2017年05月18日
「点前(てまえ)」って何?
こんにちは。
長男の手際の良さに改めて感心した静岡の畳屋の姉さんです。
ここのところ茶室の畳のお話を続けて掲載していますが、丁度茶室の炉切炉畳のお仕事が入りました。長男の得意分野です。
驚いたのは、藁床ではないオールボードの畳床なのに、しっかり針を刺して縫っていることです。よくこんなに固いボードに針を刺して縫うな~。

さて、「相伴(しょうばん)畳」のことを調べているときに、「相伴」という言葉の意味も調べました。となると、「点前畳」の「点前」とは何か、知りたくなりますよね?
「点前」を検索してみたところ、次のような意味が書かれていました。
・茶道で抹茶を点てる作法
・お茶を点てること
・客に茶を点てて差し上げるという具体的な一連の所作の事
あれ?どこで聞いたか、誰が言っていたのかわかりませんが、お抹茶をいただいた方が
「結構なお点前で。」
と言っていたのを聴いたことがあるような・・・。つまり私は今まで「お点前」=「お抹茶」で、「結構なお点前で。」=「美味しいお茶でした。ごちそうさま。」という意味だと思っていました。
しかし、「点前」=「お茶を点てる作法」だとすると「あなたのお茶の点て方はなかなかよかったですよ。」という意味になってしまいます。なんだか変ですね。
そこで「結構なお点前で。」で検索すると、正式にはそのような言い方はしないとのこと。

「大変美味しく頂戴いたしました。今いただいたお茶のご銘は?」
初心者ならば
「ごちそうさまでした。」
「美味しかったです。」
でいいそうです。「点前」の意味もよくわからないまま使うと、かえって恥をかきますね。
その他に初心者でも心がけてほしいマナーとして、次のようなものがありました。
1.腕時計やブレスレットをしない。
理由は、お茶椀に傷をつけてしまう恐れがあるからだそうです。
2.匂いのきつい香水や整髪料をつけない。
お茶や畳、飾られたお花等、微妙な自然の香りを愉しみたいですよね。
3.畳の縁を踏まない
これは茶道の作法というよりも日常生活でも実践してほしいマナーですね。

Posted by 畳屋の姉さん at 10:27│Comments(0)
│畳