2017年07月11日
和室は不便?母との旅行で・・・。
こんにちは。
今年も母とお墓参り兼旅行に行けた静岡の畳屋の姉さんです。
私の実家の父は93歳、母は89歳になります。毎年お墓参りを兼ねて伊豆方面に一泊旅行に行くのが母の兄弟姉妹を中心とした親戚との恒例行事となっています。
今年は父は体調不良の為留守番になりました。しかし、この旅行の主役は母です!姉家族と協力し、なんとか母だけでも連れ出すことに成功しました。
母は最近すっかり食が細くなり、体重も減ってしまって心配していたのですが、ホテルのお食事が美味しかったのと、久々に妹達に会えて嬉しかったのでしょう。夕食も朝食も美味しそうに食べてくれました。
今年の旅行でちょっとショックだったのは、母の妹である叔母の衰えです。叔母は今年79歳になります。
昨年のこの旅行では、私は叔母とバドミントンを楽しみました。今年も早朝に一緒にお散歩に出かけました。しかし、お散歩の後の朝風呂には入らないと言うのです。理由は、お風呂場の椅子に座ると立ち上がるのが難しいからだそうです。私は大浴場に偵察に行き、座面が高い背もたれ付の椅子も洗い場にあるから大丈夫、一緒にお風呂に行きましょうと誘ったのですが、遠慮もあるのか断られました。
寝る時にも叔母の布団の敷き方には工夫が必要でした。
私は二人の叔母と一緒に下の写真と似たようなお部屋に泊まりました。↓

畳コーナーがテーブルが置いてあるフロアよりも15~20cmくらい高くなっています。その段差を利用して布団から立ち上がれるように、敷き布団を2枚重ねて畳コーナーの一番端に敷きました。そうすることで叔母はベッドから立ち上がれるように楽に立てるのです。
昔の日本人は毎日布団の上げ下ろしをし、和式のトイレで用を足していたので足腰も丈夫だったと言われています。しかし、ずっと畳の上で布団の上げ下ろしをする生活をしていた叔母が、たった1年ご無沙汰していた間に、何かにつかまらないと布団から立ち上がれない程体力と筋力が落ちていたのです。
叔母は、できればスイッチ一つで背もたれが起きるベッドが欲しいと言っていました。そうするとますます衰えてしまうのはわかるのだけれど・・・と。
一人暮らしの叔母に、なるべく自力で頑張ってとも言えません。高齢化が進む日本で畳はどうあるべきか、改めて考えさせられました。
畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。
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