2023年06月16日

第4回わくわく感謝祭のお知らせ

こんにちは。


「461日振りのログインありがとうございます」に驚いたface08静岡の畳屋の姉さんです。



 最近、インスタとfacebookへの投稿が主になってしまい、すっかりこちらにご無沙汰してしまいました。でもまさか1年以上とは!face08でも更に驚いたことは、こんなにご無沙汰していたにも関わらず、毎日ここを訪問してくださる方がいらっしゃるという事です。今後はこちらにも投稿しなければと反省しました。

 2020年10月、弊社の駐車場だった所に、ショールーム兼ふすま、障子、網戸の張替え作業場ができました。

 2021年10月、ショールーム一周年記念イベントを開催しました。

 それまで弊社はたまに旧ショールームでミニ畳作りのワークショップを開催していたのですが、この一周年記念で初めてワークショップ+キッチンカーや飲食店の出店者さんというスタイルのイベントを開催しました。
 これがなかなか好評だった為、その後約半年に1回のペースでイベントを開催するようになりました。


 そして来る2023年6月25日(日)9~15時、「第4回わくわく感謝祭」を開催する運びとなりましたemoji02

 9時~12時は予約制ワークショップを行います。
 9時~10時はミニ畳作り。10時~12時は、そのミニ畳に糸掛けアートまたはハスランプまたはフラワーアレンジメント作りになります。

予約制糸掛けアート



ハスランプ



和風プリザーブドフラワーアレンジメント




 12時~は予約不要のお気軽ワークショップです。
 畳表でコースター作り、小さな糸掛けアート、モザイクガラスDeco、小さなプリザーブドフラワーアレンジメント、ハーバリウムボーペンができます。

 以下、出店者様の紹介です。

citta=糸掛けアートと小物の販売
handmadesalon Akane=ハスランプ、モザイクガラスDecoと小物の販売
アトリエrin-rin=和風プリザーブドフラワーアレンジメント、小さなプリザーブドフラワーアレンジメント、ハーバリウムボーペン
ヴェリテ=前世鑑定、作品リーディング
Blue bird=ヨガボディセラピー&ソルトポット腹ぽかケア
深沢種苗園芸=苔玉、盆栽、鉢植えのお花等
Pomaikai=クレープ(キッチンカー)
k’dash=炭火串焼き(キッチンカー)
CoCo OiDE=お弁当、丼、ドライカレー、ビビンバ、鶏テリ、地場野菜
Hanacaffe=コーヒー、ワッフル
まことや=かき氷、宝探し
・株式会社新海畳店=畳縁と畳表の手作り小物の販売、社長による畳の手縫いの実演と手縫い体験(14時頃)

 開催場所は株式会社新海畳店のショールーム前と倉庫前の駐車場です。静鉄バスの登呂一丁目バス停目の前です。雨天でも荒天でない限り開催します。

 ワークショップのご予約は株式会社新海畳店のホームページのお問い合わせフォーム、インスタまたはfacebookのメッセージからお願いします。
  


Posted by 畳屋の姉さん at 08:50Comments(0)静岡の話題新海畳店畳の小物イベント

2022年03月10日

月に一度の煎茶のお稽古(大福茶編)

こんにちは。

前回の投稿日を見て驚いている静岡の畳屋の姉さんです。



 最近facebookとInstagramとTwitterへの投稿が多く、ブログが疎かになっていました。前回のブログの投稿はなんと昨年10月ではないですか!face08
 以前、ブログしか読んでいないというお客様から、
「暫く投稿されていませんが、どうかされましたか?」
と、心配のお電話をいただいたことがるので気を付けなければ。


 
 さて、昨年10月まで話をさかのぼるのも大変なので、今年になってからのことを書きます。

 私は一昨年から月に一度、煎茶のお稽古に通っています。

 煎茶の面白い所は、お茶そのものが季節(月)によって変わる事です。

 夏は冷茶、冬はほうじ茶、玉露の月もあります。それによって茶器も、お茶を淹れる手順も変わります。(なのでちっとも覚えられません・・・。face07



 1月のお茶は「大福茶」でした。
大福茶




 「大福茶」とは、お正月に飲む縁起がいいお茶のことで、「人々に幸福をもたらすお茶」という意味があるそうです。地域によって多少違いがあるようですが、今回のお稽古では、抹茶茶碗に梅干しと結び昆布と塩を入れ、そこにほうじ茶を注いでいただきました。

 梅干しは太陽、結び昆布は大地、塩は海を表しているそうです。このお茶碗の中に、なんと壮大な世界が凝縮されていることでしょう!

 私は日本人のこのような世界観、自然との向き合い方が大好きですし、毎回お茶のお稽古で感心してしまいます。


 そして1月のお茶菓子は「花びら餅」でした。
花びら餅




 「花びら餅」とは、柔らかい求肥の中に紅菱餅と白味噌餡と牛蒡を挟んだ和菓子です。もとは歯固めの儀式に使われていたおせち料理だった為、新年の御菓子として知られるようになったそうです。
 白味噌餡の甘さがとても上品で、牛蒡が驚くほど柔らかかったです。


 床の間風の空間(和風の引き出しの上に龍鬢表と紋縁の畳を置いてあります)には、松竹梅と日の出と鶴と亀が描かれた掛け軸と、花瓶に活けられた水仙と、今年の干支である寅の土鈴がありました。
1月の床の間




 お茶のお稽古が無ければなんとなく過ぎていってしまいそうな日々。毎月私はここで、程よい緊張感と共に季節を強く感じています。
 
  


Posted by 畳屋の姉さん at 18:08Comments(0)茶室・茶道和文化床の間

2021年10月07日

襖の中から昭和5年の新聞が!

