2018年05月25日
次郎長生家、国登録有形文化財に!
こんにちは。
「登録有形文化財」について調べた静岡の畳屋の姉さんです。
「〇〇文化財」という言葉、よく耳にしますよね。「重要文化財」「有形文化財」「無形文化財」「民俗文化財」・・・そして「登録有形文化財」。今からこの中の「重要文化財」と「登録有形文化財」について説明します。
【重要文化財】
建造物、美術工芸品、考古資料、歴史資料等、形があるものを「有形文化財」といいます。その中で、文化財保護法に基づき国が指定した文化財を「重要文化財」といいます。
「重要文化財」に指定されると、昔の姿のまま保存することが重要視されるので、たとえ所有者でも釘1本も自由に打てない等、様々な制限があります。
【登録有形文化財】
1996年、文化財保護法の改正により制度化されたもので、所有者が自ら申請することで登録される有形の文化財です。中でも建造物に関しては、築後50年以上経ち、歴史的景観や造形に優れ、再現が容易ではないのが選考基準になっています。
「登録有形文化財」は、保護だけでなくある程度所有者が自由に改変し、活用することができます。
この度「次郎長生家は、後者の「登録有形文化財」に登録されました。
「次郎長生家」には次のような特徴があります。
・建築されたのは江戸末期。
・間口2間半、奥行き13間半の町家建築。
・表通り側は奥行き5間半の平屋、裏通り側は奥行き4間2尺の二階建てで、その間に3間半の中庭がある。
・表と裏をつなぐ「通り土間」がある。
・清水瓦が使用されている。

これらの特徴はそのままに、建物の価値が損なわれないように使える部品や素材はできるかぎり使用し、平成29年に改修工事が行われました。専門家と協議をしながら改修工事を進めたのは「NPO法人次郎長生家を活かすまちづくりの会」です。傷んだ次郎長生家を修復し、港と次郎長関連施設をつなげて清水が活性化することを目的に設立された組織です。
5/20に行われた「国登録有形文化財の登録祝賀会」では、次郎長太鼓の皆さんがカッコいいパフォーマンス付きの和太鼓の演奏をしました。
「NPO法人次郎長生家を活かすまちづくりの会」理事長 牧田充哉氏と、副理事 高木敦子氏と。↓
今後、次郎長生家の「国登録有形文化財」の登録を足掛かりに、清水の街が活性化することを願います。
Posted by 畳屋の姉さん at 11:51│Comments(0)
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