2018年06月05日

坐禅体験(その3)普段は非公開の臨済寺

こんにちは。
今度は昼間に来たいと思った静岡の畳屋の姉さんです。

 坐禅体験が終わると、お坊さんがお寺の中を案内してくださいました。臨済寺は修行僧の専門道場の為、通常は拝観ができません。それだけにこのような機会は貴重と言えます。

 始めにお茶会をした大方丈に行きました。
 さて、下の書は何と書いてあるかわかりますか?
大方丈の書


 これは向かって右から「大龍山」と読みます。臨済寺の山号ですね。徳川慶喜さんが書いたそうです。達筆ですね。

 上の写真の右奥にチラリと見えていたのはこちら↓
今川二人と摩利支天


向かって右から今川氏輝、今川義元、一番左は摩利支天です。摩利支天は猪突猛進な猪に乗っています。座禅堂の入口の摩利支天よりも優しい顔つきだと思いました。
 摩利支天は陽炎を神格化した守護神です。陽炎は実態がないので捉えられず、焼けず、濡らせず、傷つかない・・・これらの特性から、武士の間に摩利支天信仰があったそうです。

 階段を上がると大広間がありました。さて、一番手前に写っている書は何と書いてあるでしょう?
広間の書


 これは右から「知足常楽(ちそくじょうらく)」と書かれています。「足るを知れば常に楽になる」というような意味ですね。
 実はこの一番手前のお庭に近いお部屋が一番身分の高い方用のお部屋だそうです。身分の高い人に向かってこのような書を掲げるのは皮肉か戒めですね。

 そしてこの広間の一番奥の右側に、徳川家康が子供の頃’(竹千代と呼ばれていた頃)、今川の人質として過ごしたお部屋がありました。
竹千代の部屋


 竹千代の間の近くの襖絵↓
タカの襖絵


菊と鶏の襖絵


 最後にまた大方丈に戻ってきました。

 お坊さんの普段の生活、就寝時間と起床時間、食べ物、畳一畳分に寝て、半畳分で座禅をすることなどのお話を伺いました。

 新米のお坊さんはこんなに大きな道具で↓超高速で木魚を叩きながらお経を読むそうです。
巨大なバチ


 見学者一人一人がこの巨大なバチ?を持たせていただきました。両手で持っても重かったです。そこで
「これを片手で持って木魚を叩くのですか?」
と質問すると、バチの端を袈裟?のお腹の辺りにひっかけて、先端の丸い部分の近くを持ってこのように叩くと実演してくださいました。我ながら、いい質問をしたと思いました。

 この座禅体験は昼の部と夜の部がありました。昼の部に参加した後輩は山の上の茶室も見学できたようですが、私が参加した夜の部は、暗くて危ないということで見学できませんでした。またこのような機会があれば、今度は昼の部に参加したいと思いました。

 

畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。

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Posted by 畳屋の姉さん at 14:55│Comments(0)静岡の話題
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