こんにちは。


実家の襖に驚いているface08静岡の畳屋の姉さんです。


 私の実家は多分昭和初期に建てられました。20年程前まで五右衛門風呂が、10年程前までかまどが健在でした。(かまどは今でもその気になれば使えると思います。)

 そんな家なので、あちらこちらが痛んでいます。

 襖に関しては、全体的に茶色く変色していて穴が開いている箇所もあるのですが、私が記憶する限り張り替えたことがありません。つまり、少なくとも50年以上は張り替えていないということです。

 3年程前から新海畳店で襖・障子・網戸の張り替えをするようになったので、先日、勉強の為に実家の襖を張り替えることにしました。


 襖をお預かりする際、一番初めに行うことは現状観察です。


 もしスムーズに動かない所があれば、場合によっては襖の枠を少し削ることもあります。

 そして、そもそもお客様の襖が正しい場所に収まっているかを確認します。それから、襖の住所(襖1枚ごとの位置)を、枠の上部に「右右」「右左」等と書きます。



 ところで襖には実に色々なタイプがあります。その造りや材料によって「本襖」「板襖」「段襖」等の呼び方があります。

芯材は障子のような木の格子になっているもの、1枚の板になっているもの、段ボールでできているもの等があります。

押入れの襖は、裏が板が出ているもの、雲花紙という紺色っぽい紙が貼ってあるもの等があります。


 張り替える手順としては、先ず周囲の枠を外すものと、枠が外れないものがあります。襖紙の剥がし方も、張り替えたことがある襖と初めて張り替える襖で違うことがあります。


 そこで、お客様の襖をお預かりしたら、まずじっくりと観察し、その造りなどを見極め、どういう手順で張り替えるかを考えます。

 

 我が実家の襖は枠を外すタイプでした。ところが、今まで外したことがある枠の構造と違っていた為、もう少しで破壊してしまうところでした。face07

 表面の襖紙を剥がすと、下にもう1枚、違う紙や布が所々貼られて補修されている襖紙が出てきました。

 その襖紙も剥がすと、いわゆる「下地」の紙が出てきました。下地の紙はほとんどが新聞紙でできていました。日付を見るとなんと!face08
「昭和5年1月8日 静岡民友新聞」
と書いてあります!
昭和5年民友新聞




 墨で習字の練習をしてある新聞や葉書きも出てきました。葉書きの宛名は私の父の名前でしたが、住所が現在の番地と少し違いました。

「この習字の練習をしたのは誰だろう?伯父さんかな?」

「襖は誰が張り替えたのかな?」

と想像を膨らませながら。

 私は子どもの頃、母が障子を張替える手伝いをしたことがあります。更に昔は襖も自分で張り替えていたのでしょうか。職人さんがこのようなありあわせの紙や葉書きや布を使っていたとはちょっと考えにくいです。

 下地の新聞紙まで穴が開いている所が何カ所かあったので、そのような所は桟だけにして、雲花紙を貼って補修しました。
雲花紙で補修




(続く)




畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。
障子、襖、網戸の張替えも始めました。

株式会社 新海畳店

〒422-8033
 静岡市駿河区登呂一丁目17-2

TEL 054-285-3509
FAX 054-283-2047
 


 

  


Posted by 畳屋の姉さん at 14:49Comments(0)新海畳店襖・障子・網戸

2021年09月24日

伊豆文邸には私の好きな〇〇が!

こんにちは。


古民家と温泉と顔ハメが好きな静岡の畳屋の姉さんです。



 今日は9月24日ですが、今から書くことは7月22日の出来事です。もう2ケ月以上も経ってしまったのか~。

 丁度東京オリンピックが始まった頃で、変則的な四連休の初日でした。その頃は、静岡県民が静岡県内に旅行すると、宿泊費1万円につき5,000円の補助が出るという制度がありましたので、それを利用して主人と二人で大好きな西伊豆に行ってきたというわけです。

 始めに「伊豆文邸」に行きました。

 母屋も土蔵二棟も、美しいなまこ壁です!

 この建物は明治43年の建築で、かつては呉服商が営まれていたそうです。多分、広くて長い土間に面した小上がりの畳に着物や反物が広げられ、お客様がその小上がりにちょこんと腰をかけて反物を見て商談したのではないでしょうか。

 土間の隅には珍しい「水琴壷(すいきんこ)」が置いてありました。高さ1mくらいの変わった形の壺で、「水琴窟」と同じ原理で滴る水の音が綺麗に響くそうです。

 伊豆文邸のすぐ横には、足湯顔ハメがありました。どちらも私の大好物です。face02

 訪れたのが夕方だった為か、それともコロナウイルスの蔓延防止の為か(この頃はまだ緊急事態宣言は出ていませんでしたが)お客さんが私と主人だけで、周辺もひっそりとしていました。
 緊急事態宣言が解除されたら、再び松崎町に活気が戻るといいなと思いました。
 
なまこ壁の顔ハメ





畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。
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Posted by 畳屋の姉さん at 10:39Comments(0)休日古民家西伊豆

2021年09月17日

伊那下神社はパワースポット!

こんにちは。


パワースポットを発見した静岡の畳屋の姉さんです。



 前回のブログで、西伊豆の松崎町にある伊那下神社に、「琉球畳表の碑」と、畳表を織る道具「筬(おさ)」がある事を書きました。

 伊那下神社には他にも観るべきものが沢山あります!

 まず境内に樹齢1000年以上の大銀杏の木!なんと2本もあるのですよemoji01このクラスの木はまるで神様が宿っているかのような迫力と荘厳さがあります。

 そして境内のあちらこちらにある木像。粗削りな感じが魅力的な木像は、なんと住職がチェーンソーで削って作ったものでした!face08この日もずっとチェーンソーの音がしていたので、何か改修工事でもしているのかと思ったら・・・。

 資料館の展示物は内容が豊富で充実しているので、是非じっくり観てほしい所です。幕末に活躍した山岡鉄舟や清水の次郎長の資料もあり、今放送されている大河ドラマ、渋沢栄一さんのことなどを思いながら資料を拝見しました。

 そして、書の作品が沢山展示されていたのですが、大抵こういうのって達筆過ぎて何て書いてあるのかわからないじゃないですか。それが殆ど何て書いてあってどういう意味かということが日本語と英語で解説されていました。私は特に気に入った言葉と、私の名前が入っている書の写真を撮ってきました。
 
