2016年06月08日
和柄、幾つご存知ですか?
こんにちは。
和柄の美しさと意味に感心した静岡の畳屋の姉さんです。2020年の東京オリンピックのエンブレムが決まった頃、テレビでこのような街頭インタビューが映ったので慌ててスマホで撮影しました。
海外の方に、どの和柄がいいと思うかという質問をしています。選択肢は6つありました。結果・・・
皆さんはいかがですか?どの和柄が好きですか?私は高校、大学と弓道部でしたから「矢絣」かな。
そんなことよりも私は、和柄の呼び名を幾つか知らなかったのでこの際覚えようと思ったのです。このままでは畳屋としても元美術教師としても恥ずかしい!!


例えば私が先ほど好きだといった「矢絣(やがすり)模様」。矢は射れば戻って来ないので、婚礼の縁起物とされたそうです。
「籠目(篭目・かごめ)模様」ーーー網目の一つを紋章化した正三角形を上下に重ねた星形の形が邪を払う力があるとされ、魔よけの印として使われることもあります。
「鱗(うろこ)模様」ーーー三角形の連続模様は古くから病魔を表すとされると同時に悪霊を退ける呪性を持つとされ、近世になって「鱗紋」とよんで厄除けの模様として使われるようになりました。能楽の竜神や鬼女の装束には鱗紋が使われるそうです。
「麻の葉模様」---麻の葉の形を連想する事から名付けられました。麻は丈夫ですくすくとまっすぐに伸びることから、子供の産着に用いる風習があったそうです。
「七宝(しっぽう)模様」---七宝とはもともと仏典の用語で、大変貴重だった七珍(金・銀・瑠璃・玻璃・珊瑚・めのう・しゃこ)のことです。円形は円満を示す事から吉祥模様とされます。
「亀甲(きっこう)模様」---亀の甲羅の形に由来するもので、長寿吉兆の象徴である「鶴亀」に結びつくため、非常に愛され多用されている吉祥模様の一つです。
「網目模様」---網打って一網打尽にするように敵を打ち負かすようにと武将の紋に使われることがあったそうです。
これらの和柄は畳縁にも多く使われていますね。

畳替えでどの縁にするか迷ったとき、和柄に込められた意味も併せてお考えいただくと決めやすいかもしれません。
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Posted by 畳屋の姉さん at 15:11│Comments(0)
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