2017年05月31日
歩くことによって見えた景色
こんにちは。
未知の史跡に驚いた静岡の畳屋の姉さんです。
ノルディックウォーキングで歩いた道は、すぐ近くの車道は何度も通ったことがありますが、歩くのは初めての所ばかりでした。車から観る景色とは全然違います。
井宮神社に行く前に立ち寄った「三坂屋」というお菓子屋さんの隣に「安倍七騎」と大きく書かれていました。「安倍七騎」について調べたのですが、諸説色々あるのでここでは割愛します。
井宮神社を出てから茶町方面に向かって行く途中の閑静な住宅街の中に、安倍鉄道井宮駅跡がありました。
安倍鉄道は大正5年、井宮から牛妻までの約10kmの軽便鉄道として開通しました。単線で平日乗客は約150人だったそうです。昭和7年に廃止されました。
私は静岡生まれの静岡育ちなので静岡のことは大体知っているつもりでいましたが、安倍鉄道のことは全く知りませんでした。
それから山岡鉄舟さんのことも。
鉄舟は戊辰戦争の時、最後の将軍となる徳川慶喜の意を受け、江戸に迫る東征軍の陣地を突破して、西郷隆盛と駿府で直談判、江戸城無血開城への道を開いた人です。
明治2年、静岡藩権大参事としてこの地に住み、旧幕臣の生計確保のために奔走し、城下の治安維持にも努めました。
さらに殖産興業にも意を尽くし、牧之原大茶園の実現や、清水次郎長の富士の裾野開墾事業にも尽力しました。
明治5年から10年間は明治天皇の侍従となり、青年天皇の人格形成に大きな影響を与えました。
清水区にある鉄舟禅寺も鉄舟が建立を願ったものだそうです。
江戸時代~明治~大正と、激動の時代を懸命に生きた人達に思いを馳せながらのノルディックウォーキング、とても心地よかったです。参加者の皆さんの笑顔がそれを物語っていますね。