祥降


 松崎町の伊那下神社は、間違いなくパワースポットだと思いました。また行きますemoji02
  


Posted by 畳屋の姉さん at 17:10Comments(0)静岡の話題旅行休日西伊豆

2021年09月02日

静岡にある琉球畳表の碑

こんにちは。


前回のブログの投稿日を見て驚いている静岡の畳屋の姉さんです。



 私は普段スマホからインスタグラムやTwitter、facebookに投稿することが多いのですが、しっかり調査し、考察して書きたいことは、デスクトップのパソコンからじっくりと時間をかけてブログに書きます。
 
 株式会社新海畳店は7月決算。プラス残暑お見舞いを800枚程書いていたら、前回のブログ投稿が何と7月15日じゃあありませんか!face08もう9月ですよ!!face08

 というわけでかなり時差ネタではありますが、7月22~23日、西伊豆の松崎町に行ってきたときのことを書きます。



 新海家は子供達が幼い頃から、ほぼ毎年海水浴の為に松崎町に出かけていました。
 
 しかし、最近主人と二人で出かけることが多くなり、何度も出かけた松崎町の中でも「なぜ一今まで度も行ったことが無かったのだろう???」
という所を狙って行くようになりました。

 その中の一つ、新海家がよく行く「さくら」というお食事処のすぐ近く、長八美術館の隣の隣くらいに「伊那下神社」という神社がありました。今まで気にとめなかった神社に足が向くようになったのは、御朱印集めを始めたおかげです。

 神社の駐車場の近くに湧水が豊富に流出している所があり、「神明水」という看板と、お水をいただくときの作法が書いてありました。空のペットボトルを沢山持ってお水をくみに来ている人もいました。

 私達もお水をいただきました。とても冷たくて美味しかったです。今度は空き容器を沢山用意しようと思いました。


 さて、御朱印はどこでいただけるかなと境内をうろついていると、丁度私と同じ目的で神社に来た女性が、神主さんと一緒に資料館に入っていくのが見えましたので、私も一緒に御朱印をお願いしました。

 御朱印を待っている間、資料館を拝見しました。松崎町の歴史を中心とした大変充実した見ごたえのある資料館でした。

 そして何といっても私達畳屋が無視できない、大変興味深いものが展示されていましたemoji02それは琉球畳表と琉球畳を織る道具である「筬(おさ)」と「琉球音頭」の歌詞です。

 昔、松崎町が畳表の産地だったということは、国指定文化財「岩科学校」に畳表の織機が展示されていることから知っていましたが、伊那下神社にもこんなにその足跡が展示されていたとは全く知りませんでした。



 ところで、ただの縁無し畳のことを「琉球畳」と呼ぶ方がいらっしゃいますが、本来琉球畳とは琉球表が縫い付けられた畳のことを言います。
 
 多分昭和初期くらいまでは縁無しの琉球畳は庶民の象徴でしたが、現在は琉球表用の「七島藺」を育てて琉球表を織っているのは、日本全国を探しても大分県で5件のみ。琉球表は大変貴重な高級品になってしまいました。
 たまに古民家でかなり傷んだ琉球畳を見ることがあります。表替えをしてほしい、でも元と同じ琉球畳にするにはとてもお金がかかってしまう、というジレンマに陥ります。

 そんな大変貴重な琉球表が、ここ静岡県の松崎町で盛んに生産されていたなんて!途絶えてしまったことが残念だし、誰かここで琉球畳表の生産を再開してくれないかな~なんて思ったりもします。

 神主さんが、境内に「琉球畳表の碑」があること、昔は毎年琉球畳表祭が行われていたことなどを教えてくださいました。

(続く)
 
 


 
  


Posted by 畳屋の姉さん at 15:22Comments(0)静岡の話題旅行休日い草古民家西伊豆

2021年07月15日

ポツンと一軒家の黄色い茶畑

こんにちは。


念願の「ポツンと一軒家」に行ってきた静岡の畳屋の姉さんです。



 またまた時差ネタです。

 あれは確か昨年のこと?テレビ番組で人気の「ポツンと一軒家」「ビフォーアフター」の合同企画のような特別番組が放送されました。山の中のポツンと一軒家をリフォームするという内容です。
 
 その現場は静岡市葵区諸子沢。工務店の下請け仕事でしたが、なんとそのお宅の畳を弊社が担当させていただくことになりましたemoji02

 私はその放送を観た時からずっとそこに行きたいと思っていました。

 弊社が作った畳のお部屋も見たいし、現場に行くまでのスリル満点な山道も、現場の周辺の茶畑が「黄金みどり」という黄色い茶葉なこともとても気になっていたのです。

 そのお宅はリフォーム後、「黄金の茶の間」という名前でお茶を提供する場所になっていました。

 お茶をいただくには予約が必要です。そして、茶畑に黄色い新芽がある時期は6月が限界?です。

 ということで、5月にネットで予約を試みました。自分が行ける日で空席があったのは6月19日のみでした。

 ところが、前日の6月18日からかなりの雨。face07
「明日も雨のようですが、予約はどうしますか?」
と確認の電話がありましたが、どうしても行きたかったので
「私は雨でも構いません!」
と伝えました。

 翌日はやはり雨でしたが、これが残念なことではなく、とてもラッキーなことだったのですemoji02face02

 というのは、通常ならば半日で4組の予約をとっているそうですが、この日の午前中は他の予約客は雨の為キャンセルしたそうです。

 それで、通常ならば「黄金の茶の間」の1キロ程下の方にある駐車場からスリルある細い山道を20~30分かけて歩いて行かなければならないのですが、この日の客は主人と私だけでしたので、家主の佐藤さんが軽トラックで上まで連れて行ってくださることになりましたemoji01face03
 お陰様で道中も「黄金の茶の間」に着いてからも、佐藤さんと沢山お話ができました。face05

