2016年02月25日
屋内使用か?屋外使用か?(オマハに本物の畳を(2))
こんにちは。
「検疫」は難しいと思う静岡の畳屋の姉さんです。
静岡市の姉妹都市であるオマハの日本庭園に造られる予定の「駿府茶屋」。私は最初に「茶室」と伺って、にじり口の付いている小さな建物を想像しました。
しかし実際の建設予定の建物は、戸や壁が無く「東屋」に近い構造だそうです。そうすると、横殴りの雨が降ると畳は濡れてしまいますね。さてどうしましょう。
現在は様々な素材でできている畳があり、「洗える畳」や「ウォータージュエリー加工畳表」などが温泉施設や介護施設での利用が広がっています。そういう畳にすれば植物検疫の問題で悩むこともありません。
しかし弊社社長は、やるからには本物の畳をオマハの方に観ていただきたいという気持ちでした。その職人魂は株式会社渡邊商店さん(瓦やさん)をはじめ、プロジェクトのメンバーさんにも伝わりました。
そして今考えられている畳の扱いは、普段はガーデンで屋内展示とし、祭寺(ガーデンが行う和のイベント)の時のみ「駿府茶屋」に敷いて使用するというものです。つまり普段の「駿府茶屋」には畳は無く、畳を敷く板の間は化粧仕上げをするとのことでした。
しかし、イベントの時のみと言っても、これは畳の「屋外使用」にならないのでしょうか?
植物検疫の問題になりますが、「屋内使用」か「屋外使用」かで輸入許可の条件が変わってきます。特に「屋外使用」とみなされると「厚さ2インチ以下」という条件が加わってきます。
1インチ=2.54cmなので、2インチ以下ということは5.08cm以下の厚さでなければならないということですね。
昔ながらの畳の厚みは仕上がり厚が6cmです。最近では床暖房用畳や薄い畳も増えてきて、弊社でも厚さ1.5cmの畳はよく製造しています。しかしそれは畳床の材料が特殊であるからで、藁ではそんなに薄い畳は作れません。
そこで強度を保ったまま厚さ2インチを超えないように、特別な厚みで宮城県の業者さんに畳床を作っていただきました。
まもなく製造にかかります。