2020年12月26日
個店塾(お雛様のお話)
こんにちは。
畳からの知識欲が止まらない静岡の畳屋の姉さんです。
先月、ヨガの先生から静岡市清水商工会主催の「個店塾」のことを伺いました。主に清水区の様々な分野の個人店が、得意分野の講座を開催するものです。
私は、ヨガの先生が開催する「マスクスプレー作り体験」も気になりましたが、「多肉植物の寄せ植え」も「アロマタッチテクニック」も「ラテアート講座」も「桜えびしらす紅白ピザ作り体験」も気になりました。
中でも一番気になったのは「お雛様のお話」でした。講座の説明文「私達の身近にあって意外と知らないお雛様。元のモデルは誰?男雛は向かって右?~」
それそれ、いつもどちらだったか迷うんですよ。これはお話を伺わなければ!
でも本当のことを言うと、お雛様が座っているきらびやかな台(八重畳)の方が気になっていたのかもしれません。いつもながらの職業病です。
11月22日の午前中、主人を誘って清水区由比の望月人形さんにお雛様のお話を伺いに行きました。
お雛様は元々禊(みそぎ)の時に使われた草木で作られた人形(ひとがた)でした。それが雛遊び用の立雛になり、座った「寛永雛」➡きらびやかな冠の「享保雛」➡「次郎座衛門雛」➡「有職雛(ゆうそくびな)」➡「古今雛」(江戸~明治)になりました。ここまでは男雛が向かって右です。
ところがその後、皇室の儀式に合わせて男雛が向かって左になったそうです。
ちなみにこのお雛様の台は、ござを八重に重ねた「八重畳」といい、そこに付いている縁は「繧繝縁(うんげんべり)」といいます。本来ならば天皇、三后、上皇しか座れない玉台です。
ということは、やはり現在のお雛様のモデルは天皇陛下、皇后陛下ですね。
この男雛の左右問題の他に、五節供(旬)の話、お雛様の衣装や道具の説明、陰陽五行説のお話等、とても内容が濃くて勉強になることばかりでした。
また友人を連れてお話を伺いに行きたいです。