 茶畑の黄色い茶葉は見事でした。face08
黄色い茶畑


 きっと晴天の時も素晴らしい眺めなのでしょうが、雨天でもやっとしている景色も素敵です。

 佐藤さんが薪をくべて足湯の支度をしてくださいました。黄色い茶畑を眺めながらの足湯は格別でした。

 縁側でお茶を4種類いただきました。

 ハンモックも体験しました。

 二階にも上がってみました。

 そして弊社謹製の畳。囲炉裏のあるお部屋です。
諸子沢畳の間



 とても寛げるところでした。

 また行きます。



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2021年07月09日

旧大沢学舎・山神社・仁科港

こんにちは。


夏にもう一度西伊豆に行きたい静岡の畳屋の姉さんです。



 前回の続きです。
 「旧依田邸」を出て、すぐ近くの「旧大沢学舎」に寄りました。「岩科学校」の校舎に似た感じの味のある建物でした。
旧大沢学舎



 そして、これまたすぐ近くの「山神社」にも寄りました。「神社」と聞いて御朱印をいただけるかと思いましたが、無人の神社でした。


 ここの本殿には、仁徳天皇、大山祇命(おおやまつみのみこと)、猿田彦命(さるたひこのみこと)の三祭神が鎮座されています。暗くてよく見えませんでしたが、荘厳な雰囲気がありました。

 鳥居の横には「繭霊大神の碑」があります。昔、養蚕農家の人々が、良質の繭が採れるように祈願した所です。

 そのすぐ隣には、二十歳になった若者が背負って山神社の石段を上がり力自慢を競った力石が二つあります。ここは境内のパワースポットだそうです。

 いつも畳を担いでいる主人がその力石を持ち上げようとしましたが、重くて断念しました。でもパワーだけはいただいたと思います。


 山神社を出て、途中のお菓子屋さんで松崎町名物の桜葉餅をお土産に購入し、仁科港に向かいました。facebookの投稿で見つけた「沖あがり食堂」「いか様丼」を食べる為に!どちらも面白い名前ですね。

 「いか様丼」は、すし飯に青のりと烏賊の刺身と烏賊の刺身の醤油漬けと卵の黄身が乗っていました。天草入りのお味噌汁付きで、勿論美味しかったです。
 
 主人は1日限定10食?のいか刺身定食を注文しました。烏賊が新鮮で透き通っていました。

 沖あがり食堂を出て隣の売店に寄りました。新鮮なお魚がこんなに安くていいの?という値段で販売されていました。

 私は小鯵が沢山入っている1パック140円のものを購入しました。翌日南蛮漬けにしていただきました。

 
 今回の旅行で初めて大沢温泉と仁科港に行きましたが、もっと時間をかけて周辺を散策したいと思いました。今月のオリンピック連休か来月のお盆休みに行こうかな~。
 

 



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Posted by 畳屋の姉さん at 17:26Comments(0)静岡の話題旅行休日西伊豆

2021年07月07日

見所いっぱいの旧依田邸

こんにちは。


温泉と古民家が大好きな静岡の畳屋の姉さんです。



 前回の続きです。

 立ち寄りの湯「依田の庄」からは、一旦外に出ることなく「旧依田邸」に移動することができます。途中に中庭となまこ壁の蔵などがありました。
中庭となまこ壁の蔵



 「旧依田邸」は、今から300年前に建てられた母屋と、200年前に建てられた離れ、幕末に建てられた蔵3棟の併せて5棟が、平成22年に静岡県の文化財に指定されました。

 中庭の池のほとりにイ草が生えていました!そういえば昔は松崎町はイ草の産地だったようです。近くの「岩科学校」の資料館に、畳表の織機が展示されていたのを見た覚えがあります。

 階段の下が引き出しになっている!古民家でよく見るやつですね。

 引き出し兼階段を上って2階に上がると、えんじ色の紋縁の畳の和室になっていました。襖もモダンな柄に張り替えられていて、お庭がよく見える居心地のいいお部屋でした。

 更に母屋の入口の方に向かって行くと、やはり紋縁のお部屋が幾つもありました。紋縁の畳はお寺やお城ではよく見ますがこういう所で観ることはあまりありません。高級感がありますね。

 でもちょっと驚いたことがあります。紋縁の紋の模様はは畳の端で切れてはいけないと思っていました。しかしここの紋縁はあえて(わざと?)紋模様の中央で切って、隣の畳と合わせて円形になるように作っています。畳の壁側の辺(「下前」といいます)の紋縁は畳の端から端まで紋で始まって紋で終わっているのに、お部屋の中央側の畳の辺(「上前」と言います)は紋が中央で切れているなんて・・・。
紋が半分の紋縁


こういうやり方もあるのですね。

 そしてこのお部屋の襖は真ん中に障子がはまっている襖でした。私はこのような襖を初めて観ました。

 (どうやって張り替えるのかな・・・。大変そうだな・・・。)

 あ~、気が付けば畳と建具ばかり見てしまっています。職業病です。

 ここのお部屋は何年か前までは宿泊施設として機能していたそうです。

 母屋の入口は広い土間になっていました。小上がりに囲炉裏がありました。そして黒光りした太い大黒柱。上を見上げると同じく黒光りした太い梁!古民家の好きなポイントです。

 そして、今は残っていませんが、大沢温泉「依田の庄」の駐車場に明治時代には木造3階建ての製糸工場があったとか。観たかったな~。

 旧依田邸は見学無料です。館長さんともゆっくりお話ができてよかったです。

(続く)
 

 



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Posted by 畳屋の姉さん at 17:24Comments(0)住宅静岡の話題休日古民家西伊豆

2021年07月02日

大好きな西伊豆へ行ってきました

こんにちは。


毎年1回は西伊豆に出かけている静岡の畳屋の姉さんです。



 かなり時差ネタになってしまいましたが、5月15~16日、西伊豆に一泊旅行に行ってきました。

 思えば今まで西伊豆に出かけていたのは8月の夏休みが8割、お正月休みが2割くらいだったでしょうか。この時期に西伊豆に出かけたことはほとんどありませんでした。
 そこで今回は、幾つか行ったことのない所に行き、体験したことのないことを体験しました。


 15日は堂ヶ島でトンボロ現象(干潮時に島まで歩いて行ける)と、洞窟巡り遊覧船を楽しみました。

 トンボロ現象で現れた道は、石ころだらけで濡れている所もあるので、水陸両用の靴に履き替えてよかったです。やどかり、イソギンチャク、エビ、カニ、ハゼの仲間等が沢山いました。
堂ヶ島のトンボロ




 洞窟巡りの遊覧船は、主人は初体験、私は二度目でした。何度乗っても面白いです。

  
 宿泊先は土肥にしました。大きな花時計、手湯と足湯等、散策するにはいい所です。今回、和歌山牧水さんの像を見つけました。牧水さんも土肥がお気に入りだったのですね。
 

 16日は松崎町に行きました。目的地は「大沢温泉 依田の庄」です。
 
 こちらのことはある方のfacebookの投稿で知りました。どうやら県指定有形文化財旧依田邸の一部が日帰り温泉に改装されたようです。

 古民家好きで温泉好きの私がここに行かないわけにはいきません!

