2015年11月19日
建仁寺の東陽坊、お庭、双龍図等
こんにちは。
畳表のコースターをせっせと作っていた静岡の畳屋の姉さんです。
今日は午前中、弊社近くの小学校3年生が約90人見学にみえました。お土産に差し上げようと、昨夜まで畳表のコースターを作っていました。見学の様子は後日投稿します。
前回のブログでは建仁寺の襖絵と畳の事を書きましたが、もう一つ珍しい畳があったことを書き忘れていました!この畳です。↓
この畳のどこが珍しいかと言いますと・・・。
畳の中央が縦にうっすらと色が変わっていますね。これは「中継ぎ表」という大変珍しくて貴重な畳表です。京都迎賓館の和室「桐の間」にもこの「中継ぎ表」が使われています。
現在「中継ぎ表」を織れる職人さんが全国で何人いらっしゃるでしょう。おそらく一桁(10人未満)かと思います。
さて、方丈の畳や襖を観ながら進み、途中で靴に履き替えて「東陽坊」というお茶室に行ってみました。
途中に大きな硯石がありました。↓
「東陽坊」躙り口です。↓
1587年に豊臣秀吉が催した北野大茶会で、利休の高弟・真如堂東陽坊長盛が担当した副席だそうです。凄い歴史ですね。
お庭の紅葉はまだこれからという感じでした。
「潮音庭」の中央の三尊石の向うに、前回のブログでご紹介した青い襖絵が見えます。この「潮音庭」の紅葉が進んだら綺麗でしょうね。↓
方丈を一回りした後、隣の「法堂(はっとう)」に進みました。1765年に上棟された建物で、2002年に小泉淳作画伯筆の天井画「双龍図」が描かれました。
学校の体育館で小泉画伯が巨大な「双龍図」と格闘する様子や、法堂内に足場を組んで「双龍図」を建具士が天井に貼る様子などを記録したVTRは大変興味深いものでした。方丈内で上映されているVTRを観てから「双龍図」を鑑賞することをお勧めします。
(続く)