2021年02月11日
スタンプラリーで岡部宿へ(野郎畳とは?)
こんばんは。
体重増加に恐怖を感じた静岡の畳屋の姉さんです。
2月2日は私の誕生日でした。一生に一度、誕生日が節分と重なりました。

プレゼントにケーキをいただいたり、誕生日会と称して外食し、デザートプレートを注文したり、歳の数だけ餃子をサービスしてくれるラーメン屋さんに行ったり・・・。そんな事が続いたら、体重がどんどん増えてしまいました。

さて、昨年10~12月に行われていたスタンプラリーの続きです。
静岡県藤枝市の岡部宿大旅籠柏屋がチェックポイントになっていたので、12/13に初めて行ってみました。ここは登録有形文化財で、以前から気になっていた所でした。
まず初めに、別棟と屋外に展示されていた昔の御籠に惹きつけられました。
狭い籠の中には茣蓙が敷かれていて、小さい座布団とひじ掛けが置いてありました。まるで小さな和室のようです。
籠の周囲には畳表が付いていました。
そして母屋の歴史資料館へ。入口の土間に面して小上がりの畳の間があり、旅人二人(人形)が土間に足を下して腰かけていました。畳の上に三度笠と旅人の荷物と「野郎畳」という札が置いてありました。
(これが「野郎畳」?違う。これは目積表を使ったただの縁無し畳だ。)
と心の中で思いました。
まもなく職員さんが見学者に説明に来てくださったので、とりあえず黙って聞いていました。
いよいよ畳の説明が始まりました。↓
「野郎畳」は、本当はもっと太いイ草で織られた畳表の縁無し畳だということ、現在ではその太いイ草が入手しにくくなってしまい、本当の野郎畳を再現しようとするととても高価なものになってしまうこと、縁無し畳は庶民のもので、土間を挟んで向こう側の和室の畳には縁が付いていて、身分の高い人の部屋であることが説明されました。
職員さん、畳についてよく勉強されていました!説明を聞く前のモヤっとした気持ちが一変し、とても嬉しくなりました。

その他に、入口のくぐり戸が付いた大戸を毎日開閉していること、「蔀戸(しとみど)」と「半蔀(はじとみ)」の説明、急な階段を女中さんがお膳を持って昇り降りしたであろうこと、屋内の土間に井戸がある理由等、大変興味深いお話を分かりやすくしてくださいました。
この日は一人で訪れましたが、今度は誰かを誘ってまた訪れたいと思いました。
畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。
障子、襖、網戸の張替えも始めました。
株式会社 新海畳店
〒422-8033
静岡市駿河区登呂一丁目17-2
TEL 054-285-3509
FAX 054-283-2047