 温泉施設は令和2年に改装されたばかりだそうで、とても綺麗でした。入浴者の休憩室として和室が一室解放されていたので早速利用させていただきました。中庭が見えて寛げるお部屋でした。

 温泉施設の奥の方には旧依田邸があり、無料で見学ができるので行ってみました。

 ところで依田さんってどんな方だったのでしょう?パンフレットをもとに簡単に説明します。

 依田家はそもそも武田信玄の家臣といわれ、武田家滅亡に際し伊豆に逃れ、大沢の地に居を構えました。江戸時代には庄屋として村民の生活を支えました。
 19歳で11代当主になった依田佐二平は、弟、妹を養育しながら邸内に私塾大沢学舎を開き、近隣の子弟を教育しました。
 また、維新政府の殖産興業政策を受け、伊豆で最初の製糸工場を建て、農家の豊かな現金収入の道を開きました。
 更に奥伊豆に通じる天城峠を開通させたり、高等教育の場として私立豆陽中学(現県立下田高等学校)を創立しました。
 弟の依田勉三は、慶應義塾で福沢諭吉とも交わり、北海道十勝平野の開拓を志し、十勝では「開拓の祖」として帯広市民の尊崇の念を集めているそうです。


 なんだか大河ドラマを観ているようですね。渋沢栄一もそうですが、幕末~明治にはとてもエネルギッシュに世の中を変えていこうという人達がいたのですね。

 次回は300年前に建てられた旧依田邸の母屋について書きます。


 
  


Posted by 畳屋の姉さん at 17:29Comments(0)静岡の話題旅行休日温泉古民家西伊豆

2021年06月21日

床の間は日本人の心

こんにちは。


床の間文化を大切にしたい静岡の畳屋の姉さんです。



 今月9日と21日、床の間の張り替えのお仕事がありました。

 9日に張り替えた床の間は、天然イ草の引目表(一般的な縁付き畳の畳表)に無地の黒い縁でした。
1.5畳分の床の間手縫い




 21日に張り替えた床の間は、天然イ草の龍鬢表(天日干しして黄色く日焼けさせたイ草で織られた目の大きい畳表)に紋縁でした。稀少価値のある本格的な床の間です。

 どちらの床の間も長さは1.5畳分ありました。

 今時このように大きな床の間を目にするのは神社かお寺かお城か・・・。一般住宅では床の間自体あまり見かけなくなりました。これはとても残念なことだと思います。

 
 私は昨年から月1回、煎茶のお稽古に通っています。

 お稽古をするお部屋(和室)には、床の間がありません。しかし、和室の入口から一番遠い所にレトロで和風な引き出しが置いてあり、いつもその上にお花が飾られていて、壁には掛け軸がかけられています。

 そこで私は、引き出しの上に、龍鬢表に紋縁を付けた床の間風の畳を置くことを提案しました。先生は提案を受け入れてくださったので、和室に小さい床の間風の空間ができました。
 
 そこにどのような掛け軸とお花が飾られているのか、どんなお茶とお茶菓子が用意されているのかが毎月のお稽古の楽しみになりました。これぞおもてなしの心ですね。季節を敏感に感じ、それを楽しむ日本人の美意識にも毎回感心しています。
2021.5の床の間



 そして、床の間の方は上座、入口の方は下座という礼儀作法、距離感、所作・・・
 
 慎ましくも美しい日本人の心は、床の間のある和室で育まれると思います。


 床の間に(無い方は床の間風置き畳を置いて)、お花や掛け軸などを飾って季節を演出して楽しんでみてはいかがでしょう。心が静かに豊かになります。


 



 

 

 

 

 
  


Posted by 畳屋の姉さん at 16:17Comments(0)住宅茶室・茶道床の間

2021年06月01日

第一回しずまえトライアスロンin静岡

こんにちは。


しずまえトライアスロンが無事に終わってほっとしている静岡の畳屋の姉さんです。



 令和3年5月30日(日)、記念すべき第1回「しずまえトライアスロンn静岡」が、静岡市駿河区用宗で開催されました。

 本来ならば去年の今頃開催される予定でしたが、コロナウイルス蔓延防止の為延期になっていました。今回はコロナ対策をしたうえでの開催となりました。

 株式会社新海畳店の社長は3年程前からトライアスロンの大会に出場するようになりましたが、今回は選手ではなく実行委員会のメンバーとして、計画立案から準備、片付けまで裏方に徹しました。

 コースの設定については、多分2~3年前から、安全に配慮してあれこれ考え、周辺住民、自治会、商店などのご理解を得ながら、何度か試走をして決定されたことと思います。前例のないことを初めてやるのは大変なことです。

 実行委員会のコンセプトは「日本一優しい大会運営」だそうです。そこで社長はピン!ときました。この熱くて痛い用宗の砂利浜に畳を敷こう!と。選手に対するやさしさですね。

 実は1年前、砂利浜に試しに畳を敷いてみました。敷く位置や枚数等確認したかったからです。それが延期になり・・・。大会当日は朝5時過ぎから張り切って畳を敷いて畳ロードを作りました。

 私は8時半頃スタート付近に付いたのですが、応援に来ている人やボランティアの人、選手たちで会場は活気のある明るい雰囲気と適度な緊張感に包まれていました。

 スタートコールはDJロニさん!
「どうか皆さん、大きな拍手と心の声と笑顔で応援をお願いします!」
というアナウンスと共に、1組目の選手達が畳ロードから海に入っていきました。

