。
柔道場の手前は小上がりの畳スペースになっています。
おそらくここに指導者が座って稽古を見ていたのでしょう。
この小上がりの畳は一般的な縁付き畳でしたが、柔道場の畳はちょっと変わっていました


畳表の上から畳全体をザクザクと縫ってあります。こういう畳を「目つぶし」というそうです。これならどんなに投げられても、踏ん張って力を入れても、畳表がよれたりずれたりしませんね。
下の画像は剣道場の方から撮影したものです。
剣道場の左右には畳が敷かれていました。ところがここの畳は・・・

いくら古い建物をそのままの形で保存するとはいっても、畳も替えてはいけないのでしょうか?畳だけ新しくなると違和感があると言うのなら、新品の畳表をある程度日焼けさせてから表替えをすることもできるのですが・・・。畳屋としては悲しくなってしまう畳でした。
そしてその隣の弓道場へ。
高校、大学と弓道部だった私は、思わずエアー弓道しちゃいました。
さあ、次の建物に移動しなきゃ!
