2013年03月27日
妙心寺退蔵院襖絵制作見学ツアーに参加しました!
こんにちは。
竣工検査に参加した畳屋の姉さんです。
昨日私は、ある工務店の新築現場の竣工検査に参加しました。大勢の人の知恵と技術が集まって一つの作品(家)が出来上がったことを実感しました。
3月16日の京都のお話の続きをします。
龍安寺に行った後、教え子と共に「妙心寺退蔵院襖絵見学ツアー」に参加しました。
このツアーは最大25名しか参加できない予約制のツアーです。一ヶ月前から予約が始まるのですが、数分で予約がいっぱいになってしまうこともあるそうです。
そんなツアーに今回幸運にも参加できることになったので、とても楽しみにしていました。
まず妙心寺に着いてその広さに驚きました!

そして、妙心寺の末寺は3400か所もあり、先ほど行ったばかりの龍安寺もその一つだということでした。

はじめに本堂に入り、副住職さんのお話を伺いました。以下、副住職さんのお話を私なりに解釈し、かいつまんでお話します。
そもそも襖絵は、お客様をおもてなしする意味で描かれました。遠い中国の美しい風景や珍しい動植物をモチーフに描かれたものが多いのは、お客様にそれらを観ていただき、旅行気分を味わってもらったり、喜んだり和んだりしてほしいからなのです。
現在の襖絵は・・・
蘇鉄と山羊ですね。↑どちらも描かれた当時は珍しいものだったのでしょう。
かなり傷んでいますね。これではおもてなしの心を表せないですよね。

これらの古い襖絵を綺麗に修復するというのも一つの方法ですが、それでは絵師が育ちません。
また、本物の襖は11層の和紙でできており、1枚を張り替えるのに1カ月半かかるそうです。そのような技術も継承しなければなりません。
そこで今回、経歴を問わずに襖絵を描きたい人を募り、最終的に決まったのが村林由貴さんでした。京都造形芸術大学院を卒業したばかりの若くて可愛らしいお嬢さんです。(上の方の太字をクリックして、村林さんのお顔をご覧ください。可愛いですよ。)
襖は国産みつまた100%の和紙に、樹齢1000年以上の桧を40年以上寝かした最高級の材料を使い、23歳の職人さんが張り替えるそうです。
そして、現在制作中の襖絵は、今後400~500年はもたせたいということでした。
京都のお寺は困っていないことが問題であるとか、人を育てることの大切さなど、伝統を守りつつも将来をしっかり見据えて手立てを打っている副住職のお話は全て納得がいくものでした。そして、畳業界に話を置き換えて考えながら聞いていました。(続く)