 選手は約170名。男女混合で年齢別に3組に分かれ、時間差をつけてスタートしました。
 
 今回の参加者で最高年齢の選手はなんと80歳だそうですemoji02face08

 スイムは750m。選手が泳いでいる近くを、水上バイクに乗った人や用宗のサップクラブの人等、大勢のスタッフが見守っていました。

 暫くして、泳ぎ疲れた感じの選手たちが次々と畳に上がり、畳ローを通ってバイクのスタート地点に向かいました。社長は何度も畳の上の砂利を払っていました。

 畳ロードは大好評でしたemoji02face02

 自転車で20km走った選手は、5km走って広野海浜公園のゴールを目指します。

 ゴール周辺には地元のお店が売店を出していました。

 そしてDJロニさんがゴールする選手一人一人のゼッケン番号と名前を読み上げ、その人なりの称賛を送ってくれました。ゴールする選手が途絶えた時にも大会に関するコメントや情報を喋ってくれて。私、すっかりロニさんのファンになりました!face05

 とにかく事故も怪我人もなく無事に大会が終了したことは何よりだったと思います。

 来年以降もこの大会が開催され、用宗を中心に静岡が活性化することを願います。



畳を通してお客様に感動とやすらぎをお届けします。
障子、襖、網戸の張替えも始めました。

株式会社 新海畳店

〒422-8033
 静岡市駿河区登呂一丁目17-2

TEL 054-285-3509
FAX 054-283-2047

 
   


2021年05月30日

イ草はスーパーフードです!

こんにちは。


イ草を美味しくいただいた静岡の畳屋の姉さんです。



 私は毎月一度、西島邸のランチ会に参加しています。初めて参加したのは昨年の11月でしたから、今月で7回目になります。

 西島さんの手料理は、自家製の無農薬野菜発酵食品が多く使われていて、品数も多く、やさしい味付けです。いただいてみると、これはもう絶対に体にいいと思えるお料理です。

 そこで2回目からは、最近新海畳店でパートで働いている姪っ子同伴で、3回目からはそれをききつけた姉も一緒に参加するようになりました。

 姉は西島さんの糠漬けに感動し、それ以来、月一のランチ会がささやかな楽しみになりました。



 さて、特筆すべきは、今月のランチにイ草が使われていたことです。そう、あの畳表の材料であるイ草ですよ!天ぷらに添えられたお塩とお茶に粉末のイ草が入っていました。

 イ草はビタミンやミネラル、アミノ酸など38種類もの栄養素を含む緑黄色野菜です。抗酸化作用が強く、食物繊維が豊富です。

 食材100gあたりの食物繊維は、ゴボウ6.1g、乾燥ひじき43.3g、そしてイ草は77.6gです!face08

 2006年に発表された「健康・栄養食品研究」という学術誌によると、イ草を毎食後1.5gずつ14日間摂取した被検者が平均4.6cmウエストが細くなったとそうです。

( 畳の製作過程で出た半端なイ草の畳表をムシャムシャ食べたい心境です。face07

 また、イ草は日本最古の医書である「医心方」(984年丹波康頼)に薬草としての記述があります。

 更に江戸時代に編纂された百科事典である「和漢三才図会」や薬草が記載されている「本草網目啓蒙」では、煎じて飲むと感染による炎症を抑え、水腫改善に効果がある、灰を飲用することで喉の疾患を和らげると書いてあるそうです。

 

 イ草って、敷いても食べてもいい万能な植物なんですね!畳表には使えないような短いイ草をもっと食用に加工して販売すればいいのにな~と思いました。

 

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Posted by 畳屋の姉さん at 18:07Comments(0)グルメい草

2021年05月11日

1年振りの陶芸!

こんにちは。


1年振りに土いじり(陶芸)をした静岡の畳屋の姉さんです。



 皆さんはGWいかがお過ごしでしたか?

 私は久しぶりに主人と一緒に陶芸の工房に制作活動に行きました。主人はマグカップを作りたくて、私は小さな植木鉢を作りたくて。

 なぜ植木鉢かというと...。

 あれは4月18日(日)のこと、朝8時過ぎにヨガをするために街中に出かけたところ、青葉シンボルロードに長蛇の列ができていました。周辺のお店はまだ開店しておらず、人通りが無かっただけに、この行列が異様な光景に見えました。しかもこのコロナ禍で。emoji04

 約1時間後、その人達は多肉植物を買いに来たのだという事がわかりました。皆さん籠に多肉植物の鉢を幾つも入れています。1会計あたりの個数制限があるらしく、何度も並びなおして購入している人もいました。

 どうやらおうち時間が増えて多肉植物がブームのようです。そこで私は思いつきました。

そうだ!小さな植木鉢を作って我が家の多肉ちゃん達を植え替えて、ミニ畳とセットで販売しようemoji02と。

 まず4月29日、成型をしました。私の植木鉢は電動轆轤で、主人のマグカップは板作りで。

 そして5月8日、再び工房へ。私は電動轆轤で削りをしました。主人のマグカップは素焼きができていたので、
「釉薬をかければ?」
と言ったのですが、主人は結局おしゃべりをしてお茶を飲んでお菓子を食べて、近くに販売に来た生しらすを買いに行って食べて終了。でも私はこの工房のこの自由さが大好きで、もう30年以上幽霊部員を続けているのです。face03

 植木鉢、もう少し沢山作りたいので、また工房に行きますemoji01






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Posted by 畳屋の姉さん at 19:08Comments(0)休日陶芸

2021年03月22日

名湯御朱印巡りがきっかけで(やませみの湯編)

こんにちは。


一人でも温泉に出かける静岡の畳屋の姉さんです。




 2月27日、この日は主人と一緒に「名湯御朱印帳」を持って静岡市清水区の「やませみの湯」に行きました。

 主人が以前バイク(自転車)仲間とここに来た時、支配人さんと色々お話をしたり一緒に写真を撮ったりしたということで、こちらでも支配人さんを探してご挨拶をしました。そして畳の小物のお話をすると、どうぞ置いてくださいとのこと。ありがたいです。

 ただ、この日は小物を持っていなかったので、また後日伺うことを約束し、温泉に入って「わさびコロッケ」をいただいて帰りました。
わさびコロッケ



 
 3月14日、この日は主人は器械体操のコーチの会合があったので、私一人で「やませみの湯」に出かけました。

 そして早速売店に畳の小物を置かせていただきました。
やませみの湯の小物


 これから月1でやませみの湯にも行きます!
 


