2017年05月15日
点前畳と点前座は違う!
こんにちは。
茶室の深みにはまってしまった静岡の畳屋の姉さんです。
前回のブログで「相伴(しょうばん)」、「相伴畳」、「相伴席」について書きました。
そこでさらに茶室の畳について調べてみると、「○○畳」という名前がいくつか出てきました。それは・・・
「点前(てまえ)畳」、「踏込(ふみこみ)畳」、「道具畳」、「亭主畳」、「貴人畳」、「客畳」
です。
今日は「点前畳」について書きます。
「点前畳」というのは、亭主(おもてなしをする人のことです。「旦那様」つまり「夫」のことではありませんよ。)が道具を置いてお茶を点てる(たてる)畳のことで、「道具畳」、「亭主畳」とも言うそうです。畳一畳の大きさの「丸畳(まるだたみ)」か、一畳の4分の3の長さの「台目畳(だいめたたみ)」になっています。(「点前畳」が半畳ということはありません。)
先ず調べていて「あれ?」と思ったことがあります。「相伴畳」がある所を「相伴席」と言うようですが、「点前畳」がある所を「点前席」とは言わないようです。「点前座」という言い方はあります。
では単に「点前畳」がある所を「点前座」というのかと思ったらそうではありませんでした。
亭主が茶道口から茶室に入る所にある畳のことを「踏込畳」といいます。亭主が「点前畳」に進むための畳ともいえます。
「点前座」というのは、この「踏込畳」と「点前畳」を含めた、亭主が茶を点てるのに必要な場所のことをいうのです。小間では「踏込畳」と「点前畳」は兼ねられていて、亭主が茶道口から踏み込んだ畳で点前をしますが、四畳半やそれより広い広間では「踏込畳」と「点前畳」は別の畳です。

Posted by 畳屋の姉さん at 21:03│Comments(0)
│畳