 やませみの湯の駐車場周辺には春の花々が咲いていました。
水仙と桜の花びら


 次に行く時には新緑かな。  


Posted by 畳屋の姉さん at 16:52Comments(0)静岡の話題新海畳店畳の小物温泉

2021年03月19日

名湯御朱印巡りがきっかけで(黄金の湯編)

こんにちは。


御朱印集めやスタンプラリーが好きな静岡の畳屋の姉さんです。



 見ての通り、私達夫婦は温泉巡りが好きじゃないですか~って見えないし、見えたところであの人たちは温泉巡りが好きそうだなってわからないんです!(静岡で放送されているラジオK-mixの「モーニング ラジラ」のパーソナリティー、ずみさん風に読んでください。)

 昨年11月に「さがら子生まれ温泉会館」に行ったとき、「名湯御朱印巡り」という冊子を見つけました。
 静岡県内の11カ所の温泉御朱印シールを台紙の冊子に貼って集める形式のものです。face02
 冊子の有効期限は始めに御朱印シールをいただいてから1年間です。
 勿論、早速その冊子とシールをいただきましたよ。face02

 3月7日(日)、名湯御朱印帳を持って静岡市葵区梅ヶ島の「黄金の湯」に行きました。昨年11月3日にここでイベントをさせてもらって以来でした。

 支配人さんを探すと、新しくできたバーベキュー棟にいらっしゃいました。

 バーベキューをしている方々の中には、偶然主人の知人が二人もいらっしゃったので、バーベキューに飛び入り参加させていただきました。地元で捕れた鹿を食べたことが無いと言うと、鹿肉を用意してくださいました。感謝です。

 バーベキュー棟ではピザ窯を作っている最中でした。今後が楽しみです!

 丁度この日は車に畳の小物を幾つか積んでいたので、支配人さんに、これらを売店に置かせていただけないかと尋ねると、すぐにOKでした。早速売店に小物を置かせていただきました。
黄金の湯の売店


 初の試みでどうなるかわかりませんが、少しでも売れるといいなと思います。
  


Posted by 畳屋の姉さん at 16:13Comments(0)静岡の話題新海畳店畳の小物

2021年03月05日

2月末のお茶のお稽古

こんにちは。

お茶のお稽古で褒められた静岡の畳屋の姉さんです。



 私は1年程前から月に1度(やらない月もありましたが)煎茶のお稽古に通っています。

 煎茶道の面白いところは、ほぼ毎回お茶が違うことです。

 夏は水で淹れる冷茶でしたし、冬はほうじ茶、1月は昆布と梅干を入れて飲む大福茶でした。

 そして今回は初めての玉露でした。

 玉露は低い温度のお湯で淹れるお茶なので、お湯を冷ます手順が加わります。しかも今回は初めての角盆。拭き方もいつもの丸盆とは違います。

 
 お茶のお稽古をするお部屋は普通の(一般的な)和室です。床の間はありませんが、入口から一番遠い辺りに床の間に見立てた場所があります。
 そこには和の雰囲気の引き出しが置いてあり、その上に弊社謹製の龍鬢表に紋縁を付けた畳が置いてあります。そこに毎回季節のお花と掛け軸が飾られているので、先ずそれを鑑賞するのが楽しみの一つです。

 今回は掛け軸は立雛の絵、その斜め前に桃のお花が白い花瓶にいけられていました。
2月末の床の間



 そしてお茶菓子はお雛様型の練りきりとぜりーの菱餅!可愛くて食べるのがもったいないくらいです。

 掛け軸、お花、お茶、お菓子、全てのものが季節感たっぷりで美しい!それを五感を使って静かに味わう日本人の感性は素晴らしいと思います。

「新海さん、お茶を始めてどのくらい経つ?」
「丁度1年くらいです。」
「1年経つとこうなるんだね~。」褒められたface02

 次回のお茶のお稽古も楽しみです。face05
  


Posted by 畳屋の姉さん at 16:30Comments(0)茶室・茶道和文化

2021年02月11日

スタンプラリーで岡部宿へ(野郎畳とは?)

こんばんは。


体重増加に恐怖を感じた静岡の畳屋の姉さんです。



 2月2日は私の誕生日でした。一生に一度、誕生日が節分と重なりました。face08
 プレゼントにケーキをいただいたり、誕生日会と称して外食し、デザートプレートを注文したり、歳の数だけ餃子をサービスしてくれるラーメン屋さんに行ったり・・・。そんな事が続いたら、体重がどんどん増えてしまいました。face07その増加のスピードに驚いたというよりは恐怖心が芽生えました。心を入れ替えてダイエットしなければ。


 さて、昨年10~12月に行われていたスタンプラリーの続きです。

 静岡県藤枝市の岡部宿大旅籠柏屋がチェックポイントになっていたので、12/13に初めて行ってみました。ここは登録有形文化財で、以前から気になっていた所でした。

 
 まず初めに、別棟と屋外に展示されていた昔の御籠に惹きつけられました。

 狭い籠の中には茣蓙が敷かれていて、小さい座布団とひじ掛けが置いてありました。まるで小さな和室のようです。
 籠の周囲には畳表が付いていました。

 そして母屋の歴史資料館へ。入口の土間に面して小上がりの畳の間があり、旅人二人(人形)が土間に足を下して腰かけていました。畳の上に三度笠と旅人の荷物と「野郎畳」という札が置いてありました。
野郎畳


 (これが「野郎畳」?違う。これは目積表を使ったただの縁無し畳だ。)
と心の中で思いました。

 まもなく職員さんが見学者に説明に来てくださったので、とりあえず黙って聞いていました。

 いよいよ畳の説明が始まりました。↓

 「野郎畳」は、本当はもっと太いイ草で織られた畳表の縁無し畳だということ、現在ではその太いイ草が入手しにくくなってしまい、本当の野郎畳を再現しようとするととても高価なものになってしまうこと、縁無し畳は庶民のもので、土間を挟んで向こう側の和室の畳には縁が付いていて、身分の高い人の部屋であることが説明されました。

 職員さん、畳についてよく勉強されていました!説明を聞く前のモヤっとした気持ちが一変し、とても嬉しくなりました。face02

 その他に、入口のくぐり戸が付いた大戸を毎日開閉していること、「蔀戸(しとみど)」「半蔀(はじとみ)」の説明、急な階段を女中さんがお膳を持って昇り降りしたであろうこと、屋内の土間に井戸がある理由等、大変興味深いお話を分かりやすくしてくださいました。

 この日は一人で訪れましたが、今度は誰かを誘ってまた訪れたいと思いました。
 
 

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Posted by 畳屋の姉さん at 00:34Comments(0)静岡の話題休日和文化

2021年02月03日

スタンプラリーでグリンピア牧之原へ

こんばんは。


一つ歳をとってしまった静岡の畳屋の姉さんです。



 今まで、誕生日は2月2日というと「じゃあ節分の前の日だね。」と言われることが多かったのですが、今年は一生に一度、誕生日が節分になりました。こんなこともあるんですねぇ。

 さて、話は昨年の12月に遡ります。家で新聞紙と広告を片付けていたら、「GO TO 第9号 スタンプラリー特集」と書いてあるチラシを発見しました。期間は10月10日~12月13日、静岡県中部の5市2町(静岡市、島田市、焼津市、藤枝市、牧之原市、吉田町、川根本町)の観光施設等15カ所のスタンプを集めると、景品がもらえたり、抽選でプレゼントが当たるというものでした。
 うわ~、気付かなかった!face07平日は仕事だから、スタンプが押せる所に出かけられる日はあと2~3日しかありません。それでも行けるだけ行ってみようと思いました。

 今からその中の一か所、「グリンピア牧之原」について書きます。ここに行ったのは12月12日です。

 大きな建物には、牧之原がお茶の産地になった理由と歴史、お茶の製造工程の解説、古い製茶の機械の展示、「深蒸し茶」の解説等盛り沢山のことが展示されていました。ガラス越しにお茶工場とチョコレート工場を見学できるエリアもありました。

 別棟には売店があり、お茶の葉は勿論、お茶のスイーツや関連商品が販売されていました。抹茶の濃さが7段階もあるジェラードで有名な「ななや」さんもありました。そこそこ濃い抹茶のジェラードを食べましたよ。

 外には色々な種類のお茶の木が栽培されている畑とハウスがありました。お茶の木には白い花が沢山咲いていました。庭にはお茶の仲間である椿も花を咲かせていて、丁度見ごろでした。

 季節によってはお茶摘み体験もできるようです。

 私も主人も初めて行きましたが、なかなか面白かったですよ。
グリンピア牧之原顔出し




 私達は帰りに「さがら子生まれ温泉」に寄って帰りました。

 




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Posted by 畳屋の姉さん at 00:58Comments(0)静岡の話題休日

2021年01月23日

初稽古で大福茶

こんばんは。

やっとお正月気分を味わった静岡の畳屋の姉さんです。


 畳替えをさせていただいたお客様のご縁で、私は去年から月に一度煎茶道のお稽古に通っています。

 大体いつも先生一人と生徒二人(私と、煎茶道の先輩生徒Mさん)の少人数でお稽古しています。場所は先生のお宅の普通の和室(茶室ではありません。床の間はありませんが床の間に見立ててミニ畳にお花と掛け軸が飾ってある所はあります。)です。

 毎回お稽古の度に掛け軸とお花が変わっていて、お部屋に入った瞬間にいつもそれに見とれてしまいます。

 今日の御軸には、初日の出と鶴のつがいと亀と松竹梅が描かれていました。そしてその斜め前には青磁の花瓶に長くすっと伸びた黄梅と松と水仙と千両が生けられていて、水仙の香りが部屋中に漂っていました。
 先生が
「四種類になっちゃったけれど・・・」
とおっしゃっていましたが、掛け軸とのバランスや季節感溢れる演出に、どの花も枝も外すことは難しいと思いました。

 
 お茶そのものも毎月違います。夏は2回冷茶のお稽古をしました。その時の茶器はガラスの器でした。

 今日は今年最初のお稽古日なので「大福茶」を習いました。

 「大福茶」とは新年の喜びとその年の無病息災を願って飲むお祝い茶で、縁起のいいお茶です。

 起源は平安時代で、空也上人が疫病が流行していた京の都で病人にお茶を振舞い、それによって多くの病人が回復したとか。これにあやかり元日にお茶を飲む習慣が広まったそうです。 

 梅干しと結び昆布に煎茶を注いで飲むのですが、地方によっては山椒や黒豆が入っていたり、煎茶ではなく玄米茶やほうじ茶でもいいそうです。

 今日のお稽古では、煎茶の葉をほうじ器でほうじ、梅干しと結び昆布と塩を茶碗に入れて、そこにほうじ茶を注ぎました。
 梅干しは太陽を、結び昆布は地平線を、塩は海を表すそうです。


 お茶菓子は「初みそら」という名前の羊羹のようなお菓子でした。上の方がうっすらとピンク色で、これは初日の出の前の空が明るくなってきた様子を表現しているそうです。下の方は茶色っぽくて甘くて柔らかい黒豆が入っていました。大地や実りを表していると感じました。


 お茶碗は富士山の柄のものと、日の出を表した柄のものと、椿が描かれたものがありました。どれも大振りでお正月らしい茶碗でした。



 掛け軸、お花、お茶、お菓子、茶碗、全てのものから季節と自然とそれを慈しみ感謝する日本人の感性が感じられます。

 作法はなかなか覚えられませんが、適度な緊張感と、心静かにお茶と御菓子と季節を味わうこの時間が私は大好きです。
 大晦日も元旦もなんだかバタバタしていて、忙しいまま流されて今日まで過ぎてしまいましたが、煎茶のお稽古でやっと心底お正月を祝う気持ちになれた気がしました。

 先生のおっしゃった「生活に句読点は大切。」という言葉が心に響きました。お茶のお稽古の時間はまさに「生活の句読点」ですね。

 
大福茶と初みそら



 




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Posted by 畳屋の姉さん at 21:31Comments(0)休日茶室・茶道